カテゴリ:茨城( 37 )

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醸造元:美冨久酒造株式会社
URL:http://mifuku.co.jp/
住所:滋賀県甲賀市水口町西林口3-2
電話:0748-62-1113
創業:大正6年(1917)

使用米:山田錦
精米歩合:55%
日本酒度:+1.1
酸度:2.5
アミノ酸度:1.6
アルコール度:16度
購入価格:720ml:1,728円(税込み)

美冨久酒造のある旧甲賀郡水口町は江戸時代に東海道五十三次の50番目の宿場町にして水口藩加藤家2万5000石の城下町として栄えた町。

平成の大合併によって甲賀市となった後も同市の中心部です。

現在も水口宿の東側には笑四季酒造、中央部には西田酒造、そして水口城の東、柏木神社の山門脇に美冨久酒造はあります。

旧東海道を挟んで白壁の事務所と酒蔵・店舗が建ちます。

美冨久酒造は大正6年(1917)に、愛知川町(現・愛荘町)の藤居本家から藤居酒造場として独立しました。

創業当時の酒銘は『昇天』で、これは本家から預かったもの。

昭和26年にあたらしい酒銘『美冨久』(みふく)を立ち上げ、社名も美冨久酒造と改めました。

酒銘『美冨久』の由来は、美しく・冨くよかで・久しいの意味に、天恵の美(水と自然)・豊穣の冨(良質の米)・伝承の久(伝統技術)の思いを込めたもの。

普通酒は造らず、特定名称酒のみを醸しその七割が山廃仕込みという蔵です。

『酉也吟純聖(いぎんじゅんせい)』

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実に10年ぶりに飲んだこの蔵の酒です。

山廃造りとは思えない、強烈なインパクトのある華やかさ。

山廃独特の香ばしい牧歌的な乳酸香は微塵もありません。

まるで香水のような華やかさながらも透明感があってスーッと包み込んで過ぎ去っていく上品な余韻。

火入れされているお酒なのに、何だ。この強烈でフルボディーなフルーティーさは。

まるで昨今はやりの無濾過生原酒のような。若さと荒々しさ。

うまい。うまいぞ!!

お気に入り度:4



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by tztom | 2017-09-09 23:54 | 茨城 | Comments(0)

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醸造元:宏和商工 日立酒造工場
URL:http://www.hitachi-sake.com/
住所:茨城県日立市十王町友部104
電話:0294-39-4311
創業:平成18年(2006)

使用米:-
精米歩合:55%
日本酒度:+1.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,771円(税込み)

日立製作所発祥の地にして同社の企業城下町として知られる茨城県北部に位置する日立市。

宏和商工日立酒造工場(以下宏和商工)の酒蔵はさらに北端の高萩市と接する十王地区にあります。

平成の大合併で日立市に編入される前は多賀郡十王町でした。

その中心部、十王郵便局の斜向かいに建つ宏和商工の創業は平成18年(2006)です。

が、それは同年に廃業してしまった明治15年(1882)創業の菊乃香酒造を継承した年。

宏和商工と言う会社はおおよそ酒造りなど醸造業とは無縁の会社に思えますが、はたして東京に本社を構えるブライダルギフト(結婚式の引出物)を販売する会社なのです。

当然その中にはお酒、特に日本酒もあり、それまでは酒蔵にOEMで製造委託したプライベートブランドを販売していましたが、いよいよ廃業した酒蔵を傘下に自社製造に踏み切りました。

宏和商工の主力銘柄『二人舞台』は、まさにブライダルらしいネーミングですね。

贈答向け商品なので、ブランド米の山田錦を使い、吟醸酒らしいフルーティーな立ち香です。

しかし、飲み口はやっぱり茨城酒らしい、旨味を抑えたスッキリとした淡麗辛口。

旨味は控えめに抑えていますが、華やかな余韻は口の中に広がり、やがて後味がやや苦味が残りますが、いろいろ考え出された酒質ですね。

まあ、うまいです。

お気に入り度:3


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by tztom | 2017-08-22 22:11 | 茨城 | Comments(0)

醸造元:有限会社 堀川酒造店
URL:なし
住所:茨城県桜川市岩瀬178-1
電話:0296-75-2007
使用米:-
精米歩合:50%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,370円(税込み)

