2014年 08月 24日
笹緑 本醸造 [矢川酒造]
URL:なし
住所:三好市池田町白地井の久保386-1
電話:0883-74-0611
精米歩合:70%(-)
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上~16度未満
購入価格:720ml:1,200円(税込み)
徳島県西部、吉野川上流域に位置する三好市、(旧)池田町は愛媛県、香川県と県境を接する「四国の十字路」と呼ばれ、四国各地を結ぶ交通の要衝であり、阿波西部における経済、産業、文化の中心として発展した在郷町であり、また江戸期後半からたばこ産業で栄えた町でした。その池田町の郊外、池田大橋を渡った先、吉野川左岸の白地(はくち)地区はまさに「四国の十字路」の追分で、またかつては吉野川水運の河港としても栄えた場所でした。その白地地区に蔵を構える矢川酒造。蔵の前を吉野川支流の馬路川が流れます。資料によると創業は安政2年(1855)と池田町でも最も古い酒蔵ですが、蔵に訪ねたところ創業は明治に入ってからとの事で食い違いが...。例えば明治14年は西暦1885年ですから、安政2年の1855年とどこかで数字の誤りがあったか?ちなみに池田町には他の3軒の酒蔵がありますが、いずれもたばこ商が国の専売制によって転業を余儀なくされた際に、酒造業へと転身したのですが、この矢川酒造は創業当時から酒造業だったそうです。
酒銘の「笹緑」は蔵の裏山に青々とした笹が生い茂っていた事と、お酒を表す「ササ」と「笹」の語呂を掛けたもの。創業当時は「東洋正宗」と「笹緑」の2本立てだったそうですが、現在は「笹緑」に統一しました。流通には乗せず、地元だけで消費する小さな酒蔵です。
香りはほとんどなく、さっぱりした淡麗辛口のお酒です。でも旨味もしっかりとあって、雑味もなく、まるで新潟酒のようなのど越しの良い飲みやすいお酒でした。これはうまい。
燗にすると、辛味と苦味が前面に出てきますが、透明感のある甘みが包み込んで、杯が進みます。ふくよかな甘味で飲ませる感じではありませんが、スッキリとしていて飲み飽きしないお酒です。うまいです。
お気に入り度:4
![笹緑 本醸造 [矢川酒造]_f0138598_20251494.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201408/24/98/f0138598_20251494.jpg)

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