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稲妻 純米吟醸[白河銘醸]_f0138598_00010811.jpg



醸造元:白河銘醸株式会社
URL:http://www.shirakawa-meijo.com/
住所:福島県西白河郡西郷村大字小田倉字中庄司4-2
電話:0248-25-2288
創業:昭和44年(1969)

使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:+1.5
酸度:1.2
アミノ酸度:1.15
アルコール度:14度以上15度未満
購入価格:1,800ml:1,934円(税込み)

白河銘醸もまた最近元気になってきた酒蔵です。

西白河郡西郷村と聞いてもピンときませんが、新幹線の新白河駅の西郊外、白河市のすぐ隣に位置する村です。

阿武隈川の支流、堀川沿いに蔵を構える白河銘醸。

白河銘醸はその名の通り、昭和44年(1969)に白河酒造組合が音頭をとって、白河地域の6つの酒蔵の共同精米・共同酒母・共同瓶詰工場として誕生しました。

しかしその後、3社が抜けて大谷醸造、有賀醸造、大谷忠吉本店の3社で運営していく事になります。

この白河銘醸の中心となった酒蔵、原酒蔵が大谷醸造です。

大谷醸造は江戸時代後期の嘉永3年(1850)創業の歴史ある酒蔵ですが、実は一千年前の東北地方が「蝦夷」と呼ばれていた時代からすでに酒造りを行っていたという家柄です。

大谷醸造の主力銘柄『谷乃越』は創業当時は『越の谷』だったそうですが、大谷醸造や大谷忠吉本店が独自の酒造りに方針転換していく中で、現在白河銘醸の主力銘柄はこの『谷乃越』となります。

白河銘醸は地元流通の安酒メーカーとして認知されており、それでも地元においての地道でニッチな商品開発により、そのアイテム数は300を越えるとか。

そんな中においても、一方で特定名称酒にも力をいれています。

『稲妻』シリーズは白河銘醸のHPにはラインナップが無い事から、量販店向けの純米吟醸ブランドかと思います。



栓をあけて最初の香りは...

え?最初汗臭い?ちょっと老ねたような感じがムわっとしました。

それでも飲んで見ると、雑味は無く、透明感のあるスッキリとした淡麗なお酒です。

良く言えば大手のような淡麗感。しかし旨味や余韻などはちょっと下がるかな。

そこそこ、うまいけど。


しかし、栓を開けて冷蔵庫で保管した数日。

生臭いく汗臭い香りはどこかに消え、逆にメロンのような香りに変化しました。

不思議だ〜。

そして、今度は燗にしてみる。

ほのかに香る麹の香りは整った印象。

飲み口はやさしく、ふくよかで、厚みがあって奥深い。

整った旨味と、ほのかな苦味、渋味。

おお、これはうまい。

燗はうまい。

お気に入り度:冷3/燗4



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by tztom | 2019-10-30 00:02 | 福島 | Comments(0)

陣屋 特別本醸造 一火[有賀醸造]_f0138598_10182461.jpg

醸造元:有賀醸造合資会社
URL:http://arinokawa.net/
住所:福島県白河市東釜子字本町96
電話:0248-34-2323
創業:安永3年(1774)

使用米:夢の香
精米歩合:60%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度
購入価格:720ml:1,560円(税込み)

有賀醸造もまた、ある意味復活した酒蔵です。

白河市の中心部から車で30分ほど東郊外に位置する釜子地区に蔵を構える有賀醸造は、近年までは幻のマッコリの異名を持つ『虎マッコリ』銘柄のマッコリ製造が中心となっていました。

