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醸造元:池亀酒造株式会社
URL:http://ikekame.com/
住所:福岡県久留米市三潴町草場545
電話:0942-64-3101
創業:明治8年(1875)

使用米:山田錦
精米歩合:50%
日本酒度:±0
酸度:2.2
アミノ酸度:-
アルコール度:15度
購入価格:720ml:1,836円(税込み)

久留米市中心部から南西郊外。旧三潴郡はかつて九州の灘と称される酒どころで、最盛期には100蔵近い酒蔵がひしめいていました。

やがてその数は1/10ほどになったとはいえ、現在も酒蔵が多い地域です。

平成の大合併によって2005年に久留米市の一部となった旧三潴郡三潴町は広大な水田地帯であり、この米どころが酒どころとなった理由でもあります。

久留米市域を大きくながれる筑後川の分流(旧流)の堤防沿いに蔵を構える池亀酒造は、明治8年(1875)の創業で、清酒の他にも焼酎やリキュールなども造っています。

創業者で初代蔵元の蒲池源蔵は、久留米藩の師範代を務めていたそうですが、藩と武家の時代は終わり明治を迎えるにあたって酒造りに邁進します。

灘から杜氏や蔵人を招いて酒造りを行うものの、米も水も気温、気候も違う九州のこの地で灘の酒造りはうまくいかず、挫折を味わいながらも試行錯誤を重ねて新しい醸造法を確立。さらなる酒質向上をめざして「三潴酒造研究所」も設立します。

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蒲池家は代々三潴酒の酒質向上に尽力し、二代目蒲池源蔵に緑綬褒章、三代目蒲池龍雄は福岡県酒造組合の会長を務め藍綬褒章を授与。四代目蒲池勵は農学博士となり勲五等雙光旭日章が授与されています。

池亀酒造の創業当初の屋号は『池屋』でした。

初代蒲池源蔵は灘の酒を目標として試行錯誤の研究を重ね、仕込樽ごとに仕込方法を変えて、それぞれに「松・竹・梅・亀・鶴」というブランドを付けて管理・販売を行っていました。

その中で「亀」の桶が一番評判が良かった事から人々には『池屋の亀』として親しまれ、その酒を主力として『池亀』の銘が生まれました。

さて、今回購入したのは純米吟醸酒ですが、サブネームに『黒兜』とあります。

この『黒兜』は、本来焼酎に使う黒麹を用いて造られた清酒で、その黒麹を顕微鏡で覗いた際にその姿が「兜」に見えたので、「黒麹の兜」という事らしいです。


色はうすいこはく色で少しオリがあります。

香りは控えめですが、華やかな米の旨みを感じる吟醸酒らしいフルーティーな飲み口です。

そう、これはストロベリーのような甘さの余韻。

そして、それを断ち切るようなスパッと消えていくなめらかなキレ。

さすが長きに渡って酒質向上につとめた蔵。

いや〜うまい。

うまいです!!


お気に入り度:4




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by tztom | 2018-03-31 00:43 | 福岡 | Comments(0)

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醸造元:瑞穂錦酒造株式会社
URL:なし
住所:福岡県久留米市大善寺町藤吉940
電話:0942-26-2430
創業:安政元年(1854)

使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:+
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,350円(税込み)

久留米市に隣接する三潴郡は九州の灘と呼ばれる酒どころで、最盛期に比べるとだいぶ数は減りましたが、今もなお多くの酒蔵が酒造りを行っています。

城島郷の一つ、久留米市大善寺町を流れる筑後川の支流、広川に架かる若宮橋の南側、堤防に隠れるように「みずほ庵」という名の鰻料理店が大きな看板を掲げています。

この「みずほ庵」の奥に煙突が見えますが、これこそが瑞穂錦酒造です。

瑞穂錦酒造は幕末の安政元年(1854)に創業した歴史の古い酒蔵で、この鰻料理店の「みずほ庵」も瑞穂錦酒造が経営しており、店舗は酒蔵の一部を改装したものです。

今回のお酒のサブネームである『鬼夜』(おにえ)というのは、この大善寺町にあって町名の由来にもなっている大善寺玉垂宮に伝わるお祭りとのこと。1600年余の伝統があり、大晦日の夜から正月7日まで行われる「火祭」です。


