人気ブログランキング |



黒牛 純米吟醸 雄町[名手酒造店]_f0138598_22090428.jpg


醸造元:株式会社名手酒造店
URL:<a href="http://www.kuroushi.com/"_blank">http://www.kuroushi.com/</a>
住所:和歌山県海南市黒江846
電話:0734-82-0005
創業:慶応2年(1866)

使用米:雄町
精米歩合:60%
日本酒度:+3.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,678円(税込み)

名手酒造店の『黒牛』は、私が和歌山県で最初に飲んだ地酒でした。

そして、最初に訪れた酒蔵でもありました。

今から実に13年前の話です。

さて、この名手酒造店の周辺には今もなお伝統的な古い町並みが残されています。
和歌山市の南に位置する海南市黒江は、古くから紀州漆器の産地として知られていました。

室町時代、根来寺の仏具、什器などに用いられていた朱漆塗を”根来塗り”は江戸時代に紀州徳川藩の保護のもとで大阪や江戸まで販路を広げて行き、黒江の町は大きく発展します。

そしてまず、古代の黒江地区は入江奥の浜辺であり、今の蔵付近に黒い牛の形をした岩が波辺に見られたといいます。

この事から万葉集の和歌で「黒牛潟」として詠まれ、黒江の地名となったそうです。

これが名手酒造店の主力銘柄『黒牛』の由来。

創業当時から続くトップブランドは『菊御代』。

黒牛 純米吟醸 雄町[名手酒造店]_f0138598_22091357.jpg

今や全国に知られる和歌山県を代表する銘酒ですが、その歴史は順風満帆ではありませんでした。

初代名手源兵衛氏がいくつもの事業に失敗した後、本家の酒造部門を借金して買い取り創業したのが江戸時代後期の慶応2年(1866年)。

やがて明治期には和歌山県下で最大の石数を誇る酒造家となる一方で名手家は農地買収や宅地開発、海運業にまで事業を拡大していきます。

ところが、戦中戦後にで全てを失い、唯一残った酒蔵も灘への桶売りが主力となっていきます。

やがて酒造業の廃業もすら検討されるようになりました。

しかし、そんな状況で跡を継いだ現在の蔵元、名手孝和氏が銀行員をやめて蔵に戻ってきた事で蔵は存続の道を選びます。

そして、ターゲットを東京に置いた新戦略のもとで、平成の時代に入って生まれたブランドが『黒牛』でした。

高級酒では無く、普段の晩酌が出来る純米酒系の真面目なお酒。

そして、大ヒットと蔵の復活。

今回のお酒は特約店向けの新デザインのラベルです。


久々に飲んだので感慨深いです〜。



バニラクリームのような香り。

メロンソーダーのようなクリーミーでフルーティさ。

きれいに甘い。

飲み口はやさしく、さわやかさ。

旨味と苦味、渋味がタッグを組んでいる。

うまい。

いや、これはうまいでしょ。

栓を開けて日を追うごとに透明感のあるフルーティーで上品な酒に深化。

思わず、あの無骨な黒牛はどこに行った。

と唸りたくなるほど、洗練されてうまい。

これもあり!!的な。

やばい的な。

うまいでしょ。

うまい!!


お気に入り度:5




↓お、この蔵・この日本酒いいね!と思われたらポチッとお願いします。

【日本酒】ブログランキング
日本の地酒・小さな酒蔵を応援しています!!


タグ:
by tztom | 2019-12-27 22:18 | 和歌山 | Comments(0)

豊祝 純米吟醸 五百万石[豊澤本店]_f0138598_00032191.jpg


醸造元:株式会社豊澤本店
URL:なし
住所:京都市京都市伏見区南寝小屋町59
電話:075-601-5341
創業:明治24年(1891)

使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:+4.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,760円(税込み)

豊澤本店は「伏見銘酒協同組合」に参画する集約醸造蔵の一つ。

伏見の西側、第二京阪道路を越えた工業団地の一角に蔵を構える豊澤本店。

集約醸造によって製造設備と販売を分離しているので、酒蔵の姿は無く、ビル型の住宅兼本社の建物。

この豊澤本店の創業者、豊澤儀助は九州の出身で、大阪の天王寺に出て来て酒の小売業を営んだのが始まり。

やがて、自社製造をめざし、明治初年に酒造業に進出。

当初は奈良と岡山で酒造りを行っていたということから、それなりの資本力・販売力があったのでしょう。

昭和28年により良い製造環境を求めて伏見に蔵を移転しました。

平成元年(1989)に、伏見の酒蔵5社と協同で、近代設備を有する伏見銘酒協同組合を設立。

(平和酒造(合)、鶴正酒造(株)、(株)山本本家、向島酒造(株)、(株)豊澤本店。)

