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カテゴリ:福島( 64 )

栄川 純米吟醸[栄川酒造]_f0138598_14225892.jpg

醸造元:栄川酒造株式会社
URL:http://www.eisen.jp/
住所: 福島県会津若松市駅前町2-1(旧)
電話:0242-22-7530
移転:福島県耶麻郡磐梯町大字更科字中曽根平6841-11
電話:0242-73-2300
創業:明治2年(1869)

使用米:トヨニシキ(会津産)
精米歩合:%
日本酒度:+3.0〜4.0
酸度:1.2~1.3
アミノ酸度:-
アルコール度:15度
購入価格:720ml:1,572円(税込み)

かつて会津若松駅前に蔵を構えていた栄川酒造は会津地方を代表する酒蔵でした。

しかし平成元年(1989)に本社機能の残して醸造蔵を磐梯西山麓の磐梯町へ移転。
さらにその後本社機能も全て磐梯町に統合しました。

現在、酒蔵の跡地はスーパーやスーパー銭湯、分譲住宅地に姿を変えています。

栄川酒造の創業は比較的新しく明治2年(1869)に、本家で酒造家だった宮森文次郎酒造店から分家して宮森榮四郎酒造店を創業したのが始まりです。蔵元は近年まで代々「栄四郎」を襲名していました。

現在、本家の宮森文次郎酒造店はありませんが、同じ会津若松市内に蔵を構える花春酒造とその分家である宮泉銘醸もまた宮森家です。

栄川酒造はその後太平洋戦争時代の昭和18年(1943)に戦時企業統制令によって会津若松の酒蔵を統合した若松酒造(株)の榮川工場となります。

そして戦後の昭和28年(1953)に若松酒造(株)の解散と共に榮川酒造(株)を設立します。
いうなれば2代目栄川酒造です。

平成元年に日本名水百選にも指定されいる磐梯山西山麓に近代的な酒造工場を新設移転しますが、経営難により平成28年(2016)株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングス傘下に入ります。

ちなみに主力銘柄であり社名でもある『栄川』は、中国の故事にある高い地位や世俗を顧みない高潔さを詠んだ詩「潁川(えいせん)に耳を洗う」に由来し、名声を超えた美酒を造りたいとの願いを込めたものに、「潁」の字を代々襲名していた「栄四郎」の「栄」を当てたものです。

この蔵のお酒も久々に飲みました。

会津若松の酒蔵は、早くから首都東京を販路に持ち、かつ西日本から杜氏を招いて「灘」の酒造りを取り入れていました。


色は無色透明ですが、ほのかに牧歌的な乳酸香を感じます。

飲み口は、旨味は控えめでスッキリとした飲み口。

酸も控えめな淡麗辛口。

うん、新潟よりも灘に近い淡麗辛口。

栓をあけて暫くおくと...。

常温に近づくと、ライチ、ストロベリーのような香りが。

飲み口は酸は控えめで、透明感のあるやさしい甘み。

渋味、苦味も控えめで、甘みをともなったキレ。

澄んだお酒。なイメージ。

日本酒が深い。

うまい。


お気に入り度:3



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by tztom | 2020-06-02 07:24 | 福島 | Comments(0)

廣末 純米吟醸[廣末酒造]_f0138598_14224889.jpg

醸造元:廣末酒造株式会社
URL:http://www.sake-suehiro.jp/
住所: 福島県会津若松市日新町12-38
電話:0242-27-0002
(博士蔵)福島県大沼郡会津美里町字宮里81
創業:嘉永3年(1850)

使用米:-
精米歩合:58%
日本酒度:+2.5~3.5
酸度:1.2~1.4
アミノ酸度:1.0-〜1.2
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,540円(税込み)

廣末酒造も会津若松を代表する酒蔵です。

久々の購入です。

会津若松市の中心七日町(なぬかまち)の大和町通り沿いに構える大きな酒蔵です。

伝統的な佇まいの古い商家建築や土蔵群全9箇所は明治後半に建て直された築100年以上の建造物で「会津若松市歴史的景観指定建造物」に指定されています。

廣末酒造の蔵元新城家は、江戸時代の会津藩主保科正之の家臣 として家を興し 元禄年問(1690)には武士から商人に転じて会津藩の御用商人「新庄本店」を名のる名家でした。

