2017年 09月 14日
貴生娘 上撰[滋賀酒造]
![貴生娘 上撰[滋賀酒造]_f0138598_22370684.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201709/14/98/f0138598_22370684.jpg)
貴生娘 上撰 普通酒[滋賀酒造]
醸造元:滋賀酒造株式会社
URL:http://www.biwacity.com/shiga-syuzo/
住所:滋賀県甲賀市水口町三大寺39
電話:0748-62-2001
創業:昭和元年(1926)
使用米:日本晴
精米歩合:-
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:832円(税込み)
甲賀市の中心部、かつて東海道の宿場町にして城下町としても栄えた水口から南西へ約2km。
JR貴生川駅(きぶかわ)はJR草津線に信楽高原鉄道と近江鉄道が接続する交通の要衝。
JR貴生川駅の南、野洲川最大の支流である杣川(そまがわ)を渡った貴生川・三大寺地区もまた古くより甲賀・柘植へ通じる道と信楽へ通じる道の追分として発展し、今も往事を忍ばせる古い町並みが残ります。
この三大寺に大きな蔵を構える滋賀酒造は昭和元年(1926)創業の比較的新しい蔵。
かつては生産石数が多かったと思われますが、現在は純米酒の『琵琶湖八景』 と主力銘柄『貴生娘』の普通酒と大吟醸という、ラインナップを搾った少量生産に。
特に地元で消費される普通酒が主力です。
日本酒の他に米焼酎『頂』(いただき)の他、地ビールも醸造し、余剰となった白壁の酒蔵を改装して「地ビールレストラン寿賀蔵」を運営しています。
滋賀酒造が地ビールを造ったのは、この地域で室町時代に「麦酒」というものが造られていたから。
「麦酒」はビールとはまったくの別物ですが、甲賀市水口町牛飼の總社神社で毎年7月に開かれる「麦酒祭」に一役かっています。
また敷地内にある滋賀酒造経営の手作りお弁当のスーパー「びわこいいみち」で小売り販売も行っています。
![貴生娘 上撰[滋賀酒造]_f0138598_22363205.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201709/14/98/f0138598_22363205.jpg)
一見、廃業したかのような廃墟のような本社ビルと酒蔵ですが、地味に酒造りを行っているようで、普通酒といえども糖類・酸味料無添加、濾過も最小限にとどめ、温度管理された貯蔵庫にて生貯蔵したものを、出荷直前に初めて加熱して出荷するというこだわりも。
また添加している醸造アルコールは自社製造の米焼酎を用いて、体にやさしいお酒をうたっています。
色は最小限の濾過という事で、透明に近いうすいコハク色。芳醇で牧歌的な古酒のような熟成香は生貯蔵で熟成出荷したものか。
重いパンチを効かせた酸と野性的な渋味と苦味。
ある意味で「男の酒」、ある意味で「つう好みの酒」
クセがある、でもなんかスーッと身体に入っていく。
燗につけてみる。
ぬる燗。
透明感が増して、酸はあるけど潔く消えていく。
トゲが一切なくなって、柔らかくはないけど、素直な辛口を持ったクセの無いお酒に。
ああ、なるほど。
こういうローカルなレギュラー酒は常温の一升瓶からそそいで飲むのに重きを置いて設計されているのだと実感。
うまいですわ、これ。
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