現在もPRブランドなど生産量は多く、年間販売量は約1000石です。

主力銘柄の『豊祝』の名は、「いね美のり 國も豊よ 祝ひ酒」という創業者儀助の句に由来します。



香りは控えめ。

ほのかに酸味を感じる乳酸香。

一瞬、線の細い水っぽさを感じながら、ふくよかな甘みが包みます。

やさしい。

そしてうまい。


燗にすると、パワーというかこのお酒もつ潜在能力が本領発揮。

ふくよかで、しっかりとした旨味も。

まさに晩酌向けの熱燗て感じ。

純米吟醸ですが、燗が冴えます。

うまい!

お気に入り度:3



↓お、この蔵・この日本酒いいね!と思われたらポチッとお願いします。

【日本酒】ブログランキング
日本の地酒・小さな酒蔵を応援しています!!


タグ:
by tztom | 2019-12-26 00:05 | 京都 | Comments(0)

慶長小判 純米吟醸[平和酒造]_f0138598_14570500.jpg


醸造元:平和酒造合資会社
URL:なし
住所:京都市伏見区東組町698
電話:075-601-0012
創業:延享元年(1744)

使用米:-
精米歩合:-
日本酒度:+
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,650円(税込み)

伏見区役所の裏手に蔵を構える平和酒造は「伏見銘酒協同組合」に参画する集約醸造蔵の一つ。

現在の酒蔵はマンションに建て替え、その1、2階部分に蔵を残しています。

もっとも集約醸造によって製造設備と販売を分離しているので平和酒造の本社機能だけとなります。

平和酒造の前身は「河内屋」といい、大阪の河内出身の商人で京橋で米問屋を営んでいました。

延享元年(1744)から京都の伏見で酒造りと販売を始めました。

明治の初頭にはこの「河内屋」が伏見でトップクラスの酒造数量を誇ることになります。

昭和23年に平和酒造合資会社を設立。

しかし時代の流れとともに、やがて他社への桶売りが専業となり、永く自社ブランドを休止していました。

そして平成元年(1989)に、同じく伏見の老舗酒蔵5社と協同で、近代設備を有する伏見銘酒協同組合を設立して参画。この時から自社ブランド『慶長』が復活しました。

ちなみに組合5蔵は以下の通り。
平和酒造(合)、鶴正酒造(株)、(株)山本本家、向島酒造(株)、(株)豊澤本店。

集約醸造ですが、同じタンクでラベルだけ違う訳ではなく、各蔵それぞれ別のタンクで使用する米から全て別々に醸造を行っています。



香りは控えめ。

ほのかに酸味を感じる乳酸香。

ほのかに旨味を感じ、酸は控えめ。

飲み口から線が細く、なんとなく水っぽい印象。

なんとなく淡麗辛口を主張。

う〜ん。

結構いい値段はするのだが…。


燗にしてみる。

すると、思った通り。

これがけっこう行けます。

厚みも増して、のみやすい。

ふくよかで、杯が進む。

冷やで感じた線の細さは、すっきりとした後味のキレに継承されてはいます。

純米吟醸ですが、燗が冴えます。
うまい。


お気に入り度:冷2/燗3



↓お、この蔵・この日本酒いいね!と思われたらポチッとお願いします。

【日本酒】ブログランキング
日本の地酒・小さな酒蔵を応援しています!!


タグ:
by tztom | 2019-12-24 14:57 | 京都 | Comments(0)

鶴正宗 純米大吟醸 古都の雫[鶴正酒造]_f0138598_22313615.jpg

醸造元:鶴正酒造株式会社
URL:なし
住所:京都府京都市伏見区東堺町474
電話:075-611-0221
創業:明治24年(1891)

使用米:-
精米歩合:49%
日本酒度:+2.0
酸度:-1.2
アミノ酸度:1.0
アルコール度:14.5度
購入価格:720ml:1,120円(税込み)

伏見エリアの北側。薩摩藩邸跡近くに蔵を構える鶴正酒造は「伏見銘酒協同組合」に参画する集約醸造蔵の一つ。

鶴正酒造の前身は明治24年(1891)に創業した谷酒造本店ですが、昭和44年(1969)に鶴正酒造(株)として酒造権と商標権を継承し、翌年に日本酒類販売株式会社全額出資の会社として発足しました。