それから幕末に近い嘉永3年(1850)に三代目で初代蔵元となる新城猪之吉が分家独立して酒造りを始めました。

廣末酒造は早くから革新的な酒蔵で、羽前大山(山形県)から杜氏を招いて、福島県で最初の杜氏による酒蔵となると共に、今度は兵庫県から丹波杜氏を招いて「灘」の酒造りを習得。

明治時代になって鉄道の磐越西線が通ると、いち早く東京進出を果たし、そして宮内庁御用達ブランドとなります。

その後も広島や山口の杜氏を迎えて日本酒の技術革新を行い続けます。

現在、末廣酒造は本社兼、昔ながらの手作業で酒造りを行う「嘉永蔵」と、最新技術で造る主力蔵の「博士蔵」(会津美里町)があります。

現在の蔵元は七代目。海外にマーケットを開拓し始めています。



香りは控えめですが、水のせいか透明感のあるみずみずしさを感じます。

酸味はやわらかく、甘みは控えめです。

しかし線が細い訳ではなく、しっかりとした旨味を軸にした芯があります。

バランスのとれた純米吟醸酒。

うまい。

さわやかで、やさしい旨味。

華やかさは控えめだけど、都会的なさっぱりとした淡麗旨口。

うまいです。


お気に入り度:4




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by tztom | 2020-05-31 14:57 | 福島 | Comments(0)

會津 純米酒[会津酒造]_f0138598_17414408.jpg

醸造元:会津酒造株式会社
URL:http://www.kinmon.aizu.or.jp/
住所:福島県南会津郡南会津町永田字穴沢306
電話:0241-62-0012
創業:元禄年間(1688)

使用米:夢の香
精米歩合:60%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,320円(税込み)

栃木県と接する福島県会津地方の南に位置する南会津町の中心市街の西の外れ。

会津西街道こと国道121号線に400号線と289号線が合流する辻近く、阿賀川の左岸に蔵を構える会津酒造は江戸時代中期の元禄年間(1688-1704)に創業した酒蔵です。

この小さな町には国権酒造、開当男山酒造と会津酒造の3軒の酒蔵がありますが、この3軒で最も古い歴史を持つ酒蔵です。

主力銘柄の『會津』は会津地方を代表する酒の思いをこめて名付けられたもの。

會津 純米酒[会津酒造]_f0138598_17414013.jpg



現在は年間約1000石(一升瓶100本)の少量手造りの蔵。

普通酒でも質が高い添加物を使わない体に優しい酒造りをめざし、レギュラー酒の『金紋會津』は普通酒でありながら吟醸酒並みの60%精米。

久しぶりに飲んだお酒です。12年ぶりくらいでしょうか。

以前飲んだのは『山の井』という銘柄の純米酒。

これは、この蔵の1割にあたる約100石にあたえられた銘柄。

蔵元が使いたいお米を使い、造りたいように醸したお酒のことで、コンセプトは「毎年、自由」!!

久しぶりなので、この蔵の主力銘柄の純米酒。


栓をあけると、ほのかに青リンゴ、梨のようなみずみずしくフルーティな香り。

おお、これは期待できるぞ!

飲み口も、柔らかくてやさしい。
まさにビンゴ!!的な清冽なフルーティさ。

素直なうまさ。

す〜っと。溶け込むような余韻。

燗にすると、最高。

まるで純米吟醸のようで、清冽で規則正しい、旨さ。

乱れ無し。

うまい。

旨すぎる!!


お気に入り度:4




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by tztom | 2020-05-27 18:04 | 福島 | Comments(0)

国権 純米吟醸 銅ラベル[国権酒造]_f0138598_18104516.jpg



醸造元:国権酒造株式会社
URL:http://www.kokken.co.jp/
住所:福島県南会津郡南会津町大字田島字上町甲4037
電話:0241-62-0036
創業:明治10年(1877)

使用米:山田錦・夢の香
精米歩合:60%
日本酒度:+2.0
酸度:1.4
アミノ酸度:1.2
アルコール度:15.8度
購入価格:720ml:1,760円(税込み)