無色透明で、香りもほとんど感じません。

栓をあけて最初は、やや酸が強い芳醇辛口系のお酒に感じました。

しかし、やがてすっきり柑橘系のようなフルーティーな飲み口に変わっていきます。

不思議だ〜。これはもう純米吟醸レベルのお酒だと思います。

スペックも十分にみたしています。

うまい!!

うまいです。

燗にすると、これまた凝縮したうまさ、とスッキリとしたキレのある後味。
後味に感じる柑橘系のさわやかさ。

このお酒は燗にすると高次元に深いうまさです。

うまい、うますぎる。

お気に入り度:4



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by tztom | 2018-03-29 00:00 | 福岡 | Comments(0)

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醸造元:合資会社 若竹屋酒造場
URL:(蔵元ブログ)https://blogs.yahoo.co.jp/wakatakeya/MYBLOG/yblog.html
住所:福岡県久留米市田主丸町田主丸706
電話:0943-72-2175
創業:元禄13年(1699)

使用米:-
精米歩合:50%
日本酒度:+
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度
購入価格:720ml:1,566円(税込み)

かつて久留米市の東に位置し、平成の大合併で2005年に久留米市に編入されその一部となった旧浮羽郡田主丸町。

田主丸という地名は、江戸時代にこの地を開墾して、後に筑後国全権を務めた大庄屋菊池丹後の往生観である「我極楽世界楽生」(我楽しう生まる)に由来するとか。

地名の正式な読みは「たぬしまる」ですが、現在でも「たのしまる」と読む人々も多いそうです。いいですね。

その田主丸町を東西に走る筑後街道(国道210号線)沿いに蔵を構えるのが、筑後地方最古の酒蔵と言われる若竹屋酒造です。

若竹屋酒造は江戸時代前期の元禄13年(1699)に林田伝兵衛によって「若竹屋」の屋号で創業。

ちなみに、若竹屋酒造の向かい側には、「若竹屋」から分家した林田栄太郎商店、現在の「若竹醤油」が蔵を構えています。

また現在の蔵元の祖母は焼酎メーカーである紅乙女酒造を創業、また前蔵元が巨峰ワインを創業し、田主丸町で4つの異なる醸造蔵を営んでいます。



最初は香りは控えめで、ほのかに干し草のような乳酸香。

すっきりとした甘みの淡麗辛口です。

そして飲み口にもほのかに干し草のような香りが残ります。

しかし、これが栓をあけてしばらくおくと、フルーティーでな香りに変化するのですから不思議です。

飲み口もやさしくスッキリとした、やや酸のある淡麗辛口に。

ちょっと常温からぬる燗あたりにすると、これまたやさしくてふくよかで包み込むようなうまさ。

それでいて、透明感のあすスッキリとしたキレがあって杯が進まないわけがない。

うまいです。

うまい!!


お気に入り度:3




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by tztom | 2018-03-25 15:48 | 福岡 | Comments(0)

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醸造元:鷹正宗酒造株式会社
URL:https://www.takamasamune.com/
住所:(本社)福岡県久留米市小頭町8-12
電話:0942-36-8811
住所:(醸造蔵)福岡県久留米市大善寺町黒田297
電話:0942-26-1801
創業:天保年間(1830-1844)

使用米:-
精米歩合:70%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:17度以上18度未満
購入価格:720ml:910円(税込み)

久留米市の南東郊外に位置する大善寺町。その筑後川の支流広川の近くに蔵を構える鷹正宗酒造があります。

創業は江戸時代後期の天保年間(1830-1844)という長い歴史を持つ酒蔵ですが、経営難から一時コカ・コーラウエストホールディングスの傘下に入り、清酒製造から焼酎製造へ舵を切って難を脱しました。