さらに平成元年(1989)に、同じく伏見の老舗酒蔵5社と協同で、三季醸造可能な近代設備を有する伏見銘酒協同組合を設立して参画しています。

5社は以下の通り。鶴正酒造(株)・(株)山本本家・向島酒造(株)・(株)豊澤本店・平和酒造(合)。

集約醸造ですが、同じタンクでラベルだけ違う訳ではなく、各蔵それぞれ別のタンクで使用する米から全て別々に醸造を行っています。

国内第2位の酒販流通グループが親会社だけあり、大吟醸酒で非常にコスパの高いお酒です。


香りは控えめ。

ほのかに酸味を感じる乳酸香。

ハイスペックな分、線が細い印象も。

しかし、栓をあけて数日置くと、これが不思議だ。

日本酒マジック。

スッキリとした上品なフルーティーさ。

やさしい飲み口。

吟醸酒って感じ。

そして、燗にすると、ますます良い。

よりこのお酒のうまさを引き出すなら、冷酒よりも常温かぬる燗がオススメ。

最初の印象のお気に入り度は2でしたが...

うまいですよ。これ。

お気に入り度:3



↓お、この蔵・この日本酒いいね!と思われたらポチッとお願いします。

【日本酒】ブログランキング
日本の地酒・小さな酒蔵を応援しています!!


by tztom | 2019-12-22 22:32 | 京都 | Comments(0)

絹乃峰 純米吟醸原酒55[赤名酒造]_f0138598_00200879.jpg

醸造元:赤名酒造株式会社
URL:なし
住所:島根県飯石郡飯南町赤名23
電話:0854-76-2016
創業:昭和4年(1929)

使用米:五百万石(飯南町産)
精米歩合:55%
日本酒度:+
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:17度
購入価格:720ml:2,200円(税込み)

赤名酒造は島根県最奥の酒蔵で、過去に2度廃業して、現在はタイのバンコクにも拠点を構えて世界に売って出る新進気鋭の酒蔵です。

この小さな酒蔵のある飯南町(いいなんちょう)は、平成の大合併で2005年に飯石郡赤来町と頓原町が合併して生まれた人口約4,800人が暮らす町で、島根県と広島県との県境、中国山地の脊梁部に位置する山間の町です。

古くから出雲国・石見国・備後国の3国にまたがるいわゆる国境の要衝で、合併前の赤来町と頓原町は石見銀山街道の宿場町でもありました。

旧赤来町に蔵を構える赤名酒造は、昭和4年(1929)に、地元の3つの酒蔵が合併して生まれました。

代表銘柄『絹乃峰』は、蔵の近くの衣掛山にかかる霧が絹のようだったことに由来。

山間の小さな酒蔵ゆえに、日本酒不況、設備の老朽化、後継者難などで2004年に廃業してしまいます。

絹乃峰 純米吟醸原酒55[赤名酒造]_f0138598_00195604.jpg


それを蔵の存続を惜しむ声から飯南町が蔵を買い取り、「酒造り交流館」として地元有志が細々と少量生産の酒造りを続けてきましたが、やはり再建は思うように進まず2013年に再び経営破綻してしまいます。

そこで、再度蔵の再建に名乗りを上げたのが、東京からUターンで地元飯南町に戻り、役場職員として赤名酒造のPR活動などの業務に関わってきた三島氏でした。

三島氏は東京農大醸造学科で日本酒造りを学び、広島県の広島三次ワイナリーに就職したのち、東京の食品商社で10年間働いた経歴の持ち主。

他の酒蔵で修行し、老朽化した設備も徹底的に衛生管理された最新の設備に入れ替えました。

旨い酒造りは当然のこと、マーケティングも重要。

「飯南町から世界へ」

当初から海外市場を目指すことを考えていた三島氏は、生産の場をタイのバンコクにも建設。

タイの日本大使館のレセプションパーティーにも饗される酒として知られるようになりました。

『絹乃峰』はタイ人が好む甘くて濃い味わいの酒に仕上げたとか。



甘いバニラ、ライチ系の香り。

飲み口は濃いけどクセの無い甘み、フルーティーさ。

ガリガリ君ソーダー味のような。

飲み口にも感じるクリームソーダのようなクリーミーな香りと余韻。

しかし、口に含むとキリリとシャープで、原酒17度の重さもない。

結構ライトで、フルーティーでいながら程よい苦味と渋味でまとめ上げる余韻とキレ。

キレイなお酒です。

うまいな〜。

頑張れ〜!!