福島県会津地方の南に位置する南会津町の中心、田島町の中心市街、会津西街道沿いに蔵を構える国権酒造は明治10年(1877)に細井醸造本舗として創業。

当時の銘柄は『南光』と『亀の井』というものでしたが、明治という新しい時代を迎えた中、偶然この蔵に滞在した修行僧が残した銘『国権』を新しい銘柄としました。

「独立国の権利」という思いが込められた銘柄でしたが、現在は「国民の権利」と解釈しているそうです。

この蔵のお酒を飲んだのは2007年ぶりです。

その前にも会津地方で初めて飲んだお酒が国権でした。

国権 純米吟醸 銅ラベル[国権酒造]_f0138598_18140893.jpg



南会津地方の酒蔵の中では県外に広く知られる有名蔵で、米の旨みを大事にしたやさしいお酒を醸す蔵です。

最近ラベルや商品のリニューアルが盛んですが、原点に帰って『国権』ブランドのお酒を20年ぶりくらいに飲みました。


山田錦と掛米に夢の香をつかったお酒ですが、意外に香りは控えめ。

飲み口も、さっぱりとした淡麗辛口系のお酒でした。

華やか系か野趣系の個性的な米の旨みを全面に出したようなお酒をつくる蔵と思っていましたが、なかなかあっさり系でした。

でも、やさしくほどよい酸とやわらかい甘み。

じわっとくる苦味、渋味ですーっと引いていきます。

栓を開けて数日置くと、飲み口が丸くなってきました。


意外に都会的な飲みやすいお酒でした。

うまい。


お気に入り度:3



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by tztom | 2020-05-24 18:11 | 福島 | Comments(0)

束 純米無濾過生原酒[豊国酒造]_f0138598_20031652.jpg


醸造元:豊国酒造合資会社
URL:http://azuma-toyokuni.com/
住所:福島県石川郡古殿町竹貫114  
電話:0247-53-2001
創業:天保年間(1831-1845)

使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:16 度
購入価格:720ml:1,518円(税込み)

福島県中通りの都市、白河市と浜通りの都市、いわき市を結ぶ古くからの街道は「御斎所街道」と呼ばれていました。

その街道の丁度中間地点。標高500mの阿武隈山地に囲まれた山中の宿場町「古殿町竹貫」に豊国酒造は蔵を構えます。

また、この竹貫地区は中世竹貫氏の城下町でもあり、江戸時代には幕府の代官所が置かれていた阿武隈山中、御斎所街道筋の政治経済の中心地でもあった場所です。

町の中心を太平洋に注ぐ鮫川が東西に流れています。

この古殿町竹貫で豊国酒造合資会社は江戸時代後期の天保年間(1831-1845)に創業しました。


束 純米無濾過生原酒[豊国酒造]_f0138598_20071915.jpg


ちなみに、福島県には2軒の豊国酒造があります。
もう一軒は遠く離れた会津地方にある蔵で『会津豊国』という銘柄を醸しています。

会津が福島県の西端に位置しているからでしょうか、こちらの豊国酒造の主力銘柄は『東豊国』です。

両方の豊国酒造に関連はありません。

古殿の豊国酒造の蔵元は矢内さん、会津の豊国酒造も蔵元は高久さんです。

さて、今回の古殿の豊国酒造は長く地元石川郡だけで消費されていた酒蔵でした。

しかし、9代目蔵元矢内賢征氏は県外に広く撃って出ます。

「伝統・格式+モダン」のコンセプトのもと2011年に生まれた新ブランド『一歩己』(いぶき)シリーズ。

そして、蔵元のプロデュースは蔵を飛び出し、福島県南酒販(株)の若手社員6名とコラボ。

彼らがプロデュースしたお酒が今回の『束』(たばね)シリーズです。


攻めのお酒ですが。

香りは結構控えめです。

最近はやりの無濾過生原酒でしたが、良い意味で、甘ったるくも無く、重くも無く。

スッキリとしたキレイで垂直なフルーティーさ。

お酒の設計がしっかりとしているのか、フルーティーで若々しさだけを前面に出さず。

なんか、落ち着いている。

うまい。

若さが行儀良く。育ちが良いような安定感を漂わせています。

ああ、これはうまい酒だ〜。

うまい。

お気に入り度:4




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by tztom | 2020-05-07 20:04 | 福島 | Comments(0)