JR水戸線岩瀬駅の目の前に大谷石造りの大きな酒蔵があります。明治18年(1885)創業の堀川酒造店で、旧笠間結城街道の旧道沿いに蔵を構えています。蔵のある旧西茨城郡岩瀬町は霞ヶ浦にそそぐ桜川の源流として、古くから能楽「桜川」の舞台で知られますが、古来より「西の吉野、東の桜川」と並び称されるほどのサクラの名所でもあります。平安時代の歌人紀貫之が「常よりも 春べになれば桜川 波の花こそ まなくよすらめ」と詠ったのは、まさにこの桜川のこと。酒銘の『桜川』もこれに由来し、大正2年(1913)に商標登録しているとか。ちなみに日本で商標制度が法律になったのは明治17年(1884)です。

しかしこの堀川酒造店、現在は自醸しておりません。ラベルに記述されたMMの記号から造っているのはおそらく水戸にある○利酒類かと。酒蔵周辺の酒販店では販売しておらず、同蔵が経営する総合酒販スーパー「酒のエキスパート」で買うことができます。茨城県桜川市明日香1-19

香りは控えめですが、やや酸の強い、しかしすぐにやさしい淡麗旨口の飲み口でキレイな飲みやすいお酒です。まさに桜川の銘にふさわしい優しい飲み口。安定しています。さすが○利酒類。さまざまな酒質のお酒を使い分けますね。うまいですよ。

お気に入り度:3

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by tztom | 2014-12-18 00:27 | 茨城 | Comments(0)

醸造元:武藤酒類醸造株式会社
URL:なし
住所:茨城県笠間市笠間1180
電話:0296-72-0008
使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,120円(税込み)

笠間焼や笠間稲荷で知られる笠間は、日本三大稲荷の一つに数えられる笠間稲荷の門前町です。その笠間稲荷の門前には2軒の酒蔵があります。一件は観光客で賑わう『松緑』を醸す笹目宗兵衛商店ともう一件が国道沿いにひっそりと看板を掲げる『東海』を醸す武藤酒類醸造です。
武藤酒類醸造の創業は江戸時代後期の文政2年(1819)で、酒銘の『東海』とは”朝日が昇る東の海”を意味し、その昇天の勢いにあやかったものとか。

しかし現在の武藤酒類醸造は自醸しておりません。ラベルにMMの記号があるので、造っているのはおそらく水戸の○利酒類。多くの酒蔵の委託醸造を行っているますが、蔵元に合わせていろいろな表情のお酒を造りますね。しかも安定しています。うまいです。
香りは控えめですが、甘口でフルーティーな吟醸酒らしい飲みやすいお酒。後味は辛味がありますが新酒の生酒のような若さもあります。おいしいお酒です。

お気に入り度:3

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by tztom | 2014-12-16 19:31 | 茨城 | Comments(0)

醸造元:青木酒造株式会社
URL:http://www.aokishuzou.com/
住所:茨城県古河市本町2-15-11
電話:0280-32-5678
使用米:日本晴
精米歩合:60%
日本酒度:+2.0
酸度:1.5
アミノ酸度:1.6
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,290円(税込み)

茨城県の西端に位置する古河市は江戸時代に土居家古河藩8万石の城下町として発展した面影が残る町ですが、その歴史は古く「万葉集」にもその名が記される関東有数の町です。古くは「許我」と書き、奈良時代からすでに渡良瀬川の渡し場として栄えていました。鎌倉時代からは120年余にわたる古河公方時代を経て、江戸時代には奥州道中(奥州街道とも)の宿場町でもあった町です。現在も土蔵造りの商家や蔵が残る古河駅西側の中央町・本町2丁目の南端に蔵を構える青木酒造は幕末の天保2年(1831)の創業です。
酒銘の『御慶事』は、蔵元の三代が大正天皇ご成婚の際に、皇室と日本国の繁栄への願いを込めて銘々したもの。

香りは控えめですが、まろやかで濃醇な辛口。茨城酒らしい辛いお酒ですが、奥にほんのりと旨みがあります。杯を重ねるほど味わい深いお酒です。

燗にすると、ほんのり酸味のあるさっぱり淡麗な辛口に変わりました。苦味、渋みも余韻に顔を出してシャープですがうまいです。

お気に入り度:3

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by tztom | 2014-12-15 21:03 | 茨城 | Comments(0)

醸造元:株式会社 竹村酒造店
URL:http://takemurashuzou.com/
住所:茨城県常総市水海道宝町3375-1
電話:0297-23-1155
使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:+2.0
酸度:1.5
アミノ酸度:1.6
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,328円(税込み)

