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カテゴリ:茨城( 39 )

醸造元:野村醸造株式会社
URL:http://www.tsumugibijin.co.jp/
住所:茨城県常総市本石下2052
電話:0297-42-2056
使用米:五百万石
精米歩合:60%
日本酒度:+4.0
酸度:1.3
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,328円(税込み)

水海道から下妻方面に国道294号を北上すると、突如天守閣が見えてきます。鎌倉時代に石下氏を称した豊田氏が築いた豊田城の跡地に城を模した施設、その名も「石下町地域交流センター豊田城」。江戸時代は幕府直轄領となり、幕末に市場町が成立。明治に入ると繊維業で発展し、「結城紬」のブランドの一つ「石下紬」は全国にその名が知られました。このころから石下には2軒の酒造家が現れます。文化2年(1805)新石下で創業した清酒『一人娘』を醸す山中酒造店の山中家と明治30年(1897)上石下(現・新石下)で創業し清酒『紬美人』を醸す野村醸造の野村家がそれです。酒銘の『紬美人』もこの地で千年の歴史ある「結城紬」にちなみます。

香りは控えめ、山廃特有の独特の押しの強さもありません。キリリとしていて酸が強くやや後味が紹興酒のような熟成香を感じます。通常の何倍もの手間暇と時間を掛けた山廃造りの飲み口は好みが分かれるところですが、このお酒は山廃香を押さえすっきりと飲みやすい都会的な嗜好に合わせたとか。酸味も柑橘類のような爽やかさと熟成された落ち着きを併せ持つ「深い」お酒です。うまいです。

燗にすると、基本的なところでの香りや風味は変わりませんが、より丸くしっとりとした、優しい雰囲気になり、ほのかに大人のビターな後味も相まって、ブランデーのお湯割りを飲んでいるような、ゆったりとした時間を感じます。うまいです。

お気に入り度:3

紬美人 山廃特別純米酒 [野村醸造]_f0138598_23225023.jpg



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by tztom | 2014-11-26 23:22 | 茨城 | Comments(0)

醸造元:府中誉株式会社
URL:http://www.huchuhomare.com/
住所:茨城県石岡市国府5-9-32
電話:0299-23-0233
使用米:-
精米歩合:55%
日本酒度:+2.0
酸度:1.5
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,620円(税込み)

「府中」とは古代律令時代に国府が置かれた場所をいいます。遙か古代の石岡市は常陸国の国府が置かれ、関東一栄えた都市でした。中世から城下町となり、江戸時代になると六郷政乗が1万石を与えられて府中藩を立藩。また石岡は水戸街道の宿場町としても栄えました。府中藩は領主の変遷を経て、元禄13年に水戸徳川頼房の五男松平頼隆が幕府より府中2万石を与えられ入封、以後10代続いて明治を向かえますが、この時府中藩は石岡藩と改称します。
石岡には酒造りに適した中軟質の良質な井戸「府中六井」があり、かつては市街地に11軒もの酒蔵があったそうですが、石岡市中心部に蔵を構えるのは2軒のみです。

東京でも茨城県を代表する地酒として知られる府中誉の酒蔵は現在の石岡市中心部、かつての府中宿の入り口に位置する、水戸街道(国道6号線)と笠間街道(国道355号線)の追分付近に建ち、幕末の安政元年(1854)の創業です。現在残る重厚な建物は明治期に建てられたもので、主屋・長屋門・文庫蔵・穀蔵・仕込蔵・釜場・舂屋(つきや)などの計7棟が市の登録文化財に指定されています。
代表銘柄は『府中誉』ですが、もう一つのブランド『渡舟』(わたりぶね)は幻の酒米と言われる『渡舟』を原料米としたお酒です。この『渡舟』は実は酒米の最高峰『山田錦』の親にあたる品種ですが、昭和初期以降には栽培が難しいという事から衰退。絶滅危惧種だった『渡舟』の種がつくば市にある国立農業生物資源研究所に冷凍保存されていたものを入手し栽培し、このお酒が生まれました。