もちろん今でも清酒を醸造しています。

焼酎部門では酒販店での量り売りという独特のスタイルで売上げを伸ばし、焼酎の売上高は全国15位となっており、さらに田主丸町にある叡醂酒造を子会社化しました。

コカコーラの傘下でシェアを伸ばし、紙パックやカップ酒など清酒と焼酎を合わせた生産量では県内でトップメーカーになりました。

現在は同じ久留米市にある酒類卸の原武商店がコカ・コーラから買収してその傘下で酒造りを行っています。

また、酒銘に『鷹』を付けているのが縁で福岡ソフトバンクホークス公認の日本酒に指定されています。

そんな鷹正宗酒造が作る日本酒。

目指したのは「かろやかで飲み飽きない、それでいて飲みごたえのある地酒」
導き出した答えが、17度以上の純米酒だったそうです。

『筑水17』というのは筑後の水で17度の意味でしょうか。

ラベルデザインは地元の伝統工芸・久留米絣の幾何学模様をアレンジしたもの。

アルコール度はやや高めですが、精米歩合を70%に抑えて1000円を切った価格のコスパの高い純米酒。


色はうすいコハク色で、ほのかに香ばしい牧歌的な乳酸香。

飲み口は旨辛。
多少酸があるけど濃醇。ふくよかでヨーグルトのようなクリーミーさ。

で、灘の大手酒造メーカーのような安定した日本酒らしいのみごこち。

うまい、うまいよこれ。
杯が止まらない。

燗にしてみた。

どっしりとした飲みごこち。
やや酸がありますが、その後の余韻が甘く自然。

うまいな〜。

うまい。

お気に入り度:4


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by tztom | 2018-03-23 00:09 | 福岡 | Comments(0)

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醸造元:福徳長酒類 株式会社
URL:http://www.oenon.jp/
本社:千葉県松戸市上本郷字仲原250
韮崎工場:山梨県韮崎市穂坂町宮久保5228-1
久留米工場:福岡県久留米市荒木町荒木1200-1
電話:0942-26-3131
創業:昭和28年(1953)

使用米:-
精米歩合:-
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,145円(税込み)

福岡県久留米市の南郊外に位置する荒木町に蔵を構える福徳長酒類。

しかし、このお酒ははたして久留米の地酒と言ってよいのか迷います。

まあ、このお酒は福岡県久留米のアンテナショップで買ったものですが…。

たしかにこの久留米にも蔵を構えてはいますが、そもそもが福徳長酒類の前身である福徳長酒造は江戸時代中期の寛政年間(1789-1801)に灘・御影の地(兵庫県)で創業しています。
後に灘誉酒造株式会社と合併し、さらにその後、森永製菓から分離独立した森永醸造に吸収合併されて社名を「福徳長酒類」と改めました。

時を経て2001年には合同酒精の傘下となり、現在はオエノングループの清酒部門のブランドの一つで、主に紙パック酒を製造しています。2007年には富久娘酒造の清酒事業を移管されています。

また現在、福徳長酒類は本社を千葉県松戸市に移し(合同酒精の東京工場・首都圏営業部)、清酒醸造は山梨県の韮崎工場で行っています。

で、久留米工場は現在、焼酎専業の蔵となっています。

う〜ん。
どこの酒蔵かわかりませんね。
ちなみに福徳長酒類は福岡県酒造組合、山梨県酒造組合、千葉県酒造組合と各地の酒造組合に加盟しています。

この吟醸酒は同蔵の紙パック純米吟醸酒を特約店向けに瓶詰めしたもの。


意外にも地酒っぽい芳醇な乳酸香を感じました。

飲み口も、灘の大手蔵のようなキレイで安定感のある酒をイメージしましたが、なかなかに地酒ぽい。

めちゃ地酒っぽい荒さがありますが、やや渋く。ほどよい苦味とのバランス。

うまいです。

うまいですけどね。

お気に入り度:3


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by tztom | 2018-03-21 19:14 | 福岡 | Comments(0)

