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薫長ヌーボー 純米吟醸酒 おりがらみ無濾過無加水[クンチョウ酒造]_f0138598_18244292.jpg


醸造元:クンチョウ酒造株式会社
URL:http://www.kuncho.com/
住所:大分県日田市豆田町6-31
電話:0973-23-6262
創業:元禄年間/独立:昭和15年(1940年)

使用米:五百万石
精米歩合:59%
日本酒度:+9.5
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:17度
購入価格:720ml:1,650円(税込み)

久しぶりに『薫長』を飲みました。

限定酒なので大分県の地酒専門店「山城屋」さんで購入。


大分県の北部西端に位置する日田市。江戸時代には幕府直轄地「天領」として発展し「大分の小京都」とも称される日田市の中心部、「重要伝統的建築物群保存地区」として国によって指定されている豆田町の一画、花月川沿いに蔵を構えるクンチョウ酒造。

蔵の創業年は江戸時代中期の元禄年間ごろとされ、現在も現役で元禄15年(1702)に建てられた一番古い蔵をはじめ、5棟の蔵がすべて建築当時の姿で残っている全国的にも大変希少な酒蔵です。

この長い歴史を持つクンチョウ酒造は2つのルーツを持ちます。

江戸時代より日田・豆田町で「丸屋」という屋号で金融業を営んでいた千原家の酒造事業部門「丸屋酒造」を引き継いだ、九州最大の酒造地、福岡県城島町の酒造家、冨安本家酒造(現:(株)花の露)の分家である文政12年(1829)創業の冨安合名会社からなります。

幕末の動乱により経営破綻した丸屋酒造の醸造設備を親戚関係にあった冨安家(分家)が引き継ぎ、同蔵の日田醸造所となりました。

この冨安合名会社日田醸造所が昭和15年(1940年)に独立して冨安酒造となり、現在のクンチョウ酒造に繋がります。(本体の冨安合名会社は2007年に廃業)

酒銘の『薫長』は日本酒の”薫り”が長く持つという意味だということです。

薫長ヌーボー 純米吟醸酒 おりがらみ無濾過無加水[クンチョウ酒造]_f0138598_18253870.jpg


大分県日田市の『薫長』ブランドは100年を迎え新たな価値を見出すプロジェクト「KUNCHO NEXT」を企画。
これまでの伝統にとらわれずに新たな酒造に挑戦した企画商品の一つが今回のお酒です。

無濾過原酒の生スパークリング酒、と最近流行の酒質。

最初に栓を開けるときは要注意!!。



栓を開けると、...香りは結構控えめ。

口に含むとシュワシュワ感と共にメロンやバナナのようなフルーツパンチが広がります。

ただし、甘いフレーバー香とは対照的に甘さは意外に控えめ。

おりがありますが、スッキリとした辛口です。

食中酒としても合います。

日本酒って楽しいな〜

そんな一本。

個人的にはもう少し包み込むような旨さが欲しい。

スッキリ系で飲み飽きしない系のお酒でした。


お気に入り度:3




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# by tztom | 2021-07-31 18:29 | 大分 | Comments(0)

イモリ谷 純米酒[中野酒造]_f0138598_20042468.jpg


醸造元:有限会社 中野酒造
URL:http://chiebijin.com/
住所:大分県杵築市大字南杵築2487-1
電話:0978-62-2109
創業:明治7年(1874)

使用米:山田錦(山香産)/ヒノヒカリ(安心院町イモリ谷産)
精米歩合:65%
日本酒度:±0
酸度:1.8
アミノ酸度:1.4
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,650円(税込み)

大分県別府市の北東、国東(くにさき)半島の南端部に位置する杵築(きつき)市は、
別府湾と伊予灘に臨み高山川と八坂川にはさまれたデルタに形成された城下町です。

江戸時代には杵築藩能見松平氏3万2000石の城下町として栄えた国東半島の政治経済の中心地でした。

杵築城を中心に南北の高台に武家屋敷を配し、その谷間に商人の町を挟んだ日本唯一の「サンドイッチ型城下町として知られる杵築城の西側に蔵を構える中野酒造。

『イモリ谷』という昨今の地酒には似つかわしく無いような、
野趣的なザ・地酒感のある銘柄のお酒。

しかし、この中野酒造。実は主力銘柄『知恵美人』または『ちえびじん』というオシャレな洗練されたお酒を造っている蔵として知られています。

なので、今回の『イモリ谷』というお酒は意外な商品でした。

『イモリ谷』とは、大分県宇佐市安心院町の、とある山里・・・。
空から見ると、谷を形成しているその様がまるでイモリのようである事から「イモリ谷」と呼ばれる地域を指すそうで。

今回このお酒に使われている酒米「ヒノヒカリ」は、この「イモリ谷」産のお米という事でこのブランドとか。

数量限定品

栓を開けると、熟成されたブランデーのような
かぐわしい香りと、意外とさらさらと飲みやすい口当たり。

しばらく経つと、香りは控えめになっていきます。

重い酒をイメージしましたが、意外にあっさり。

飲み口もスッキリとして、香り高い酸が少々あり、後味もスッキリ。

安定した控えめな苦味、渋味。

身構えて飲んだだけに、うまい。

なかなか、うまい。



お気に入り度:3



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# by tztom | 2021-07-14 20:13 | 大分 | Comments(0)

和香牡丹 純米吟醸 無濾過原酒[三和酒類]_f0138598_19052215.jpg

醸造元:三和酒類株式会社 虚空乃蔵(こくうのくら)
URL:http://www.sanwa-shurui.co.jp/
住所:大分県宇佐市大字山本2231-1
電話:0978-32-1431
創業:昭和33年(1958)

