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醸造元:藤市酒造株式会社
URL:なし
住所:愛知県稲沢市横地3-47
電話:0587-32-0050
創業:明治5年(1872)

使用米:若水(愛知県産)
精米歩合:65%
日本酒度:+3.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:1,800ml:2,916円(税込み)

愛知県の北西部、濃尾平野中央部に位置する稲沢市は人口約13万5000人が暮らす名古屋市近郊のベッドタウンです。

この稲沢市の前身である中島郡は古代尾張国の国府が置かれるなど政治の中心都市だった歴史を持ち、江戸時代には東海道と中山道を結ぶ交通の要衝である美濃路の宿場町として発展しました。

現在も国道から一本入った、美濃路旧道に稲葉宿の古い町並みが残されています。

この美濃路稲葉宿の町並みの中に蔵を構える藤市酒造は明治5年(1872)の創業。

伝統的な佇まいの商家建築に掲げられた銅板の看板には清酒銘柄の他に焼酎や味醂、ポートワインの文字も見受けられます。

一見小売店かと思いきや、実はここが酒蔵でした。

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ちなみに看板の中央に掲げられた『瑞豊』の銘柄は清酒では無く、味醂の銘柄。

主力銘柄は『尾州寿』でしたが、訳あって清酒醸造からは一時撤退。

しかし、大阪の『天野酒』を醸す西條合資会社で蔵人として腕を磨き『山本スペシャル』で名を馳せた山本克明氏を杜氏として向かえ再出発しました。

以前使用されてながら、現在使われていない銘柄『菊鷹』は特約店限定流通酒の銘柄。

山本克明氏が杜氏資格を取得して独立して世に送り出した銘柄として入手困難なお酒の一つとなっています。

『菊鷹』シリーズは、最近流行の生酒、生原酒、無濾過系をラインナップのメインとしていますが、今回のお酒は希少な火入れ酒。


色は中くらいのコハク色です。

思いっきり熟成酒。

しかし、意外にも、香りは控えめ。

飲み口は、ほのかにフルーティーな酸味を感じつつも、ゆったりとしたまろやかな飲み口です。

紹興酒系の熟成香も感じません。

後味の余韻に渋さを気持ち感じます。

冷やすと、とにかく辛くて苦くて、若々しくて、旨味もあるけど、荒々しい飲み口。

日を置くと、木の香りが増します。

飲み口も樽酒のような乳酸香。

かなりクセがある個性的なお酒です。

う〜ん。

想定外...。

燗にしてみる。

....う、うまいな。これ。

何だ、うまいじゃないか!!

まず、牧歌的な乳酸香が妙に心地よい。

芳醇な旨味がしっかりとしていて、包み込むような優しさ。

ほっこりする余韻。

ああ、うまいな〜。

この火入れ酒は燗がめちゃうまいです!!


お気に入り度:冷3/燗4



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by tztom | 2019-07-26 00:03 | 愛知 | Comments(0)

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醸造元:原田酒造合資会社
URL:http://www.ikujii.co.jp/
住所:愛知県知多郡東浦町大字生路字坂下29
電話:0562-83-5171
創業:安政2年(1852)

使用米:若水(知多半島産)
精米歩合:60%
日本酒度:+1.0
酸度:1.1
アミノ酸度:-
アルコール度:15.6度
購入価格:1800ml:1,999円(税込み)

江戸時代後期の安政2年(1852)に初代、原田徳右ヱ門が創業した原田酒造は、知多半島の付け根に位置する東浦町にあります。

東浦町が面する海は衣浦港と呼ばれ明治期には現在の名古屋港よりも主力の港だったそうですが、現在は境川河口よりも内陸部に位置する人口約4万9000人が暮らす境川右岸の町です。

衣浦(衣が浦)に面した東浦町は温暖な土地ですが、冬には伊吹おろしにより寒暖が激しく、酒造りに適した気候の土地柄だそうです。

すぐ南には、知多半島有数の酒どころ「亀崎」があり、さらにその先には醸造酢最大手の「ミツカン」の企業城下町「半田」があります。

原田酒造の主力銘柄『生道井』(いくじい)は、蔵のある生路(古くは生道・伊久智)にあって、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国征伐の途中渇きをいやし勝利を得たという伝説が残る井戸である『生道井』に由来します。