一方で古くからの銘柄『有の川』は普通酒のみを細々と販売していました。

福島県の酒造組合にも加盟していない時期があり、最近までその存在を知りませんでした。

そんな有賀醸造の創業は古く、江戸時代後期の安永3年(1774)に遡ります。

この釜子には越後高田藩の飛び領5万石を統治する陣屋が設けられ、代官より酒造りの命を受けて陣屋の隣で御用蔵として酒造りを始めたそうです。

日本酒不況の中、生産は縮小していく中で、上野のコリアンタウンで飲んだマッコリとの出会がきっかっけとなり、自社で作り始めたそうです。

無添加純米で辛口に仕上げたマッコリがヒットする事になるのですが、東日本大震災がきっかけとなり日本酒作りにも注力することになります。

当時、東北大の生命科学研究科の研究員だった有賀裕二郎氏が福島の蔵にもどり、日本酒造りの修行を始めます。

さすが研究員。酒造りを徹底的に分析し、勘に頼らない酒造りを目指して設備も整え、数値管理をした酒造りを目指します。

そして、有賀醸造12代目杜氏となって2013年に送り出した特定名称酒の新ブランドが『陣屋』シリーズです。

銘柄はもちろん創業時にちなむ釜子陣屋に由来。

5年後には安定してきて、「SAKE COMPETI TION 2016」では金賞を受賞。

今や蔵を代表する銘柄となっています。



一回火入れで、ガスが残ります。

香りは控えめ。

シュワシュワ感。

飲み口は、まるで吟醸酒のようなフレッシュ感とフルーティー感。

フルボディでいながら、繊細で。

苦味、渋味、キレのバランスが良く、食中酒としてだけでなく、そのまま飲み続けてもあきない。

うまい。

これは、うまい。

栓をあけてしばらく立つと、発泡感もおさまり、

ライチ、マスカットのようなフルーティーさが透明感を伴って安定してきます。

後味に、若干苦味、渋味の若さが残るかな。

でも、うまい!!


お気に入り度:4




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by tztom | 2019-10-22 10:20 | 福島 | Comments(0)

Ohmine 純米 3粒 生詰ひやおろし[大嶺酒造]_f0138598_00110464.jpg


醸造元:大嶺酒造株式会社
URL:http://www.ohmine.jp/
住所:山口県美祢市秋芳町別府2585-2
電話:0837-64-0700
創業:文政5年(1822)

使用米:山田錦
精米歩合:58%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:14.5度
購入価格:720ml:2,268円(税込み)

大嶺酒造もまた50年ぶりに復活した酒蔵です。

日本最大のカルスト台地「秋吉台」の西側に位置する美祢市の秋芳町別府地区に蔵を構える大嶺酒造は江戸時代後期の文政5年(1822)に創業した歴史を持つ酒蔵です。

かつての主力銘柄は『防長圀盛』(ぼうちょうくにざかり)。

町の玄関口はJR美祢線の於福駅(おふくえき)。

しかし、大嶺酒造は受託醸造(桶売り)の蔵に転身して酒造りを続けるものの、やがて昭和30年(1955)には休蔵状態になってしまいます。

平成22年(2010)そんな休眠状態だった大嶺酒造を復活させるのが、ニューヨークの広告会社に勤めていた秋山剛士氏です。

「農業と地域資源を軸に地域の未来へ繋がる産業をめざす」

最初は萩市に蔵を構える『東洋美人』の澄川酒造の設備を間借りしてスタート。

戦略的なブランド作り。

「AGAINST SAKE WORLD」”日本酒の世界に逆らう”を堂々と宣言。

とにかくラベルデザインやブランド名、そして平成30年(2018)に竣工した、最新鋭の設備を持ち、新たな観光スポットとしても賑わいを見せているデザイナーズ建築の酒蔵など「斬新」さをとにかく打ち出し、地酒復活の思いは国内マーケットを越えて世界を見据えています。

2013年にスイスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)では、日本政府主催の晩餐会で『Ohmine』は国際デビューしました。

今や山口県を代表する地酒『獺祭』や『東洋美人』を目指して大嶺酒造の『Ohmine』は話題急上昇中のブランドになっています。



香りは控えめながらも、ほのかにクリーミーでメロン・ライチのような吟醸香。

飲み口はスッキリとした、深いコクのある甘み。

フルーティというよりも和三盆のような上品な甘み。

高い次元でバランスのとれた余韻。

吟醸酒レベルの純米酒。

ああ、うまい。

これはうまい。

復活おめでとうございます。

そして、新たに山口の地酒を牽引していくであろう、この小さな酒蔵を応援します。

そんな事よりも、

まあ、うまい酒です。


お気に入り度:4



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by tztom | 2019-10-20 01:01 | 山口 | Comments(0)