人気一 純米吟醸 黒人気[人気酒造]_f0138598_15400411.jpg

醸造元:人気酒造株式会社
URL:http://www.ninki.co.jp/
住所:福島県二本松市小高内51番地
電話:0243-23-2091
創業:明治30年(1897)/平成19年(2007)設立

使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:−1.5
酸度:1.5
アミノ酸度:-
アルコール度:15度
購入価格:720ml:1,210円(税込み)

この蔵のお酒『人気一』も久々に飲みました。

以前は「黄人気」吟醸酒でしたが、今回は「黒人気」純米吟醸。

この人気酒造は平成19年(2007)設立の若い蔵ですが、実は明治30年(1897)創業の(有)大内酒造を前身としています。

大内酒造は『あだたら菊水』という銘柄を醸していましたが、長く休蔵していました。

そんな大内酒造の蔵元大内氏とタッグを組んだのが、奥の松酒造の社長を務めた遊佐勇人氏。

大内酒造の酒造設備を引き継ぎ、新しい社名は奥の松酒造が江戸時代に使っていた銘柄『人気』に由来。

新しくやるからには一番を目指そうと、「一」を加え、『人気一』と命名。

造るお酒は全て吟醸酒。

さらに最近は焼酎も造り始めました。

そんな酒蔵です。


色は薄いコハク色。

栓を開けてすぐは、ほのかに牧歌的な乳酸香でしたが、しばらくすると落ち着いてきました。

飲み口はスッキリとした淡麗な辛口。

ほのかに木の香りを後味に感じます。

でも、雑味はありません。

日本酒度は−1.5度ですが、とにかくシャキッとした辛口です。

それでも酸はそんなに感じず、ふくよかな透明感があって、ふくよかな辛口。

奥の松酒造と違って淡麗辛口ですが、後味は甘く奥深い。

あ〜。

やさしく、うまい。

うまいです。

お気に入り度:3




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by tztom | 2020-05-04 15:41 | 福島 | Comments(0)

 遊佐 純米吟醸 [奥の松酒造]_f0138598_13542366.jpg


醸造元:奥の松酒造株式会社
URL:http://www.okunomatsu.co.jp/
住所:福島県二本松市長命69 
TEL :0243-22-2153
創業:享保元年(1716)

使用米:-
精米歩合:55%
日本酒度:-1.5
酸度:1.5
アミノ酸度:-
アルコール度:16度
購入価格:720ml:1,155円(税込み)

島市と郡山市の間に位置する二本松市は室町時代には奥州探題・畠山家の城下町として発展し、江戸時代には丹羽家10万石の城下町と奥州街道の宿場町として栄えました。

二本松の地名の由来は街道を行き交う旅人の目印になった「鶴松」「亀松」の2本の霊松に由来。

「奥州二本松」に由来する酒銘『奥の松』を醸す奥の松酒造は福島県最大の酒蔵(酒造メーカー)。

室町時代に畠山家の家老を先祖に持つ旧家でもある遊佐家は畠山氏の滅亡と共に武士を捨て商人となります。
江戸時代には二本松藩の御用商人となり、いくつのも商いを行いますが、その中で酒造部門を本業として独立させたのが、江戸時代中期の享保元年(1716)でした。

酒蔵の歴史に関しては、過去の『奥の松 あだたら吟醸』を見て下さい。

さて、2020年4月から施行される食品表示法の改正に伴い、奥の松酒造の製造者表記が変わりました。

製造者は東日本酒造協業組合で奥の松酒造の「八千代蔵」と呼ばれている最新鋭の醸造工場です。
加工者:奥の松酒造株式会社は瓶詰め・ブランディング・販売という訳です。

さて、『奥の松』の新しいブランド『遊佐』は言わずと知れた蔵元家の銘です。

晩酌向けの食中酒がコンセプト。

香りは控えめです。

なるほど、食中ですから。

和食の煮物にも合う吟醸酒ということでしょうか、奥の松の吟醸酒の中では比較的酸があります。

ちょっとシャープなスッキリと辛口系のお酒。

一応、日本酒度はマイナス1.5度ですが...。

奥の松の他のお酒にくらべると、旨味も控えめでやや線が細く感じますが、芯のあるお酒です。

ああ、なるほど。

食が進みます。

杯も進みます。

うまい!