酒米「若水」はこの愛知県発祥の酒米で、近年では、生酛・山廃系や純米酒等の仕込みに使用されることが多い米の旨味を感じさせる深い味わいが特徴の酒米です。

数量限定の特別純米酒。

色は無色透明で、香りはほとんど感じません。

飲み口の印象は「すっきりした淡麗辛口」。

シャープとまでは行きませんが、ほのかに感じる旨味もすっきり。

やや線が細いかも。な印象。


燗にすると、飲み口はスッキリとしながらもふくよかで、甘みも増して安定してきました。

でも...やっぱり線が細い。

透明感があって味も控えめ、それでいて、辛さが残ります。

燗よりは冷や(常温)の方が旨味を感じるかも知れません。

スッキリ辛口系が好きな人にはおすすめのお酒です。


お気に入り度:3



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by tztom | 2019-07-24 22:50 | 愛知 | Comments(0)

神杉 上撰[神杉酒造]

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醸造元:神杉酒造株式会社
URL:http://www.kamisugi.co.jp/
住所:愛知県安城市明治本町20-5
電話:0566-75-2121
創業:文化2年(1805)

使用米:-
精米歩合:-
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:1,800ml:1,728円(税込み)

岡崎平野の中央に位置する安城市は愛知県下で7番目の人口約18万7000人が暮らす町。
明治期に大規模な開墾が行われたことから「日本デンマーク」と呼ばれています。

東海道新幹線の三河安城駅があります。

安城と言う地名はお城の名前ではなく、古く平安時代ごろに京都にある真言宗安祥寺の荘園があったと言われ「安祥」の字が転化したと言われています。

JR安城駅北口から県道に出て西へ、名鉄西尾線のガードが見えて来た明治本町に神杉酒造はあります。
明治本町といいますが、駅近郊の住宅街です。

神杉酒造は江戸時代後期の文化2年(1805)に創業した歴史の古い酒蔵で、7代目の杉本庄兵衛が醸造の神様として信仰を集める奈良県桜井市三輪町に在る大神神社(三輪神社)の御神木「巳の神杉」に由来して『神杉』の銘が生まれたといいます。

三河エリアでは準大手の酒造メーカーで清酒の他、本みりん、焼酎、合成清酒なども製造・販売しています。


清酒のラインナップはそれほど多くは無く、主力の『神杉 上撰』は晩酌向けの普通酒です。


栓を開けて最初に感じたのは、ややアルコール香ですが、しばらくすると消えていきます。

まあ、飲んだ印象も、アルコールを感じますが...

ただ、柔らかくすっきりとした淡麗辛口です。

ほのかな甘みも感じつつ、安定感のある大手のようなスッキリとした雑味の無いお酒です。

線がやや細い気もしますが、毎日飲み飽きないお酒。って感じでしょうか。

なかなか、うまい。

燗にしてみる

やわらかなコクとふくよかな余韻。

酸が強くて辛さもありますが、旨味もしっかりとある。

雑味も無く、バランスの良い安定したお酒です。

大手酒造メーカーのような無難に美味しいお酒です。

これは晩酌に最高。

うまい!!

うまいです。


お気に入り度:3



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by tztom | 2019-07-23 23:54 | 愛知 | Comments(0)

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醸造元:油長酒造株式会社
URL:http://www.yucho-sake.jp/
住所:奈良県御所市1160
電話:0745-62-2047
創業:享保4年(1719)

使用米:秋津穂
精米歩合:65%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:17度
購入価格:720ml:1,134円(税込み)

奈良平野の最南端に位置する御所市。

平野部と吉野山間部の中継地として栄えた在郷町、桑山氏御所藩1万2000石の陣屋町、浄土真宗本願寺派の寺内町といくつもの顔を持って発展した南大和有数の商都です。

葛城川を堺に西側の町を「西御所」といい、1万2000石の御所藩の陣屋町で、碁盤の目状に整備された町割りや敵の侵入に備えた桝形など、今も城下町の遺構が残されています。

一方葛城川の東側の町を「東御所」といい、町の中心に建つ浄土真宗本願寺派の寺院・円照寺の寺内町として発達。と、されていますが、一説にはこれとは真逆の説もあり、「東御所」には代官所や陣屋跡が残ります。

西御所の中央部に蔵を構える油長酒造は江戸時代中期の享保4年(1719)創業の歴史ある酒蔵ですが、この創業年は酒造業に転換した年という事です。

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江戸時代初期から菜種油の製油業を営み、代々油屋長兵衛を襲名、屋号を「油長」(ゆうちょう)としていました。

創業当時からの主力銘柄は『鷹長』ですが、近年は日本酒の可能性を追求した低アルコールの『ALPHA』シリーズや「五感で愉しむ酒」をコンセプトにした新しいブランド『風の森』シリーズは主力銘柄になっています。