阿武の鶴 点と線 純米吟醸 山田錦[阿武の鶴酒造]_f0138598_20281759.jpg

醸造元:阿武の鶴酒造合資会社
URL:http://abunotsuru.jp/
住所:山口県阿武郡阿武町奈古2796
電話:08388-2-2003
創業:大正4年(1915)

使用米:山田錦
精米歩合:50%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:1,800ml:3,240円(税込み)

阿武の鶴酒造。

長く休蔵状態にありながら、平成29年(2017)に復活した酒蔵です。

阿武の鶴酒造のある阿武郡阿武町は、山口県北東部の日本海側にある人口約3,400人が暮らす小さな町です。

その阿武町の中心部、奈古地区は萩から益田へ通じる石州街道沿いの市場町として古くから開かれた港町でした。

それゆえか2軒の酒蔵がありましたが、うち河野酒造は廃業(休蔵?)、そして阿武の鶴酒造もまた自醸をやめていました。

阿武の鶴酒造は大正4年(1915)に創業。

しかし、昭和58年(1983)に自社醸造をやめ他の蔵から桶を購入し瓶詰めをして細々と販売を続けていました。


阿武の鶴 点と線 純米吟醸 山田錦[阿武の鶴酒造]_f0138598_20281185.jpg


そんな阿武の鶴酒造を復活させたのが6代目にあたる三好隆太郎氏です。

隆太郎氏は東京の大学へと進学。建築を学んだ後大手アパレル会社に就職して、内装デザイナーとして新規出店の仕事に携わっていました。

しかし、実家の酒蔵を復活を決意。

アパレル会社を退職して、千葉県の酒蔵を機に埼玉県、岐阜県、青森県の蔵元を渡り歩いて酒造りの修行を行います。

実際の醸造には隣の萩市に蔵を構える山口県を代表する銘柄『東洋美人』の澄川酒造場が協力。

荒廃していた蔵の醸造設備を再建しながら、澄川酒造場でタンクを借りて初年度の酒を仕込むところからスタートしました。

ラベルデザインはデザイナー時代の人脈を生かして、東京のデザイン会社に制作を依頼。

新ブランドの『三好』は蔵元の姓。

さらに麹・米・水の「三」、売り手・買い手・世間の「三」の意味を持たせました。

今回の酒は『阿武の鶴』のシリーズ。


「点と線」は山田錦を50%精米の無濾過生詰(一回火入れ)の純米吟醸酒。

真珠(模造)をあしらった、これまたデザイナーズラベル。

期待がふくらみます。

栓を開けると...ほんのり生臭い老ね香。

口に含むと濃い、甘い。

無濾過酒らしいパンチのある、フルーティーな旨さ。


しかし、日を置いても、やっぱり生臭い老ね香は変わらず。

でも、やっぱり飲み口から中盤、ラストに至る余韻。

苦、渋、辛の余韻のバランスはいいです。

うまいです。香りが...

しかし!!燗にすると、生臭い香りが消えました。

と、いうかほのかに乳酸香に吸収された感じかな。

飲み口はフルーティーさも消え、ほんのり甘い淡麗な辛口のお酒になりました。

透明感ましてます。

すっきりうまい、ほっとする燗。

うまい。


お気に入り度:3



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by tztom | 2019-10-13 21:13 | 山口 | Comments(0)

杉姫 純米吟醸[山城屋酒造]_f0138598_22092748.jpg

醸造元:山城屋酒造株式会社
URL:https://sugihime.jp/
住所:山口県山口市道場門前2-1-7
電話:083-922-5757
創業:慶長16年(1611)

使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:+1.5
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:14.5度
購入価格:720ml:1,394円(税込み)

山口県の県都、山口市の中心部に唯一構える酒蔵が山城屋酒造です。

山城屋の歴史は古く、というか家の歴史が古いです。

なんと鎌倉時代の建仁元年(1201)にまで遡ります。

安部光包が平清水八幡宮の惣貫首職に補任された最古の記録にあります。

京都に石清水八幡宮がありますが、山口の平清水八幡宮は九州の宇佐八幡宮の流れで、境内に湧く泉「平清水」に由来します。

時は流れて江戸時代の慶長16年(1611)になると、安部平左衛門浄香が山口市道場門前に移住して武士から町人になります。

阿部家は以後、様々な業種に商売を広げていき、本家安部(本陣、両替商)、醤油安部(醤油醸造)、山城安部(酒造業、茶製造業)、大阪安部、隠居安部と五家に分かれて財閥のような豪商となります。

