2016年 03月 05日
飛良泉 純米大吟醸 [飛良泉本舗]
![飛良泉 純米大吟醸 [飛良泉本舗]_f0138598_8262691.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/05/98/f0138598_8262691.jpg)
醸造元:飛良泉本舗株式会社
URL:http://www.hiraizumi.co.jp/
住所:秋田県にかほ市平沢中町59
電話:0184-35-2031
使用米:秋田酒こまち
精米歩合:50%
日本酒度:-1.0
酸度:1.4
アミノ酸度:-
アルコール度:16度
購入価格:720ml:1,620円(税込み)
秋田県の南端。鳥海山の麓に位置するにかほ町は、日本海に臨む由利郡仁賀保町・金浦町・象潟町が2005年に合併してうまれた町です。TDK(株)の創業の地として知られている、旧仁賀保町の中心部に蔵を構える飛良泉本舗は京都に銀閣寺が建立された年、つまりは室町時代中期の1487年の創業で、日本でも三本の指に入る古い歴史を持つ蔵元です。もちろん秋田県では最古の酒蔵。
江戸時代は廻船問屋を営み、酒造りは副業としていましたが、明治初期より本業として斎藤酒造店となります。酒銘の『飛良泉』は廻船問屋も営んでいた時の屋号「和泉屋」と酒蔵のある場所の地名「平沢」から「ひらさわのいづみ屋の酒」として名付けられた事に由来。斎藤家は「和泉屋」という屋号のとおり、泉州の地(大阪)から仁賀保に移り住んだそうで、今でも大阪の泉佐野市に、斎藤総本家が残っており、当時は齋藤家の秋田支店の位置づけだったとか。ちなみにTDKの創始者である齋藤憲三は同じ一族です。
昭和39年(1964)の新潟地震で蔵が壊滅。廃業も覚悟しますが、昭和43年(1968)に飛良泉本舗として再起をはかりました。
香りは控えめですが口に含むと芳醇で華やかな吟醸酒らしい展開。フルーティーな甘口な米の旨みは米の旨みの凝縮した感があり、酸味、苦味、渋味を伴う広がりを持った余韻に続いて昇華して引いていくキレ。旨みが未練的にもやや舌に残る中厚な印象のラスト。潔いキレはなく、わりとどっしりとした飲み口のお酒です。秋田酒うまいです。うまい!!
お気に入り度:4
秋田の地酒は秋田県物産振興会【楽天市場店】で購入できます。

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