ポンッと音を立てて空く栓。

シャンパンのような炭酸ガスを含んだ、フレッシュでフルーティーな飲み口。

香りは控えめ。

フルボディでいながらキレもいい。

酸が強いので甘みは控えめに感じますが、落ち着いた旨味があります。

うまい。

これはうまい。

日を置いて炭酸ガスが自然に抜けきった時もまた飲み頃らしい。

ガスが引くと、酸も控えめに、いやほとんど感じなくなり、変わってやさしい甘みが全面に出てきます。

デザート酒のようなフルーティーな甘みで、合う食事を選びますが、うまい酒です。

ああ、うまい。

アテは要らない。

ただ堪能するだけ。

うまいな〜。

お気に入り度:4




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by tztom | 2019-07-18 00:18 | 奈良 | Comments(0)

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醸造元:株式会社瀬戸酒造店
URL:https://setosyuzo.ashigarigo.com/
住所:足柄上郡開成町金井島17
電話:0465-82-0055
創業:慶応元年(1865)

使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:+2.0
酸度:2.0
アミノ酸度:0.9
アルコール度:15度
購入価格:720ml:1,800円(税込み)

東名自動車道・大井松田ICから車で10分ほど。

人口約1万7000人が暮らす町県内で面積最小の自治体足柄上郡開成町。
山北町に通じる県道沿いに蔵を構える瀬戸酒造店は江戸時代後期の慶応元年に創業しました。

創業当時からの主力銘柄は江戸時代からの地名「酒田村」に由来する『酒田錦』。

町名である「開成」は、明治15年(1882)に開設された開成学校に由来すします。
ちなみに、この「開成」という意味は、中国の『易経』にある言葉「開物成務」が起源。

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この瀬戸酒造店は1980年代に自家醸造を中断して、しばらく集約醸造に参加していました。
他の酒蔵から仕入れた酒の瓶詰めのみを行ない、細々と日本酒を販売してきたのです。

しかし、地域おこしの依頼を受けたコンサルタント会社がみずから酒造りに関わることを決め、酒蔵を最新鋭の酒蔵にリニューアル。38年ぶりに酒造りを再開ました。

仕掛け人は東京に本社をもつオリエンタルコンサルタンツの森隆信氏。

2017年4月、瀬戸酒造店は同社の全額出資子会社となります。

2018年の再始動からの1年で個性的なネーミングとラベルデザインの14銘柄を展開。

主力銘柄は3銘柄。『酒田錦』『セトイチ』『あしがり郷』

今回の『あしがり卿』シリーズはあじさい酵母を使用したお酒です。


花酵母を使用していますが、香りは思ったよりも控えめ。

飲み口も、少し酸が立つ控えめなでフルーティーな旨味。

うまい。

栓をあけた翌日には、香りはグレープフルーツ、レモンのような爽やかな柑橘系に変わっていきました。

花びらのような華やか。

不思議だ〜。

さらに日を置くと、メロン、マスカットのような丸みのある甘い香りに。

お酒は生きている。

コクのある甘み、酸のあるキレ。

ホッとする飲み口。

うまいです。

うまい。

お気に入り度:4



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by tztom | 2019-07-16 13:16 | 神奈川 | Comments(0)

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醸造元:石井醸造株式会社
URL:http://ishiijozo.com/
住所:足柄上郡大井町上大井954
電話:0465-82-3241
創業:明治3年(1870)

使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,334円(税込み)

小田原市の北に位置する足柄上郡大井町は人口約1万6000人が暮らす町。

最寄り駅はJR御殿場線の上大井駅。東海道本線国府津駅から2つ目の駅です。

ちなみに1つ目の駅は下曽我駅。

上大井駅から国府津方面へ徒歩約10分ほど歩くと赤い屋根の酒蔵が明治3年(1870)創業の石井醸造です。

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主力銘柄の『曽我の誉』は、かつてここ上大井地区が曽我村と呼ばれていた事に由来します。

日本三大仇討ちの一つで、鎌倉時代の仇討ちで有名な曽我兄弟の『曽我物語』の舞台となった地です。


ほのかにチーズのような乳酸香。

飲み口はやさしく、旨味がしっかりとあります。

雑味が無く、透明感があります。

旨味が生きている。感じ。

少々ざらつきもあるけど。

その野趣さがまたうまいです。

日を置くと、不思議と今度はそのざらつき感が無くなり、さわやかですっきりとした飲み口になりました。

後味の苦味がフルーティーさをさりげなく引き締めます。

うまい。

燗にしてみる。

スッキリとしていて透明感のある上品な飲み口。

控えめながらも芯のある旨味の余韻が心地よいです。

うまい。

でも、このお酒は冷やが冴えます。

お気に入り度:3




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by tztom | 2019-07-13 22:15 | 神奈川 | Comments(0)