使用米:宇佐産ヒノヒカリ
精米歩合:50%
日本酒度:-7
酸度:1.7
アミノ酸度:1.6
アルコール度:14度
購入価格:720ml:1,518円(税込み)

「下町のナポレオン」として知られる麦焼酎『いいちこ』を造っている三和酒類は日本酒も造っています。

本社は大分県の北部、国東半島の付け根に位置する宇佐市にあります。

三和酒類の創業は昭和33年(1958)となっていますが、これはこの宇佐市で歴史の古い酒蔵、赤松本家酒造、熊埜御堂酒造場、和田酒造場の共同瓶詰場として設立された年。(翌年には西酒造場も参加して4社体制に)

社名の”三和”は「三つの酒蔵が一緒に和をもってまとまろう」との願いを込めたもので、昭和47年(1972)に4社が合併して現在の三和酒類となりました。


さて三和酒類の日本酒は今回2度目です。


ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020
「プレミアム純米部門」最高金賞受賞

と、いろいろな賞を受賞している『和香牡丹』シリーズ。


最初から緻密な設計のもとで生まれる14度の原酒。
無濾過のまま10日ほど-3℃で生貯蔵し、一度火入れして出荷した生貯蔵酒。


控えめながらも、桃、バナナのような立ち香。

飲み口は、ほのかにシュワシュワ感が残る若い印象。

甘すぎず、程よい酸とフルーティーな余韻。

丸い。

ほのかに後味に苦味のキレ。

芳醇っぽさそうですが、けっこう淡麗旨口。

さすが、大手蔵の安定感。

うまいな〜。

冷蔵庫でしっかりと冷やして飲むのがオススメ。


お気に入り度:3




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# by tztom | 2021-07-06 19:07 | 大分 | Comments(0)

民潮 大吟醸 宇佐神宮庁御用達[民潮酒舗]_f0138598_18571623.jpg


醸造元:株式会社民潮酒舗
URL:なし
住所:大分県宇佐市江須賀2846
電話:0978-38-0808
創業:大正11年(1922)

使用米:-
精米歩合:35%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:16度
購入価格:720ml:3,565円(税込み)

宇佐神宮の北、周防灘に注ぐ駅舘川(やっかんがわ)の河口左岸の江須賀(えすか)という町に蔵を構える民潮酒舗。

蔵の近くに掛かる小松橋の袂には、平清盛の孫、平清経の墓と伝える小さな五輪塔があり、清経入水の伝承が残っています。

宇佐神宮の奉納酒として千数百年の伝統をもつ銘柄と言われる『民潮』ですが、この民潮酒舗は大正11年(1922)に大分県宇佐郡柳ケ浦村中須賀にあった寛政年間創業の津島屋本家から分家して創業。

戦前は海軍御用達蔵でもありました。

『民潮』という酒銘は、宇佐神宮別当僧法蓮が酒をもってする医術に各地から人々が潮のように押し寄せた
という故事に由来するとか。

現在、店舗はありますが、かつて酒蔵があったであろう敷地は宅地造成されています。


『民潮』は辛口系のお酒との事ですが、

香りは控えめで、飲み口はスッキリとしたフルーティーな淡麗辛口。

水の様にクセがない。

後味にもフルーティーな余韻があって好印象。

うまいな〜。

安定感のある、澄んだお酒。

さすが大吟醸だけあります。

うまい。

お気に入り度:3



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# by tztom | 2021-06-13 18:05 | 大分 | Comments(0)

双葉山 本醸造[大分銘醸/懸屋酒造]_f0138598_18571633.jpg

醸造元:有限会社江本商店・縣屋酒造株式会社
加工者:大分銘醸株式会社
URL:https://www.agataya.jp/
住所:大分県宇佐市安心院町折敷田130番地
電話:0978-44-0022
創業:正徳2年(1712)

使用米:-
精米歩合:70%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,100円(税込み)

大分県別府市と宇佐市に挟まれた山間の町、安心院町(あじむまち)は漆喰を用いて作られるレリーフ装飾である「鏝絵」(こてえ)の町として知られています。

この安心院町の中心部に店を構える縣屋酒造(あがたやしゅぞう)は江戸時代中期の正徳2年(1712)に創業した大分県で最も古い酒蔵だそうです。

大分銘醸は昭和59年(1984)に宇佐市の江本商店と常徳屋酒造場との3社で設立した共同ビン詰会社ですが、現在は江本商店と縣屋酒造の2社で運営しています。

縣屋酒造は都市部では麦焼酎『安心院蔵』で知られる焼酎蔵ですが、わずかにラインナップしている日本酒『双葉山』は宇佐市長洲に蔵を構える有限会社江本商店が醸造しています。

酒銘『双葉山』は現在の大分県宇佐市布津部で生まれ、その後相撲界において前人未到の69連勝という大記録をうち立て「昭和の角聖」と称された力士に由来。

縣屋酒造は基本焼酎蔵で日本酒のラインナップはわずか。
大分県限定の少量生産でインターネット通販限定販売で手に入れました。

大分県の地酒専門店「山城屋」さんで購入。
https://yamashiroya.biz/


栓をあけて最初は香ばしい牧歌的な乳酸香

飲み口も香ばしさを伴ったキリリとした澄んだ飲み口。

ちょっと野趣的を持ちながらも、キレイで飽きの来ない味。

ピシッと立つ酸も、際立たずに黒子のように裏でスッキリとさせて消えていく。

渋味はあまりなく、苦味も澄んだ苦味。

結構、意外にバランスの良いお酒でした。

これはうまいですよ。

なかなか。


お気に入り度:3




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# by tztom | 2021-06-07 19:00 | 大分 | Comments(0)