その後酒造業の山城阿部を明治27年に仁保の船山八幡宮(船山神社)の神職、宮﨑家が引き継ぎ、現在の山城屋の前身となります。

杉姫 純米吟醸[山城屋酒造]_f0138598_22092158.jpg



そんな歴史のある酒蔵ですが、現在は商店街の一角にたたずむコンビニっぽい酒屋さんです。

実は酒造業としては昭和50年に休止し、以後自社の酒は委託醸造として小売業に転換しました。

しかし、平成26年に酒造りを復活させます。

主力銘柄の『杉姫』は酒造りに欠かせない杉(杉樽や杉桶、濾過には杉の葉を使用し、また新酒ができたことを知らせる店先の杉玉、などなど)の「杉の妖精(姫)」に酒造りを見守ってほしいとの願いを込めたもの。


香りは控えめで、吟醸香は感じません。

飲み口は独特の酸味とスッキリ感、アッサリとした淡麗辛口。

酸味だけでなく渋味、苦味も控えめ。

後味もスッキリ淡麗。

う〜ん。

で、燗にしてみました。

ほのかな甘みと、やわらかい苦味、渋味の口当たり。

透明感があってキレイですが、男の酒って感じ。

やさしい辛口。

常温かぬる燗あたりが一番旨味と安定感を感じます。

このあたりがうまいです。

うまい。

お気に入り度:3



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by tztom | 2019-10-07 22:57 | 山口 | Comments(0)

鷹来屋 五代目 特別純米酒[浜嶋酒造]_f0138598_06373331.jpg

醸造元:浜嶋酒造合資会社
URL:http://www.takakiya.co.jp/
住所:大分県豊後大野市緒方町下自在381
電話:0974-42-2216
創業:明治22年(1889)

使用米:山田錦・ヒノヒカリ
精米歩合:55%
日本酒度:+5.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度
購入価格:720ml:1,404円(税込み)

浜嶋酒造は10年くらい前に大分県の酒蔵めぐりで最初に訪れた蔵で、最初に買って飲んだ銘柄です。

豊後大野市は大分県の南部に位置する人口約3万4000人の市で、九州のナイアガラと称される「原尻の滝」で有名。
市域のほぼ全域が祖母傾国定公園内にある農村地帯です。

江戸時代には岡藩の穀倉地帯として開発され、「緒方井路」と呼ばれる水路が張り巡らされています。

2005年に合併した旧大野郡大野町に蔵を構える浜嶋酒造は明治22年(1889)に初代浜嶋百太郎が創業。

鷹来屋 五代目 特別純米酒[浜嶋酒造]_f0138598_06361862.jpg


当時鷹が浜嶋家によく飛来してきていたことから、屋号を『鷹来屋』としました。

創業当時の銘柄『金鷹』は、当時、酒造りの業界では神様といわれていた『野白金一』の金と屋号の鷹を合わせたもの。

しかし時代の流れで、昭和54年に休蔵。

それを平成9年に復活させたのが、五代目浜嶋弘文氏。

創業当時の屋号を主力銘柄にして、こだわりの酒造りを行っています。

また築100年の母屋を改造した併設の「茶房ささら」では、仕込み水で入れたコーヒーだけでなく、鷹来屋のお酒も味わえます。


香りはなく、色は無色透明です。

酸と苦味が最初に出てくる、すっきりとした辛口のお酒。

以前飲んだときはもう少しフルーティーだった印象でしたが。 
 
旨味も控えめな淡麗辛口なお酒です。

燗にしてみました。

やさしくまろやかで透明でふわっとした飲み口。

酸も落ち着き、でもほのなか旨味と淡麗なキレ。

ふわっとした甘み。

良い感じになりました。

うまい。

うん、うまい。

お気に入り度:3



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by tztom | 2019-10-05 13:42 | 大分 | Comments(0)