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醸造元:井上酒造株式会社
URL:http://www.hakoneyama.co.jp/
住所:足柄上郡大井町上大井552
電話:0465-82-0325
創業:寛政元年(1879)

使用米:五百万石・アケボノ
精米歩合:65%
日本酒度:+0.5
酸度:1.8
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,280円(税込み)

小田原市の北に位置する足柄上郡大井町は人口約1万6000人が暮らす町。

最寄り駅はJR御殿場線の上大井駅。東海道本線国府津駅から2つ目の駅です。

また東名自動車動の大井松田ICが町の玄関口です。

小田原市の東、酒匂川を介して接する大井地区。

このJR御殿場線の上大井駅近くに蔵を構える井上酒造は江戸時代中期の寛政元年(1789年)に農家であった井上家6代目、井上要七によって創業されました。

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井上要七が新しい商売をもとめて城下町小田原をめざした道すがら、徳利の形をしていた石につまづいたことから「酒造りをしなさい
」という神の啓示であると考え酒造業を始めたといいます。

そしてその石は、今でも井上家の家宝として大切に保存されています。

昭和に入って終戦前後までの主力銘柄は『国基』(こくき)でしたが、その後『東祝』(あずまいわい)と時代背景を反映しながらその銘柄も変わっていきました。

やがてヨーロッパ諸国にも輸出を始めるにあたり海外でも通用する銘柄を検討した結果、世界的な観光地でもある箱根に因んで『箱根山』という銘柄が生まれます。

ちなみに『仙鳴郷』という新ブランドは、南部杜氏から能登杜氏に交代したのを機に生まれたブランドです。


色はうすいコハク色。

クリーミーでメロン、バナンのような香りです。

口に含むと、雑味が無く、酸も無く、やわらかい渋味、苦味の余韻が伴ったフルーティーな飲み口。

澄んだうまさ。うまい。

これは純米吟醸酒か。

それに匹敵するレベル。

うまいです。

日を置くと、マスカットのような爽やかな香りに。

奥が深い...。

燗にすると。

ガツン!としたフルーティー...の奥から出てくるラッカー味。

酢酸エチル香?

でも後味の余韻はやさしいフルーティー感。

辛い。旨い。深みがある。

温度が下がって、常温に近づくと。

ラッカー味はどこかに消えて。

心地よくやさしい苦味に、フルーティーな米の旨み、甘みに包まれる。

苦旨の融合。

うまい。

奥が深い。

ああ、うまい。

お気に入り度:4




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by tztom | 2019-07-11 23:04 | 神奈川 | Comments(0)

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醸造元:吉川醸造株式会社
URL:http://www.kikuyu.co.jp/
住所:神奈川県伊勢原市神戸681
電話:0463-95-3071
創業:大正元年(1912)

使用米:美山錦
精米歩合:65%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,180円(税込み)

伊勢原市は神奈川県のほぼ中央に位置する人口約10万人が暮らす町。

この伊勢原市を横断する東名自動車道の伊勢原バス停付近が渋滞の名所として長く人々には知られています。

伊勢原市中心部の北西郊外、東名自動車道のすぐ側に位置し、鈴川が近くを流れる神戸地区に蔵を構える吉川醸造は、大正元年(1912)に吉川兼吉氏が創業した現在6代続く酒蔵です。

古くはこの伊勢原や隣の秦野地域は、葉たばこの産地であり、吉川家も当初は伊勢原で煙草の製造販売をしてました。

しかし煙草が国の専売となってからは醤油、味噌などの製造を始めて、さらに投資先の1つとして酒蔵を買い取り酒造業へ参入して今に至ります。

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社名が「酒造」ではなく「醸造」であるのは、この為ですが、しかし現在は酒造業に専念しています。