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醸造元:福田酒造株式会社
URL:http://www.fukuda-shuzo.com/
住所:長崎県平戸市志々伎町1475
電話:0950-27-1111
創業:元禄元年(1688)

使用米:山田錦
精米歩合:65%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:16度
購入価格:720ml:1,404円(税込み)

平戸は長崎県の最西端の都市で、鎖国前は中国やポルトガル、オランダなどと交易をしていた国際貿易港でした。江戸時代は松浦氏1万1000石の平戸藩の城下町として栄えました。

平戸は平戸島の北端にあり、そこから30km以上離れた南端部、屏風岳の南麓、志々伎湾に望む志々伎町(しじきちょう)は平戸市屈指の漁港でこの小さな集落に蔵を構える福田酒造は江戸時代前期の元禄元年(1688)に平戸藩の御用酒として、平戸の藩主松浦公より許可を得て福田長治兵衛門が創業した300年以上の長い歴史を誇る蔵です。

ある意味、本州最西端、九州でも最西端の酒蔵です。

主力銘柄である『福鶴』は創業者の蔵元の姓「福田」と縁起の良い千年を生きる「鶴」を合わせたものでしょうか。

志々伎町の小さな集落の中で、一際目立つ近代的な大きな酒蔵で、日本酒のほか焼酎もつくっています。(平戸では唯一の焼酎蔵)

博物館も併設し、平戸藩主松浦公が使っていた布団や、酒造りの道具類なども展示しています。


栓をあけると、ほんのりと甘い吟醸香。

色は無色透明に近いですが、気持ちオリのにごりがあります。

口に含むと、これまたほんのりとしたシュワシュワ感。

フレッシュでフルーティー。

今風のお酒!!

しかし、ダレた甘さはなく、程よい苦味と渋味が、まず仁王像の様に対峙しながら前面に出てきて、上品な甘さが包み込んで、その後すーっと消えていく。

ああ…うまい。

うまいよこれ。

ほんのりと幸せになれるお酒です。

お気に入り度:4




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by tztom | 2018-03-20 00:38 | 長崎 | Comments(0)

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醸造元:江田島銘醸株式会社
URL:http://www.doukinosakura.jp/
住所:江田島市江田島町中央2-27-1
電話:0823-42-0001
創業:明治40年(1907)

使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:16度以上17度未満
購入価格:720ml:1,740円(税込み)

広島湾のほぼ中央に浮かぶ江田島は戦前から旧海軍兵学校のまちとして知られ、現在は海上自衛隊の第1術科学校がそれを引き継いでいます。

平成の大合併で2004年に安芸郡江田島町が佐伯郡能美町、沖美町、大柿町と合併して江田島市となりました。

この江田島市の中心部に蔵を構える江田島銘醸は明治40年(1907)に創業して、主力銘柄は土地柄な『同期の桜』です。

初代蔵元の住岡八百蔵は元々は宮大工として財を成していましたが、明治20年(1887)に海軍兵学校がこの江田島に移転してきた事により、海軍関連施設が増えてそれに伴い人口が増加した事で、需要を見込んで新事業として酒造業を始めました。

最初の銘柄は『保万齢』(ほまれ)で海軍御用酒となります。

現在は蔵元が杜氏を兼ねて「商品というよりも作品」という思いで酒造りを行っています。


色は無色透明ですが、米の旨みを感じるフルーティーな飲み口です。

そして、すっきりキレイなお酒。

さらに吟醸酒のような華やかさが広がります。

これは以外でした。

正直良い方向に裏切られました。

角瓶の地酒に対する先入観というか、もう少しクセのある独特なインパクトの地酒と身構えていました。

しかし、これはうまい!!

純米酒のしかも原酒で、この自然さ。

吟醸酒レベルに上品でバランスの取れたお酒です。

燗にすると、ふくよかでパンチのある甘さ。

濃醇、スッキリとしたキレ。

ふくよかな透明感。

奥行きがあって、横幅もあるうまみ。

これはうまい。

うまいです!!

