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富士泉 虎の子 辛口[藤田酒造店]

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醸造元:藤田酒造店
URL:なし
住所:茨城県石岡市井関994-1
電話:0299-26-2582
創業:寛正3年(1462)

使用米:-
精米歩合:-
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:880円(税込み)

霞ヶ浦の北西に位置する石岡市は人口約7万3000人が暮らす町ですが、古くは常陸国の国府が置かれた都市でした。

長らく常陸府中や略称の常府と呼ばれていたこの地の外港として栄えた高浜地区には、今も酒造や味噌などの醸造蔵があります。

霞ヶ浦に注ぐ恋瀬川に架かる愛郷橋を渡った恋瀬川右岸に広がる田園地帯、井関地区の集落の一画に藤田酒造店という小さな酒蔵があります。

ちなみにこの井関という地名は、古代霞ヶ浦の入江に置かれた関所「江関」が訛ったもの。

法人化もしておらず、極めて情報が少なく、今も酒造りを行っているのか不明とも思われているこの藤田酒造店という酒蔵の創業は、なんと室町時代の寛正3年(1462)という、茨城県下では最古、日本に現存する酒蔵では2番目の古さを誇る歴史を持っています。

初代は京都から石岡に移って酒蔵を構えたとか。江戸(東京)が実質的な首都となる江戸時代よりも150年も昔に先祖はこの地に移り住んだ事になります。

江戸時代には水戸光圀公がこの地を訪れ、藤田酒造店の活動を称えたとか。

富士泉 虎の子 辛口[藤田酒造店]_f0138598_00361637.jpg



しかも、歴代常に酒造りにおいて、先進的な考えと技術向上、さらには他の酒蔵の指南役も務め、現在でも海外に広がる日本酒醸造蔵の指南を行っているそうです。

そんな小さいながらも実力にある酒蔵ですが、現在の蔵元は高齢の為、生産量はごくわずか。

地元でしか流通していません。

蔵では直売は限られたタイミングでしか行っていませんが、蔵のすぐ近くにある井関地区唯一のスーパー『フレンドリーマートすずき』で、ほぼ全ての銘柄を購入する事ができます。

『虎の子 辛口』の分類は不明。

おそらく本醸造に近い普通酒かな。


さて、開栓。

香りは控えめながらも、ほのかな甘い香り。

飲み口は最初は甘い透明感。

ガムシロップかな?いや、かき氷のシロップを氷水で割ったような、みずみずしい透明感の甘さ。

辛口?

いやいや、淡麗だけど旨口です。

それでいて、スッキリとしたコク。

うまい!!

こりゃうまい!!


燗にしてみる。

やはり、透明感のある澄んだフルーティーさ。

上質だ。

うまい。

ああ、うまい!!

ただただ、うまい。

お気に入り度:5



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by tztom | 2020-01-24 23:20 | 茨城 | Comments(0)