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飛鶯 純米50 生[森酒造場]

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醸造元:有限会社森酒造場
URL:http://mori-shuzou.jp/
住所:長崎県平戸市新町31-2
電話:0950-23-3131
創業:明治28年(1895)

使用米:山田錦・レイホウ・国産米
精米歩合:50%
日本酒度:+0.12
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,600円(税込み)

平戸島は橋で結ばれた島としては本州最西端に位置する島で、平戸市は平戸島を市域としていましたが、平成の大合併により、2005年に島部の生月町・大島村と本島側の北松浦郡田平町が合併して本島にまたがる人口約3万人の市となりました。

平戸市の中心部は、旧平戸藩松浦氏6万3000石の城下町で、鎖国前は中国やポルトガル、オランダなどとの国際貿易港でした。

今も平戸城をはじめ古い城下町の町並みが残されています。

平戸城の南端、平戸市役所近くの大手橋のたもとに蔵を構える森酒造場は明治28年(1895)に初代蔵元、森幸吉の手により「小松屋」の屋号で創業しました。

国際貿易港だった「平戸」は、海外の航海士からは「フィランド」と呼ばれていました。
また、さらに古い時代には「飛鸞(ひらん)」とも呼ばれていたそうです。

酒銘『飛鸞』はこの古い呼び名に由来します。

飛鶯 純米50 生[森酒造場]_f0138598_00173717.jpg

精米歩合50%ですが、ラベルを見ると、山田錦を20%磨き、掛米のレイホウを80%精米。平均で50%精米という感じですが、この表記はありなのでしょうか?

ああ、なるほど。だから純米吟醸ではなく純米酒なのですね。

レイホウは1969年に、九州農業試験場で「ホウヨク」と「綾錦」を掛け合わせて生まれた酒米です。


うすいコハク色です。

香りは芳ばしく、フルーティーというよりはフレッシュ感。

例える果実が見つかりませんが、ほんのりとセメダイン系の酢酸エチル香が良い意味で引き締めます。

またほのかにヨーグルトのような乳酸香。

複雑さは香りだけでなく、飲み口にも繋がります。

芳醇で南国系のフルーティーさと、重厚ながらもシャープな辛口のキレ。

飲み続けても、フルーティーさとラッカー系の酢酸エチル香の微妙なバランスが旨くて盃が進む。

不思議だ〜。

なんか、うまい。

うまいです。

スペックではない、うまさ。

これは半年くらい熟成させてみると、もっと美味しくなるかも。


お気に入り度:4



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by tztom | 2019-03-10 00:19 | 長崎 | Comments(0)