お気に入り度:4



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by tztom | 2018-03-14 22:22 | 広島 | Comments(0)

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醸造元:株式会社原本店
URL:なし
住所:広島県広島市中区白島九軒町9−4
電話:082-221-1641
創業:文化2年(1805)

使用米:八反錦
精米歩合:70%
日本酒度:-12
酸度:4.0
アミノ酸度:-
アルコール度:10度
購入価格:720ml:1,350円(税込み)

広島市の中心部、太田川の分流・猿猴川(えんこうがわ)近くの白島九軒町に、全国の酒造業界に名の知れた『蓬莱鶴』を醸す原本店があります。

しかし、その場所に行っても酒蔵を見つける事はできないかも知れません。

あるのは1階のテナントにホームセンターが入る大きなマンションだけです。

実はそのマンションの地下に原本店はあるのです。
創業は江戸時代後期の文化2年(1805)。

今や日本全国にある中小酒蔵が抱える問題。
酒の売上げは元より、後継者問題や広大な敷地に掛かる税金。

原本店もまた先代が亡くなった際に蔵は廃業して跡地をマンションにする予定でした。

しかし、そこの待ったをかけたのが6代目で現蔵元の原純氏。

他の酒蔵で修行を積んで戻った原純氏が提唱したのは、マンションの地下に酒造施設を設ける事による酒蔵の存続。

さまざまなアイデアにより、都心部のマンションの地下で四季醸造を行えるまでになり、同じような悩みを抱える全国の酒蔵がこの原本店を訪ね、今や同じようなビル・マンション型酒蔵が各地に誕生しています。

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今回飲んだのは、原本店の『蓬莱鶴』純米酒ですが、サブネームに「焼き牡蠣に一途」とあります。

よく見ると、アルコール度数10度の低アルコールに仕上げた日本酒でしかも原酒です。

このアルコール度数に仕上げる設計に基づいて醸されたお酒ですね。

実はこのお酒は、広島県が食品技術センターとタイアップして企画した「ひろしま一途な純米酒」という、県の食品振興策の一つで、このシリーズには原本店以外にも広島のいくつもの酒蔵が参画しています。

で、原本店が打ち出したのが「焼き牡蠣に一途」です。

焼き牡蠣か〜…。

自宅なら精々蒸し牡蠣か、フライパンでのソテーだな。

とりあえず、大好きな生牡蠣(生食用牡蠣)とフライパンで焼いた牡蠣を用意。


まず、栓を開けると、ほのかに香ばしい甘酒のような香りを感じます。

やがてそれはリンゴを思わせるフルーティーな香りに。

色は白ワインのようなうすいコハク色です。

飲み口は、す、すっぱい!!酸味とかではなく酸っぱい。

でもす〜っと消えていく。
日本酒と言われなければ分からない。ああ、これは酸っぱい系の梅酒みたいな、さわやかな飲み口。

で、焼き牡蠣(フライパンで焼いた牡蠣)に合わせてみた。

う〜ん。これはやっぱり白ワインの感覚かな。

焼き牡蠣ともうまくまとまった感じで、まさに食中酒バンザイ的な。

まあ、正直言って梅酒の水割りのような感じです。

ちなみに、焼いた牡蠣ではなく、僕の好きな生牡蠣に合わせてみた。
小ネギと紅葉おろしとポン酢のそれ。

クリーミーな生の牡蠣を邪魔しない、で溶け込むように合う合う。
生臭さが苦手な人もこのお酒と合わせると生牡蠣が好きになるかも。

いいよ。これ、うまい

うまいです!!
と、いうか面白い!!日本酒です。

お気に入り度:4



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by tztom | 2018-03-12 20:50 | 広島 | Comments(0)

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醸造元:中野光次郎本店
URL:http://suiryu.hiroshima.jp/
住所:広島県呉市吉浦中町2-7-10
電話:0823-31-7001
創業:明治4年(1872)