茨城県の南西端、千葉県と接する常総市の中心(旧)水海道。旧地名の通り、鬼怒川三大河岸と呼ばれ、水運で栄えた町です。歴史的建造物も多く映画のロケも多く行われる水海道の中心部に蔵を構える竹村酒造店の創業は江戸時代中期の宝暦年間(1751~64)とか。かつての屋号は「天満屋」。町の中心部にある、文化財指定の洋風建築「旧水海道銀行」向かいの細い路地の奥に蔵はありましたが、大規模な中心市街地の区画整理によって、蔵の大半は取り壊され、かつての敷地は道路、駐車場、多目的スペースに。現在の竹村酒造店は、かつての蔵の一画に今の生産規模に合わせた蔵と店舗を建て替えて営業しています。
酒銘の『京の夢』は、先代と親交のあった、谷崎潤一郎氏の随筆「京の夢 大阪の夢」よりいただいたものとか。

香りはややセメダインのような酢酸エチル香が。飲み口も同様にラッカー系の風味です…。すっきりした辛口で、茨城酒らしい酸があり、それでいてやさしいキレ。酢酸エチル香がだんだんとフルーティーに感じてきます。いやな印象はありません。後味に甘みを感じますね。

燗にすると、酢酸エチル香はどこかに吹っ飛び、やさしく飲みごたえのある旨口のお酒に変身。甘み、苦味、渋みのバランスも最高。燗が最高ですねこのお酒は。うまい。うまいですよ。

お気に入り度:3(冷)・4(燗)

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by tztom | 2014-12-04 20:08 | 茨城 | Comments(2)

醸造元:稲葉酒造場
URL:http://www.minanogawa.jp/
住所:茨城県つくば市沼田1485
電話:029-866-0020
使用米:ひたち錦
精米歩合:55%
日本酒度:+2.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,440円(税込み)

「星ふる里蔵」稲葉酒造場は筑波山の西麓、筑波山の玄関口に位置する沼田集落に蔵を構える豪農型の酒蔵で、創業は幕末の慶応3年(1867)です。敷地内には池もある旧家の佇まいの酒蔵ですが、蔵を利用して直販ショップや食事処の『居食処KURA』なども併設してがんばっています。
筑波山南西麓の筑波山西参道沿いには、参詣者相手に農間余業で諸商売を行っていた半農半商の街道集落がいくつかありますが、沼田もその一つです。近くには、かつて筑波鉄道の「筑波駅」もありました。廃線となった筑波鉄道の線路跡は『桜川土浦自転車道線』(旧・岩瀬土浦自転車道)として整備され、かつての駅はサイクリングロードの休憩所およびバスターミナルとなっています。
酒銘の『男女川』は「水無川」とも書き、筑波山を源流として男体山と女体山の間を流れる事から男女川(みなのがわ)との名がついた小さな川に由来します。

干し草のような牧歌的な乳酸香が口に広がり、茨城酒らしいドライな辛口でスッキリした飲み口。辛さの中にもしっかりとした米の旨みもあって、ただ辛口なだけのお酒ではありません。
燗にすると、米の旨みが一気に膨らみます。飲み口はやさしく、辛味のバランスもよく杯が進むみます。うまいです。

お気に入り度:3


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by tztom | 2014-12-03 19:35 | 茨城 | Comments(0)

醸造元:株式会社山中酒造店
URL:http://www.hitorimusume.co.jp/
住所:茨城県常総市新石下187
電話:0297-42-2004
使用米:-
精米歩合:70%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,218円(税込み)

水海道から下妻方面に国道294号を北上すると、突如天守閣が現れます。鎌倉時代に石下氏を称した豊田氏が築いた豊田城の跡地に城を模した施設で、その名も「石下町地域交流センター豊田城」。江戸時代は幕府直轄領となり、幕末に市場町が成立。明治に入ると繊維業で発展し、「結城紬」のブランドの一つ「石下紬」は全国にその名が知られました。このころ石下には2軒の酒造家が現れます。文化2年(1805)新石下で創業した清酒『一人娘』を醸す山中酒造店の山中家と明治30年(1897)上石下(現・新石下)で創業し清酒『紬美人』を醸す野村醸造の野村家がそれです。山中酒造店は石下の町を走る街道沿いに蔵を構えます。本社でもある小売り店舗ビルの横には、本陣の門をも思わせる重厚な薬医門があり、旧家であるこの蔵の歴史を今に伝えています。
酒銘の『一人娘』は、骨身を削る苦心のすえ、出来上がった珠玉のような名酒を我が子に例えた事にちなみます。

ヨーグルトのような甘酸っぱい乳酸香に、飲み口に感じるセメダインの様な酢酸エチルの風味。しかしこれがライトな感覚の焼酎かジンを飲んでいるようで、爽やかでありながら旨みもしっかりと感じられます。酸が少ないので、素直にぐいぐい飲め、独特の甘酸っぱさは辛口の赤ワインを飲んでいるようです。うまいですね、なかなか。”ひやおろし”の安定感もしっかりと出ています。

