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亀の尾 寿限無 純米吟醸[伊豆本店]

亀の尾 寿限無 純米吟醸[伊豆本店]_f0138598_19522866.jpg

醸造元:株式会社 伊豆本店
URL:http://www.kamenoo.com/
住所:福岡県宗像市武丸1060
電話:0940-32-3001
創業:享保2年(1717)

使用米:壽限無
精米歩合:60%
日本酒度:+1.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,344円(税込み)

世界遺産に登録された宗像大社で知られる宗像市は福岡市と北九州市のほぼ中間に位置する町。

宗像市の中心部は東郷地区ですがJR鹿児島本線の駅は「赤間駅」。

赤間は唐津街道の宿場町として栄えた町ですが、一駅隣りの「教育大学前駅」近くにあります。

これは宿駅業務と競合した鉄道駅の建設に反対したためですが、結果宿場町の面影を偲ばせる古い町並みが残されました。

この赤間宿の東郊外の田園地帯に伊豆本店はあります。

「カメノオ」と書かれたレンガの煙突が目印で見るからに豪農型の酒蔵です。

伊豆本店は江戸時代中期の享保2年(1717)の創業ですが、蔵元の伊豆家はもともと静岡県の伊東から赤間宿に移り住んだそうです。はじめは荒物屋を営みながら大地主になり酒造業にも進出しますが、より良い水を求めて現在の赤間宿郊外に蔵を移し、その年を創業年としています。

伊豆本店の主力銘柄は『亀の尾』ですが、これは「夏子の酒」で有名になった幻の酒米「亀の尾」に由来します。この銘柄が登場するのは、当時亀の尾がまだ普通に栽培され酒米として使われていた大正8年(1919)ごろの事。

酒米「亀の尾」は栽培が難しい事から戦時中に姿を消しますが、近年に入り新潟の久須美酒造が「亀の尾」を復活させた事から、伊豆本店も九州で苦労の末に「亀の尾」の栽培を復活させました。

と、いう話の流れですが、今回の『壽限無』は、夢一献と山田錦を交配した福岡県の新しい酒米「壽限無」を使った新ブランドです。

「亀の尾」は銘柄名で酒米としての亀の尾は使われていません。


色は無色透明です。

香りもありません。

飲み口はやさしくなめらかで、酸が無いなと思ったら中盤にガツンとそそり立ってきました。

ああ、辛口。

でもいつのまにか消えていなくなっています。

そして何事もなかったかのようなキレ。

うまみもちゃんとあって、ああ、どっしりと主張があるしっかりとしたお酒です。

うまい。

燗にしてみました。

すると苦味、渋味が前面に出てきてきますが、酸はそんなにありません。

と、いうか全体的に均一に酸が薄く広がった感じ。

ビターな印象ですが、旨味もしっかりとあって中盤からやさしく、ふくよかになります。

少々辛口ですが、うまい!

このお酒はぬる燗くらいが美味しいかも。

うまい!


お気に入り度:3




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by tztom | 2018-05-24 19:54 | 福岡 | Comments(0)