使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:-2
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,170円(税込み)

呉市の西隣にある吉浦という小さな港町。

駅から少し離れた誓光寺という寺の山道沿いに明治4年(1872)創業の中野光次郎本店があります。

歴史を思わせる大きな酒蔵に見えますが、四代目蔵元の中野光次郎(なかのみつじろう)氏と父の英輔氏の二人で酒造りと販売を行っている酒蔵です。

酒銘『水龍』は初代蔵元が「水神(龍)が吉浦の地に飛び込むとそこからこんこんと酒が湧いた」という夢を見て酒造業を始めたことに由来します。

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蔵元中野光次郎氏が目指すお酒は、あての要らない、酒だけで楽しめる味のしっかりとした酒。そして毎日の晩酌用に一般酒に力を入れています。


まずは牧歌的な乳酸香。
超軟水で仕込んだお酒によくみられる、古酒のような熟成感のクセが少しあります。

日本酒度はマイナス2度で、やわらかい飲み口ですが、中盤からキリリとしたキレに続きます。

なるほど、酒だけでじっくり楽しむお酒か〜。

燗にしてみると、これもやさしくスッキリとして淡麗なお酒でした。

マイナス2度だけどスッキリ辛口。

でもどこかやさしい。

辛口だけどやさしい辛口。

まあ、そんなお酒です。

うまいな〜。


お気に入り度:3




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by tztom | 2018-03-08 23:23 | 広島 | Comments(0)

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醸造元:有眼会社 北村醸造場
URL:なし
住所:庄原市東城町東城 356
電話:08477-2-0009
創業:天保年間(1830~1844)

使用米:中生新千本
精米歩合:65%
日本酒度:+2.0
酸度:1.7
アミノ酸度:-
アルコール度:16度以上17度未満
購入価格:720ml:1,814円(税込み)

広島県北部、鳥取県と岡山県に接して中国山地にたたずむ、かつては人口約1万300人が暮らす町、旧比婆郡東城町。

平成の大合併で2005年に庄原市の一部となったこの東城町は、古来より「たたら製鉄」で栄えた城下町(陣屋町)でした。

東城という地名は、南北朝時代に奴可郡を東西に分けた地域名東条・西条に由来し、その後戦国時代にこの地域を治めた宮氏はそれぞれの地に五本竹城と大富山城を築き、東城と西城と呼んだ事にちなみます。

ちなみに西城は比婆郡西城町となりますが、同じく庄原市に合併しました。

東城は古くから山陰と山陽を結ぶ街道が通る交通の要衝でもあり、それゆえに今もこの小さな町には3軒の酒蔵が残ります。

が、その内の一つ浮心酒造(明治27年創業)はすでに廃業してしまい、現在の残るのは生熊酒造と北村醸造場のみ。

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北村醸造場は江戸時代後期の天保年間(1830~1844) に創業した歴史の長い酒蔵ですが、現在は蔵元夫婦と蔵人夫婦の計4人で酒造りを行っている小さな蔵です。

酒名の『菊文明』は、かつての銘柄『文明』に、皇室の紋章である「菊」を合わせたもの。

菊文明の酒は、ミネラル分を含んだ硬水で醸された、しっかりした辛口の味わいで、灘の酒と同じように“秋上がりする”と言われているそうです。


契約農家でアイガモ農法によって作られた中生新千本(なかてしんせんぼん)で醸したお酒です。


色は無色で、香りも控えめ。

飲み口は気持ち酸が立って渋味が現れ、続いて透明感のある旨味につながっていきます。

若い荒さとみずみずしいクリアーなのど越し。

原酒の重み、地酒っぽいクセは一切無い、少しやさしめの淡麗辛口できれいなお酒です。

うまいですよ。うまい。

燗にすると、これが、ますます冴える!

優しくて包容力があり、包み込むようなうまさ。

ああ、これは燗もうまい!!


お気に入り度:3




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by tztom | 2018-03-06 00:56 | 広島 | Comments(0)