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by tztom | 2020-04-27 18:50 | 福島 | Comments(0)

奥の松 全米吟醸[奥の松酒造]_f0138598_13541231.jpg


醸造元:奥の松酒造株式会社(東日本酒造協業組合)
URL:http://www.okunomatsu.co.jp/
住所:福島県二本松市長命69 
TEL :0243-22-2153
創業:享保元年(1716)

使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:+5.0
酸度:1.3
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,210円(税込み)

福島市と郡山市の間に位置する二本松市は室町時代には奥州探題・畠山家の城下町として発展し、江戸時代には丹羽家10万石の城下町と奥州街道の宿場町として栄えました。

二本松の地名の由来は街道を行き交う旅人の目印になった「鶴松」「亀松」の2本の霊松に由来。

「奥州二本松」に由来する酒銘『奥の松』を醸す奥の松酒造は福島県最大の酒蔵(酒造メーカー)。

室町時代に畠山家の家老を先祖に持つ旧家でもある遊佐家は畠山氏の滅亡と共に武士を捨て商人となります。
江戸時代には二本松藩の御用商人となり、いくつのも商いを行いますが、その中で酒造部門を本業として独立させたのが、江戸時代中期の享保元年(1716)でした。
酒蔵の歴史に関しては、前回の『奥の松 あだたら吟醸』を見て下さい。

さて、2020年4月から施行される食品表示法の改正に伴い、奥の松酒造の製造者表記が変わりました。

製造者:東日本酒造協業組合

加工者:奥の松酒造株式会社

となっています。

以前は製造蔵として「八千代蔵」があり、本社工場で瓶詰め作業を行っていました。

この「八千代蔵」が実施的に東日本酒造協業組合だったようです。

昭和40年代に国は中小企業近代化政策と言う名の中小企業の集約化(合弁・協業化)を行いました。

その流れの中で、奥の松酒造が中心となって、近隣エリアの醸造元数社と昭和49年に設立した共同組合が東日本酒造協業組合です。

時はながれて、協同組合の多くの酒蔵が廃業。

実質的に奥の松酒造の製造部門となっていました。

さて、今回のお酒は「全米吟醸」という分類のお酒です。

「純米吟醸」ではなく「全米吟醸」、もちろん同社のオリジナルネーミングです。

これは、醸造アルコールを添加した「吟醸酒」なのですが、その醸造アルコール自体を米を原料とした米焼酎から精製したもの。

ちょっと、消費者に紛らわしいネーミングもどうかと思いますが...


栓をあけて最初の香りは控えめなフルーティーですが、日を置くとほとんど香らなくなります。

飲み口は雑味は無く、酸が立つような辛口でもなく、透明感のあるスッキリとしたやさしい飲み口。

決して線が薄いわけではなく、やさしい透明感の中にも、しっかりとした旨味を感じます。

さて、このお酒は吟醸酒なのに、全国燗酒コンテストの「プレミアム燗酒部門」で金賞を受賞しています。

燗がオススメの吟醸酒という事で、早速燗にも。

燗にすると、ほのかに香りが復活。

飲み口はダレずスッキリとした淡麗辛口の旨味のあるお酒になります。

まあ、上質な本醸造酒といった感じでしょうか。

安定したうまい酒です。


お気に入り度:3




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by tztom | 2020-04-26 14:16 | 福島 | Comments(0)

奥の松 あだたら吟醸 [奥の松酒造]_f0138598_15364915.jpg


醸造元:奥の松酒造株式会社
URL:http://www.okunomatsu.co.jp
住所:福島県二本松市長命69 
TEL :0243-22-2153
創業:享保元年(1716)

使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:+4.0
酸度:1.3
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,100円(税込み)

福島市と郡山市の間に位置する二本松市は室町時代に奥州探題・畠山家の城下町として発展し、江戸時代には丹羽家10万石の城下町と奥州街道の宿場町として栄えました。

二本松の地名の由来は、鶴松、亀松の2本の霊松が旅人の目印になっていたからとか。

二本松市の南郊外、阿武隈川支流杉田川沿いに奥の松酒造はあります。
目の前を国道4号線が走ります。

奥の松酒造は福島県最大の酒蔵で年間1万2000石を醸すだけあり、酒蔵というよりは工場といった感じですが、ここは本社兼瓶詰め工場との事で、醸造所は安達太良高原に「八千代蔵」を構えます。