と、前置きは長かったものの、味はストレートに深くてうまかったです。さすが都会受けする人気銘柄ですね。
米の旨みが凝縮したような濃く深いフルーティーな香り。飲み口はやや酸がある辛口ですが、濃醇な旨みを伴って、後味は潔いキレ。純粋にうまい。きれいな旨さ。うまいですよ。

お気に入り度:4

渡舟 純米吟醸五十五 [府中誉]_f0138598_0294891.jpg



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by tztom | 2014-11-22 00:30 | 茨城 | Comments(0)

醸造元:白菊酒造株式会社
URL:http://www.shiragiku-shuzou.co.jp/
住所:茨城県石岡市高浜880
電話:0299-26-4131
使用米:美山錦(長野県産)
精米歩合:50%
日本酒度:+5.0
酸度:1.5
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,620円(税込み)

石岡市の郊外、霞ヶ浦に面した高浜地区は古来より常陸国の国府が置かれた石岡の外港として発達した港町でした。高浜は恋瀬川河口に広がる低湿地帯と台地部からなる農村地帯で、古くから物資の集積地として発達し、霞ヶ浦・利根川水運の起点として多くの廻船問屋が軒を並べていたといいます。
享保年間に創業して長い伝統の歴史を持つ、醤油・味噌を醸造する今泉家(現・小倉味噌)と酒造業の広瀬家(現・白菊酒造)は今も高浜の有力企業です。

現在恋瀬川に掛かる愛郷橋の北側に蔵を構える、白菊酒造の前身は文化2年(1805)創業(それ以前から酒造業を営んでいたそうですが)廣瀬商店で、昭和36年(1961)に廣瀬商店と廣瀬倉庫が共同で設立したそうです。

香りは控えめですが酸が強くてドライなほどに辛く、水のように透明。旨みは少ないですが、ほのかにメロンのような甘みを感じます。最初飲んだ感想は今ひとつでしたが、刺身など魚介類と合わせるとお互いに引き立て合って良い感じ。飲み始めから後味まで酸が続きますが、スパッと潔いキレも。
燗にしてみましたが、飲み口は柔らかくなるものの、飲んだ印象はほとんど変わりません。茨城酒らしい辛口の男酒ですね。

お気に入り度:2

紅梅一輪 純米吟醸酒 [白菊酒造]_f0138598_0271940.jpg



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by tztom | 2014-11-18 00:26 | 茨城 | Comments(0)

醸造元:石岡酒造株式会社
URL:http://www.ishiokashuzo.co.jp/
住所:茨城県石岡市東大橋2972
電話:0299-26-3331
使用米:山田錦・五百万石
精米歩合:58%
日本酒度:+3.0
酸度:1.1
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,458円(税込み)

「府中」とは古代律令時代に国府が置かれた場所をいいます。遙か古代の石岡市は常陸国の国府が置かれ、関東一栄えた都市でした。中世から城下町となり、江戸時代になると六郷政乗が1万石を与えられて府中藩を立藩。その後は皆川氏・松平氏・幕府領と領主の変遷を経て、元禄13年に水戸徳川頼房の五男松平頼隆が幕府より府中2万石を与えられ10代続いて明治を向かえます。ちなみに明治に入って府中藩は石岡藩と改称します。石岡は城下町であると共に水戸街道の宿場町としても栄えます。
石岡には「府中六井」という酒造りに適した中軟質の良質な井戸があり、かつては市街地に、11もの酒造蔵がありました。現在、石岡市中心部に蔵を構えるのは2軒のみ。

町の中心部から少し離れた場所に工場を構える石岡酒造は、江戸の昔より続く蔵元が合同で昭和34年に設立した共同瓶詰め販売会社「石岡銘醸株式会社」がその前進です。やがて昭和47年に販売数量の増大に対応するため各蔵が合併して石岡酒造となりました。主力銘柄は『白鹿』ですが、『筑波』は特定名称酒用の新ブランドです。また特約店向けの限定ブランド『酔鶴』もあります。

吟醸酒なみに米を研いていて、香りはほのかに酸味があり、茨城酒らしい酸が強めなドライな淡麗辛口のお酒ですが、飲み口にやさしさがあり、しっかりとした旨みもあります。苦味と渋みが伴ったキレで終わりますが、後味は悪くありません。甘っ辛い濃い料理と合わせると杯がすすみます。
燗にすると、コク、旨み、まるくやさしい飲み口で、標準的なバランスの良い晩酌に適した飲みやすいお酒になります。しっかりとした辛さもあります。うまいです。

