2018年 04月 04日
華の露 伝ものがたり 純米酒[華の露]
醸造元:株式会社 華の露
URL:なし
住所:福岡県久留米市城島町城島223-1
電話:0942-62-2151
創業:延享2年(1745)
使用米:-
精米歩合:70%
日本酒度:+3.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,279円(税込み)
久留米市中心部から南西郊外。
旧三潴郡はかつて九州の灘と称される酒どころで、最盛期には100蔵近い酒蔵がひしめいていました。
平成の大合併で2005年に久留米市へ編入された旧三潴郡城島町は中でも酒造りが盛んな場所でした。
現在も数軒の酒蔵が酒造りを行っています。
旧城島町の中心部に大きな蔵を構える株式会社華の露(以後・華の露)。
以前は冨安本家酒造といい、江戸時代中期の延享2年(1745)に創業したといいますが、これは記録が残っていた年だったからで、冨安家はもっと古い歴史を持ちます。
蔵の西側に筑後城島城址があります。
戦国時代に肥後地域を支配した龍造寺氏に属する西牟田氏によって築かれた城ですが、冨安家はこの城島城主・西牟田氏の家老だったそうです。
やがて江戸時代になり久留米藩が成立すると、そこはうまく立ち回りながらこの地の庄屋のとなりました。
庄屋職を務めながらも、金融業や瓦製造を行っている中で酒造業の発展に着目して新規事業として酒造りに進出したそうです。
後に冨安家はこの城島町の町長を務め、また大川鉄道(旧・西鉄大川線・昭和41年廃止)を立ち上げたりとこの地域の発展に尽力してきました。
主力銘柄で現在の社名にもなった『花の露』は古代中国の古詩で美酒を讃えるのに使用される「花露」の雅語に由来します。
城島町にはかつて分家の冨安酒造もありました。日本酒不況の中、早くから若手蔵人による吟醸クラスの酒造りを行っていましたが、残念ながら廃業。酒銘の『冨の寿』は花の露に継承されました。
今回のお酒『伝ものがたり』(つたえものがたり)は酒類卸商大手の本村イズミックと華の露のコラボブランドで
栓をあけるとほんのりと酸味のある乳酸香。
しかしそれもすぐに消えてしまい、香りはほとんどありません。
飲み口はスッキリとしたキレのある淡麗辛口です。
辛口だけど、やさしい旨味もしっかりあって、飲んでいてスッキリさわやか。
大手らしい安定感のあるお酒です。
燗にすると、これまた旨味と苦味と渋味のバランスのとれたお酒です。
ふくよかでやさしい。
でもスッキリ。
うまい、うまいです。
燗、いいですよこれ。
お気に入り度:3
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