奥の松酒造の蔵元、遊佐家は古くから奥州探題・畠山家に仕える家老職の家筋でした。

しかし、畠山家の滅亡後は武士から商人に転じて、江戸時代は二本松藩主・丹羽家の御用商人となります。

初めは菜種油屋から始まり味噌や麹、醤油、酒などの醸造業へと広げていきました。やがて江戸時代中期の
江享保元年(1716)に油屋は分家に譲り、「遊佐伊兵衛醸造」として味噌や麹、醤油や酒造業を専業とします。

大正末期に屋号を「油屋酒造店」と改称しますが、昭和30年(1955)に「奥の松醸造株式会社」となります。

二本松城下にあった酒蔵を昭和43(1968)年に現在の場所と安達太良高原に醸造所を移転し、社名を現在の「奥の松酒造株式会社」と改称しました。

今回のお酒『奥の松 あだたら吟醸』は毎晩飲める吟醸酒をコンセプトとしたリーズナブルなお酒ですが、

しかも、私自身が人生で初めて飲んだ地酒であり「吟醸酒」というお酒でした。

そして、その初めて飲んだお酒に感動し、日本酒に開眼。
すっかり日本酒にはまり込む事になったのでした。

20年ぶりに飲みました。

香りは控えめですが、しっかりした酸とフルーティーさがスッキリとした飲み口の中にもバランス良く存在し、苦味、渋味とともに華やかさが開き、そしてやさしく引いていくキレ。

辛すぎず、甘すぎず、華やかすぎず、飲み飽きしない。

幅広い料理に合う、食中酒にふさわしい吟醸酒です。

いや〜うまい。

感慨深さも入っていますが、やっぱり旨いお酒でした。


お気に入り度:4



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by tztom | 2020-04-19 15:36 | 福島 | Comments(0)

峰の雪 大吟醸 蔵[峰の雪酒造場]_f0138598_00170694.jpg


醸造元:有限会社 峰の雪酒造場
URL:http://minenoyuki.com/
住所:福島県喜多方市桜ヶ丘1-17
電話:0241-22-0431
創業:昭和17年(1942)

使用米:美山錦
精米歩合:50%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:2,674円(税込み)

福島県会津盆地の北部に位置する喜多方市は‟喜多方ラーメンの街”として全国的に有名ですが、 観光としては‟蔵の街”としても知られ、同様に酒蔵の数もたくさんあります。

喜多方市のメインストリートの北郊外に蔵を構える峰の雪酒造場は、昭和17年(1942)の創業と、喜多方の酒蔵の中では最も若い酒蔵ですが、本家大和錦酒造(喜多方市松山町村松字常盤町)から分家した酒蔵でした。

本家大和錦酒造はその後廃業していまいましたが、『大和屋善内』という新ブランドとして引き継いでいます。

峰の雪酒造の主力銘柄は屋号の通りの『峰の雪』で、これは福島県、山形県、新潟県の3県にまたがる飯豊連峰の残雪をイメージした俳句「四方の花 慶雲燗たり 峰の雪」より名付けられたものです。

さて、本家大和錦酒造から分家した峰の雪酒造も戦後はそれほど元気のある酒蔵ではありませんでした。

近年までは、世界最古の酒と呼ばれる「はちみつ酒ヨード」がある意味の主力商品でした。

日本酒不況の中で「はちみつ酒ヨード」に活路を見いだしたようですが、それが主力商品になると会社名を『蜂の雪』と間違えられる事もあったとか。

そこで、再び日本酒醸造、特に特定名称酒にも力を入れ始めています。

県外にはなかなか流通しないので、なんとか手に入れたのは大吟醸。


色はほんのりと薄いコハク色ですが、

香りは控えめです。

しかし、口に広がる華やかな飲み口。

しっかりとした上品な旨味と、綺麗な余韻。キレ。

苦味、渋味はほとんど感じない。

きれいなお酒です。

さすが、大吟醸。

ジャンルは違えど「はちみつ酒ヨード」などを造り続けていた酒蔵だけに、

技術力は蓄積され続けていたのでしょうか。

正直、あまり期待はしていませんでしたが、

うまいです。

うまい!!

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by tztom | 2019-11-01 00:20 | 福島 | Comments(0)