お気に入り度:3

筑波 特別純米酒  [石岡酒造]_f0138598_13535813.jpg



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by tztom | 2014-11-15 13:53 | 茨城 | Comments(0)

醸造元:株式会社 西岡本店
URL:http://www.hananoi.jp/
住所:茨城県桜川市真壁町田6-1
電話:0296-55-1171
使用米:ひたち錦
精米歩合:55%
日本酒度:+4.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,200円(税込み)

筑波山の北麓に位置する(旧)真壁郡真壁町は伝統的な白壁商家の古い町並みが残る町。茨城県下最大の100以上もの登録有形文化財数を誇る町です。古くは真壁氏の城下町に始まり、江戸時代は浅野氏5万石、それ以降も真壁陣屋町として地域の政治経済の中心地として発展。幕末から明治にかけては「真岡木綿」の産地として定期市が開かれ、真壁・筑波郡一帯の縞木綿の集散地として賑わいました。江戸時代に酒造りと鋳物が盛んでしたが、2014年現在も二軒の酒蔵や鋳物工場が残ります。

真壁町の中心部から少し離れた町田地区には江戸時代から続く酒蔵や鋳物工場が残ります。西岡本店は江戸時代中期の天明二年(1782年)創業で、近江日野商人である初代西岡半右衛門がこの地で酒屋と質蔵の「近江屋」を創業したのが始まりです。酒銘『花の井』は蔵の近くに湧水の井戸があった事と、その側に大きな桜の木があった事に由来します。また今回飲んだお酒の『桜川』は、利根川水系の一級河川で真壁地区を流れ霞ヶ浦に注ぐ桜川に由来します。

特別純米酒ですが純米酒レベルに米を研いています。香りはひかえめですが野趣的な乳酸香。飲み口は角が無くてまるく飲みやすいですが、やはり茨城らしい辛口のお酒です。熟成された安定感と芳醇さがあります。

燗にすると、うまい。米の旨みが膨らみ、苦味、渋みも控えめのバランス。飲みやすくて杯と料理が進みますね。うまいです。

お気に入り度:3

花の井 特別純米 桜川[西岡本店]_f0138598_10301515.jpg




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by tztom | 2014-11-09 10:31 | 茨城 | Comments(0)

醸造元:村井醸造株式会社
URL:なし
住所:茨城県桜川市真壁町真壁72
電話:0296-55-0005
使用米:ひたち錦
精米歩合:55%
日本酒度:+3.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度
購入価格:720ml:1,400円(税込み)

筑波山の北麓に位置する(旧)真壁郡真壁町は伝統的な白壁商家の古い町並みが残る町です。茨城最大で100以上の登録有形文化財数を誇る町です。古くは真壁氏の城下町に始まり、江戸時代は浅野氏5万石、それ以降も真壁陣屋町として地域の政治経済の中心地として発展。幕末から明治にかけては「真岡木綿」の産地として定期市が開かれ、真壁・筑波郡一帯の縞木綿の集散地として賑わいました。江戸時代に酒造りと鋳物が盛んでしたが、2014年現在も二軒の酒蔵や鋳物工場が残ります。

真壁町の中心部に建つ、江戸時代初期の延宝元年(1673)創業の村井醸造もまた、国の登録文化財に指定されています。村井家は江戸時代からこの地で醸造業を営んでいますが、そのルーツはやはり近江日野商人でした。近江日野商人の初代村井重助がこの地で醤油・味噌販売の出店を構えたのが、日野商人における関東出店の最も古い記録と言われ、それから現在に至るまで、頑固に米と水による「辛口」の味を追求し続けた蔵でもあります。酒銘である『公明』は、つつましく清廉潔白に生きたいという願いを込めた「公明正大」からの引用したものに、「米」(コメ)の語呂を掛けたものだとか。