燗にすると、そのまますっきりな飲み口ですが、丸みもあって旨みもあって、酸味もあって、ほどほどの苦味もあってうまいですね。バランスが良くて杯がすすみますね。うまい。

お気に入り度:3

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by tztom | 2014-11-28 19:27 | 茨城 | Comments(0)

醸造元:野村醸造株式会社
URL:http://www.tsumugibijin.co.jp/
住所:茨城県常総市本石下2052
電話:0297-42-2056
使用米:五百万石
精米歩合:60%
日本酒度:+4.0
酸度:1.3
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,328円(税込み)

水海道から下妻方面に国道294号を北上すると、突如天守閣が見えてきます。鎌倉時代に石下氏を称した豊田氏が築いた豊田城の跡地に城を模した施設、その名も「石下町地域交流センター豊田城」。江戸時代は幕府直轄領となり、幕末に市場町が成立。明治に入ると繊維業で発展し、「結城紬」のブランドの一つ「石下紬」は全国にその名が知られました。このころから石下には2軒の酒造家が現れます。文化2年(1805)新石下で創業した清酒『一人娘』を醸す山中酒造店の山中家と明治30年(1897)上石下(現・新石下)で創業し清酒『紬美人』を醸す野村醸造の野村家がそれです。酒銘の『紬美人』もこの地で千年の歴史ある「結城紬」にちなみます。

香りは控えめ、山廃特有の独特の押しの強さもありません。キリリとしていて酸が強くやや後味が紹興酒のような熟成香を感じます。通常の何倍もの手間暇と時間を掛けた山廃造りの飲み口は好みが分かれるところですが、このお酒は山廃香を押さえすっきりと飲みやすい都会的な嗜好に合わせたとか。酸味も柑橘類のような爽やかさと熟成された落ち着きを併せ持つ「深い」お酒です。うまいです。

燗にすると、基本的なところでの香りや風味は変わりませんが、より丸くしっとりとした、優しい雰囲気になり、ほのかに大人のビターな後味も相まって、ブランデーのお湯割りを飲んでいるような、ゆったりとした時間を感じます。うまいです。

お気に入り度:3

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by tztom | 2014-11-26 23:22 | 茨城 | Comments(0)

醸造元:府中誉株式会社
URL:http://www.huchuhomare.com/
住所:茨城県石岡市国府5-9-32
電話:0299-23-0233
使用米:-
精米歩合:55%
日本酒度:+2.0
酸度:1.5
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,620円(税込み)

「府中」とは古代律令時代に国府が置かれた場所をいいます。遙か古代の石岡市は常陸国の国府が置かれ、関東一栄えた都市でした。中世から城下町となり、江戸時代になると六郷政乗が1万石を与えられて府中藩を立藩。また石岡は水戸街道の宿場町としても栄えました。府中藩は領主の変遷を経て、元禄13年に水戸徳川頼房の五男松平頼隆が幕府より府中2万石を与えられ入封、以後10代続いて明治を向かえますが、この時府中藩は石岡藩と改称します。
石岡には酒造りに適した中軟質の良質な井戸「府中六井」があり、かつては市街地に11軒もの酒蔵があったそうですが、石岡市中心部に蔵を構えるのは2軒のみです。

東京でも茨城県を代表する地酒として知られる府中誉の酒蔵は現在の石岡市中心部、かつての府中宿の入り口に位置する、水戸街道(国道6号線)と笠間街道(国道355号線)の追分付近に建ち、幕末の安政元年(1854)の創業です。現在残る重厚な建物は明治期に建てられたもので、主屋・長屋門・文庫蔵・穀蔵・仕込蔵・釜場・舂屋(つきや)などの計7棟が市の登録文化財に指定されています。
代表銘柄は『府中誉』ですが、もう一つのブランド『渡舟』(わたりぶね)は幻の酒米と言われる『渡舟』を原料米としたお酒です。この『渡舟』は実は酒米の最高峰『山田錦』の親にあたる品種ですが、昭和初期以降には栽培が難しいという事から衰退。絶滅危惧種だった『渡舟』の種がつくば市にある国立農業生物資源研究所に冷凍保存されていたものを入手し栽培し、このお酒が生まれました。

と、前置きは長かったものの、味はストレートに深くてうまかったです。さすが都会受けする人気銘柄ですね。
米の旨みが凝縮したような濃く深いフルーティーな香り。飲み口はやや酸がある辛口ですが、濃醇な旨みを伴って、後味は潔いキレ。純粋にうまい。きれいな旨さ。うまいですよ。

お気に入り度:4

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by tztom | 2014-11-22 00:30 | 茨城 | Comments(0)