創業当時の銘柄は『初冠』(はつかんむり)でしたが、3代目から現在の主力商品の『菊勇』(きくゆう) が生まれました。

『相模大山』は伊勢原市の北西端に位置する標高1,252mの山で、古くから山岳信仰の山として、江戸時代には庶民が盛んに「大山参り」を行っていました。

ちなみに、山形にも『菊勇』という銘柄がありますが、こちらは読みが「きくいさみ」となります。
関係性はありません。


色はうすいコハク色。

香りは醤油、味噌のようなパンチのあるビターな印象です。

この蔵が昔、味噌、醤油を醸造していた事とは関係ありません。

乳酸系の香りです。

飲み口はやさしく芳ばしい。
米の旨み、ほのかにフルーティーさを伴う米の旨みを感じながら、フレッシュで透明感のある余韻。

日を置くと、野趣感が増してきました。

パワフルな独特な個性的なお酒。

雑味は無く、後半にやや苦味、渋味を感じますが、後味の余韻は良く、バランスが取れている感じ。

うまい。

うまいです。

燗にしてみる。

旨味はひかえめ、すっきりとした飲み応え。

雑味は無く、やや酸っぱめの芳醇なコク。

こっちも、うまい。

お気に入り度:3



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by tztom | 2019-07-10 23:37 | 神奈川 | Comments(0)

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醸造元:合名会社 伊勢屋商店
URL:http://iseya-kouraku.sakura.ne.jp/
住所:豊橋市花田町字斉藤49
電話:0532-31-1175
創業:大正9年(1920)

使用米:夢吟香
精米歩合:50%
日本酒度:+5.0
酸度:1.5
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,944円(税込み)

愛知県の南東部、渥美半島の付け根に位置する豊橋市は人口約37万人が暮らす三河地方の中心都市。

中心部を東海道が横断し、江戸時代には吉田と呼ばれ吉田藩や吉田宿など古くから城下町、宿場町として栄えた歴史をもつ町です。

ちなみに豊橋という地名になったのは明治になってから。

改名の理由は日本各地に「吉田」の地名があった為。

豊橋市の中心部、駅から10分ほどの羽田八幡宮の裏手に蔵を構える伊勢屋商店はその屋号のとおり伊勢からこの豊橋に移り住んだ初代小林周太郎は酒の小売業を始め、その後大正9年(1920)に造り酒屋に進出しました。


豊橋は豊富な水と米に恵まれ、古くから酒造りがさかんに行われましたが、現在残っている蔵元は2つだけです。

創業当時からの主力銘柄『公楽』は、「みんなで心から楽しんでほしい」という創業者の願いが込められたもの。

今回の限定酒『周太郎』は創業者であり蔵本が襲名し続けている名。


香りは控えめですが、ガツンと酸のあるパワフルな飲み口のお酒です。

厚みのある苦味、渋味をまとって後ろに控えた旨味。

そしてまとまり感。

フルボディな旨口として着陸する。

うまい。

うまいです。


お気に入り度:3




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by tztom | 2019-07-04 20:44 | 愛知 | Comments(0)

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醸造元:合資会社柴田酒造場
URL:https://www.shibatabrewery.com/
住所:愛知県岡崎市保久町字神水39
電話:0564-84-2007
創業:天保元年(1830)

使用米:山田錦(兵庫県産)
精米歩合:70%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:17度
購入価格:720ml:1,400円(税込み)

岡崎市の中心部から車で30分ほど走った三河山地の山中。

2006年に岡崎市に編入される以前の、旧額田郡額田町は人口約9000人ほどの山間の町でした。

標高350mの山あいに蔵を構える柴田酒造場は、作手村との境にある下山地区の保久の神水地区で江戸時代後期の天保元年(1830)に創業しました。

硬度0.2という極めてやわらかな幻の軟水「神水(かんずい)」がその地名という酒造りに適した地。

当時、庄屋で地主でもあった柴田家が余剰米を用いて酒を造り、それを売り出したことに始まります。

明治31年に蔵が火災で焼失、樽の中の酒が川に流れ出し遥か下流の岡崎市まで流れ着いたことから、この川の上流に造り酒屋があることが知られ、主力銘柄の『孝の司』の名が広く知れ渡ったという逸話があります。

『GIN』シリーズは米の旨味を感じる食中酒を目指して作られた限定流通ブランド。


香りは控えめ。

飲み口は酸味が無く、苦味、渋味がほどよくバランスしています。

辛口ながらも、しっかりとした芯のある控えめな旨さ。

控えめだけど、細いわけではない。

旨味がある。

うまい。

燗にしてみると、これは正解。

香り、旨味が増して、苦味、渋味も心地よい。

そして、サクッとしたキレ。

ふわっと、やさしい。

このお酒は、キンキンに冷やすより常温か燗の方がうまいです。


お気に入り度:3



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by tztom | 2019-07-03 20:35 | 愛知 | Comments(0)