茨城県産ひたち錦とひたち酵母を使って醸した「ピュア茨城」プロジェクト版特別純米酒で、一度火入れした生酒を低温貯蔵して、再度火入れしたもの。特別純米酒ですが純米酒レベルに米を研いています。

香りは素朴な乳酸香をほのかに感じますが、米の旨みからくる厚みが伴った、結構鋭角な印象の茨城酒らしい辛口のお酒です。米焼酎のようなインパクト。個人的にはもう少し旨みが欲しいところ。

燗にするとさっぱりと透明でみずみずしい飲み口。旨み、渋み、苦味のバランスが良く酒と料理が進みます。やや後味にざらつきが残りますが、燗にするとおいしいです。

お気に入り度:2・(燗)3

こうめい 特別純米酒 [村井醸造]_f0138598_100482.jpg



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by tztom | 2014-11-08 10:02 | 茨城 | Comments(0)

醸造元:明利酒類株式会社
URL:http://www.meirishurui.com/
住所:茨城県水戸市元吉田町338
電話:029-247-6111
使用米:-
精米歩合:50%
日本酒度:+3.0
酸度:1.2
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,340円(税込み)

水戸市の中心部南郊外に蔵を構える明利酒類は県下有数の大手蔵で、協会10号酵母の故郷としても知られています。明利酒類の前身は幕末の安政年間に創業した加藤酒造店ですが、昭和25年に茨城県及び栃木県の酒造家の資本参加を得て設立された、醸造用アルコール・清酒・焼酎・発酵調味料等を製造する総合酒類メーカーです。茨城県及び栃木県の酒蔵が使っている醸造アルコールはほぼこの明利酒類のものだとか。またその歴史的なつながりから、茨城県だけでなく栃木県内の自醸をやめた酒蔵の集約的醸造も行っています。酒銘の『副将軍』はご存じ水戸徳川家2代藩主、"水戸黄門2こと水戸光圀に由来。『別春』とは、、徳川光圀が「盃の中には別に春が置かれている」と、飲酒のことを別春会と呼んだことに由来します。
日本酒と梅酒の資料館「別春館」が工場の裏手にあり、ここで明利酒類のお酒を買うことができます。
営業時間はAM9:30~PM4:30 月曜休館

ほんのりチーズのような乳酸香がありましたが、やや濃醇でありながらシャープな甘さ、スッキリ爽快な飲み口。雑味の無い透明感。さすが茨城最大手の安定感。春を感じさせるようなフルーティーさと、苦味のキレ。ややアルコール感を強く感じますが、飲みやすいお酒です。うまいですね。

お気に入り度:3

副将軍 純米吟醸酒 別春 [明利酒類]_f0138598_20442234.jpg



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by tztom | 2014-11-03 20:50 | 茨城 | Comments(0)

醸造元:磯蔵酒造有限会社
URL:http://www.isokura.jp/index.html
住所:茨城県笠間市稲田2281-1
電話:0296-74-2002
使用米:日本晴
精米歩合:70%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,080円(税込み)

笠間市中心部の西に接する稲田地区は古くから稲作が盛んで、地名は「クシナダヒメ」を祀る稲田神社に由来します。一方でこの稲田地区は日本最大の稲田御影石の産地でもあり、現在のJR水戸線・稲田駅は稲田御影石の積み出し駅として開設されました。この稲田駅のすぐ裏手に大きな敷地と蔵を有する稲蔵酒造があります。明治元年(1872)の創業。蔵元の磯家は、「石」の産地である事から「磯」と名乗り長年農業を営んでいましたが、その良質の水と米に着目した初代「磯 良右衛門」が江戸末期より酒造りを始め、ようやく明治に入って「磯酒造店」を開業しました。広大な敷地内の数々の酒蔵、米蔵に因んで屋号「磯蔵」と名乗り、酒銘は”稲の里”から『稲里』としました。

香りは控えめ、酸が強く苦味、渋みも競い合うように主張し合います。フルーティーな旨みもあって、木の香のような風味も感じ、茨城酒らしいドライな辛口でもあり。
燗にしても酒質はあまりかわらず、透明でいてシャープな飲み応え。食中酒として料理を邪魔しない感じのお酒ですが、もう少し旨みがあったほうが好みですね。