お気に入り度:4




↓お、この蔵・この日本酒いいね!と思われたらポチッとお願いします。

【日本酒】ブログランキング
日本の地酒・小さな酒蔵を応援しています!!


by tztom | 2019-12-15 00:26 | 島根 | Comments(0)

無用の用 特別純米酒[岡田屋本店]_f0138598_20223832.jpg

醸造元:株式会社 岡田屋本店
URL:http://www.kikuyasaka.co.jp/
住所:島根県益田市染羽町5-7
電話:0856-22-0127
創業:明治10年(1877)

使用米:五百万石
精米歩合:60%
日本酒度:3.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,375円(税込み)

益田市は山口県と接する島根県の西端の都市。

浜田市、大田市と共に石見三田(いわみさんだ)と呼ばれています。

JR山陰本線と山口線が分岐する交通の要衝でもあります。

近年まで6軒もの酒蔵がありましたが、現在は右田本店、桑原酒場そして岡田屋本店の3軒が残ります。

無用の用 特別純米酒[岡田屋本店]_f0138598_20224637.jpg

岡田屋本店は明治10年(1877)の創業で、蔵のある益田市染羽町は閑静な住宅街。

近くには画聖・雪舟が第五代住職を務めた医光寺もあります。

岡田屋本店は代々、桶売りを一切行ってきませんでしたが、一時期ジャパン・フード&リカー・アライアンス株式会社の傘下で経営を立て直し、2014年に再び独立しました。また焼酎醸造も始めました。

主力銘柄は「日本の弥栄を願う」思いに由来する『菊弥栄』ですが、近年は精力的に新しいブランド展開も行っています。

今回のブランド『無用の用』は、「一見、役に立たなそうなものでも、役に立つことがある」という意味だとか。


ほのかにバニラのような香り。

そして、ほんのりとフルーティーな余韻。

口に含む。

飲み口に、フルーティーさに混じってほのかにラッカー系の酢酸エチル香が。

しかし、スッキリしていて、ライトな印象ですが、しっかりとした旨味を持っているお酒です。

フルボディな白ワインのような飲み口。

冷や、うまい。

コクがあって都会的。うまい。

ラッカー系の香りは、栓をあけて日を置くと徐々に薄れてきます。

燗にすると、どっしりと腰を据えた重量感のある飲み応え。

苦味、渋味のタッグも良く後味のキレと相まって、バランスの良いお酒です。

うまいな〜。

うまい。

酢酸エチル香の印象はどこいく風が。

トータルのバランス的に好印象でした。

うまいお酒ですよ。

お気に入り度:4




↓お、この蔵・この日本酒いいね!と思われたらポチッとお願いします。

【日本酒】ブログランキング
日本の地酒・小さな酒蔵を応援しています!!


タグ:
by tztom | 2019-12-08 20:36 | 島根 | Comments(0)

コシヒカリのお酒 純米酒[朝日酒造]_f0138598_21520648.jpg

醸造元:朝日酒造株式会社
URL:http://asahisyuzo.com/
住所:福井県丹生郡越前町西田中11-53
電話:0778-34-0020
創業:享保3年(1718)

使用米:コシヒカリ(福井県産)
精米歩合:50%
日本酒度:+1.0
酸度:2.0
アミノ酸度:-
アルコール度:16度以上17度未満
購入価格:720ml:1,728円(税込み)

鯖江市の西郊外に位置する朝日町に町名を冠した朝日酒造はあります。

この旧丹生郡朝日町は平成の大合併で2005年に同じく丹生郡越前町・織田町・宮崎村と合併して新設された町で、日本海に突き出た越前岬のある町として知られますが、(新)越前町の町役場は、福井市・鯖江市・越前市に便がある旧・朝日町にあります。

朝日酒造は江戸時代中期の享保3年(1718)に創業と歴史ある酒蔵で、福井県でも最も古い歴史をもつ酒蔵の一つです。

コシヒカリのお酒 純米酒[朝日酒造]_f0138598_21521254.jpg


蔵元は田島氏ですが朝日酒造となっている訳を含め、酒蔵の情報はあまり有りません。

小さな酒蔵ですが、ヨーロッパのモンドセレクションで12年連続金賞受賞の蔵でもあります。

主力銘柄の『富士乃関(ふじのせき)』は日本一の山「富士山」と国技である相撲に由来するもの。


今回のお酒は「コシヒカリ」で醸したお酒。

日本一のブランド「新潟県魚沼産コシヒカリ」で知られるこのお米は、実は福井県で生まれたもの。

その現状に一矢報いたいと、企画されたのがこのお酒です。

酒造りに向かず、割れやすく精米歩合も高めらず、雑味が多く出てしまうササニシキにあえて挑み、みごと旨みとコクを引き出したお酒。

純米酒ですが、吟醸酒並みの精米歩合50%。

さらに、一年間土蔵で低温貯蔵しての出荷。


栓をあけて...。

傷んだ肉のようなふくよかで酸味のある乳酸香。

大丈夫か?