お気に入り度:3

稲里 純米酒 日本晴[磯蔵酒造]_f0138598_20254135.jpg



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by tztom | 2014-10-27 20:25 | 茨城 | Comments(0)

醸造元:根本酒造株式会社
URL:http://www.kujinoyama.com/
住所:茨城県常陸大宮市山方630
電話:0295-57-2211
使用米:ひたち錦
精米歩合:55%
日本酒度:+3.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,250円(税込み)

常陸大宮市の中心部から久慈川に沿って少し北上すると、かつて南郷街道の宿場町として栄えた山方宿という町があります。古い町並みは残されていませんが、昭和初期の面影を残しています。
この山方宿に蔵を構える根本酒造の根本家は、古くは常陸国を支配した54万石の大大名佐竹氏の家老職で、関ヶ原の戦い後に佐竹氏が遠い秋田へと転封させられる際に、この地にとどまり帰農化して以後は代々この地域を治める大庄屋となった旧家です。家老職時代から味噌や醤油の醸造を手がける御用商人でもあった土佐守根本義昭は、関ヶ原の戦い後わずか3年の慶長8年(1603)に酒造業へも進出しました。
当時から今に至る根本家の屋号は『上丸』(かみまる)と言うそうで、根本酒造の主力銘柄は長年『久慈の山』でしたが、近年は都市部に打って出るための現代的な酒の新ブランド『上丸』(かみまる)を発売しました。
まだ現在は試験的な醸造で、地域特約店限定の流通です。

香りは控えめですが、口に含むと米のパワーを感じる濃醇な旨み、そして適度な苦みと酸味の後にスッキリとした爽快なキレ。やや後味に渋みと苦みが残りますが、根本酒造が新しくチャレンジした都会的な嗜好のお酒だけあって、今風のお酒に仕上がっています。うまいです。

お気に入り度:3

上丸 純米吟醸55 [根本酒造]_f0138598_1122282.jpg



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by tztom | 2014-10-25 11:23 | 茨城 | Comments(0)

醸造元:酔富酒造株式会社
URL:http://www.suifu.co.jp/index.htm
住所:茨城県常陸大宮市中富町965-2
電話:0295-52-0010
使用米:美山錦・五百万石
精米歩合:50%
日本酒度:+3.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,321円(税込み)

常陸大宮市の中心部でこの市の前身である(旧)那珂郡大宮町は那珂川と久慈川に挟まれた立地から両水運の中継拠点として栄え、また南郷街道の宿場町としても発展しました。地名の由来は甲神社(かぶとじんじゃ)に由来します。市の玄関口でもあるJR水郡線常陸大宮駅前に広い敷地の酒蔵を構えるのが酔富銘醸で、創業は大正6年ですが、戦時中の企業統合令によって規模を大きくし、最盛期には9,000石、東京横浜方面まで販路があったそうです。しかし現在は500石から1,000石ほど生産するの中堅規模の蔵に。敷地内にあるかつての酒蔵も3年前の東日本大震災の影響を受け半壊。今は余剰な設備という事もあって酒造りには影響が無いそうですが…。

少量生産、低温長期醗酵で仕込んだ純米酒だそうです。酒銘の『垂涎乃的』 (スイエンノマト)とは何としてでも手に入れたいと思うほどの貴重なものを指す意味で、本来は垂涎の的(すいぜんのまと)と読みます。

特別純米酒ですが、純米吟醸酒レベルです。香りはほとんど感じませんが、若干ながら少々酸が強くシャキッとしたキレがあり、しかも米の旨みを消し去らない余韻も良いです。端麗辛口ながら芯のあるうまみもしっかりっとある、スッキリ透明な都会的な嗜好の面もあるバランスの取れたお酒です。
燗にすると、正直「うめ〜」重厚な米の旨みに続いて、ほどよい控えめな酸味と苦みの絶妙なバランス。すっきりとした後味とキレ。このお酒は常温かぬる燗が良いですね。うまい。

お気に入り度:4

特別純米酒 垂涎乃的 [酔富酒造]_f0138598_22305772.jpg



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by tztom | 2014-10-21 22:31 | 茨城 | Comments(0)