飲み口も、その流れでふわっと芳醇。

しかし、その後はすっきり、旨味の少ない、透明感のある淡麗なお酒です。

意外にあっさり系。

最初ビビった。

さらに、もう少し重いお酒かと思った。

アルコール度も気持ち高いのに、水のように透明でくせのない。

線の細いお酒のようにも思えますが、どこか芯がある。

言葉にできない芯が。

なるほど。

うまい。

深い。

栓をあけて暫くしても傷んだ肉のような老香は...消えませんでした。

一瞬フルーティーな香りに変化するかと期待しましたが...。

う〜ん。


燗にしてみる

やさしく、ふくよかな透明感。

ほのかな酸味、ほのかな苦味、渋味。

それを覆うコクのある旨味。

ざ、地酒って感じ。

うまい。

これは、うまいです。

お気に入り度:3




↓お、この蔵・この日本酒いいね!と思われたらポチッとお願いします。

【日本酒】ブログランキング
日本の地酒・小さな酒蔵を応援しています!!


タグ:
by tztom | 2019-12-05 01:31 | 福井 | Comments(0)

舞美人 純米酒[美川酒造場]_f0138598_21515124.jpg


醸造元:美川酒造場
URL:http://www.maibijin.com/
住所:福井県福井市小稲津町36-15
電話:0776-41-1002
創業:明治20年(1887)

使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:+2.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,430円(税込み)

福井市中心部から東郊外へ。

九頭竜川支流、足羽川(あすわがわ)沿いに光福寺というお寺を中心とした小稲津という集落があります。

九頭竜川の舟運で発展した河港があったのでしょうか。

この周囲を水田に囲まれた小さな集落に蔵を構える美川酒造場は明治20年(1887)に創業しました。

美川家はもともと農家で、代々地主として米作りに携わってきた家柄。

創業当時の銘柄は『朝鶴』でしたが、その後「江戸時代に福井藩主がこの小稲津の地での狩猟中に、村一番の美人が舞を献上した」伝承にちなんで『舞美人』を主力銘柄とします。

昭和23年(1948)福井県を襲った福井大震災により、美川酒造場は現存する1棟のみを残して酒蔵が全て倒壊し休蔵しますが、その後再興して今に至ります。

昭和35年に新蔵「昭和蔵」を増設しますが、福井産米とオリジナル酵母を使い、醸すお酒の全量を今では貴重な和釜で蒸し上げ、桜の木で出来た木槽(きぶね)で搾る手造りの酒造りを行っています。

美川酒造場は家業であり、法人化を行っていない小さな酒蔵です。

しかし、それでも精力的な商品開発、さらには英国ロンドンで開催されるIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)で入賞する一方で、晩酌向けのリーズナブルな酒造りを続ける、まさに新進気鋭の地酒蔵です。

さて。

栓を開けて最初の香りは...

よく言えば野菜の発酵したような匂い。

悪く言えば生ゴミの腐敗臭...あれ?。

う〜ん、こんなの初めての乳酸系の老香かも...。

飲み口はほのかにビター系の淡麗辛口。

すっきり、淡麗。
さわやか、淡麗。

ほのかに、香る野趣的で地酒的な乳酸香は飲んでも感じます。

酸も控えめながらも、スッキリとしたキレ。

淡麗な後味。

久しぶりに「淡麗」連発。

そんなお酒。

良い意味で淡麗辛口なお酒です。

最初の香りは別として。


燗にしてみる。

飲み口はやわらかいけど、旨味控えめ、

苦味、渋味が全体を包み込むように主張。

さっぱり淡麗辛口。

食中酒向き。

うまい。

ちなみに、栓をあけて一週間ほどすると、生臭い老香は和らいでいきました。

う〜ん。

ある意味で奥深い、日本酒の世界を感じました。

お気に入り度:3



↓お、この蔵・この日本酒いいね!と思われたらポチッとお願いします。

【日本酒】ブログランキング
日本の地酒・小さな酒蔵を応援しています!!


タグ:
by tztom | 2019-12-02 22:15 | 福井 | Comments(0)