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日乃出鶴 美山錦 純米吟醸[井坂酒造店]_f0138598_00360227.jpg


醸造元:合資会社 井坂酒造店
URL:https://www.isakasyuzou.co.jp/
住所:茨城県常陸太田市小中町187
電話:0294-82-2006
創業:文政元年(1818)

使用米:美山錦
精米歩合:60%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度
購入価格:720ml:1,650円(税込み)


常陸太田市の北端に位置し、福島県矢祭町と接する里見地区は、平成の大合併で2009年に常陸太田市の編入された人口約4,000人ほどの茨城県北辺の村でした。

村を南北に走る旧棚倉街道(現在の国道349号線)に沿って発展した宿場町・在郷町が現在の集落に繋がっており、井坂酒造店のある小中町も江戸時代の小中宿だった場所です。

小中宿の旧家、井坂家と佐藤家。重厚な薬医門にナマコ壁の塀・土蔵が往事を忍ばせる町並みを残しています。おそらく本陣も務めたのでしょう。

日乃出鶴 美山錦 純米吟醸[井坂酒造店]_f0138598_00360236.jpg


かつては酒造りが盛んだった美里地区で唯一残る酒蔵、井坂酒造店(井坂家)は江戸末期の文政元年(1818年)に創業。

銘柄『日之出鶴』は初代蔵元が日が昇る東の土地で酒造りを覚えたことに由来。

小中宿は明治の大火で焼失し、現在の酒蔵も含めた重厚な家並みは明治32年(1899)に再建されたもの。

戦時中は酒造りを一時中断。

戦後は焼酎から醸造を再開し、昭和30年(1955)から日本酒造りを再開しました。

あまり情報が無く、休蔵している噂もありましたが、昨年あたりからホームページを立ち上げ積極的な情報公開を行うと共に、時代に合わせた酒造りにもシフトを始めているようです。

今回のお酒は『日之出鶴』特定名称酒新シリーズのラベルデザイン。


栓をあけて最初の飲み口は...少し塩っ辛い?感のある酸。

続いて、淡麗な旨味とシャープなキレ。

吟醸酒らしい淡麗なフルーティさ。

後味に苦味が少し残る余韻。

やさしい酸味、苦味、渋味のバランス。

うまい。

悪くない。

栓をあけて日を置くと、香りも飲み口も安定してきます。

バランスの良いきれいなお酒です。


お気に入り度:3




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# by tztom | 2020-01-13 16:59 | 茨城 | Comments(0)

朝日鷹 特撰 本醸造[高木酒造]_f0138598_00230545.jpg


醸造元:高木酒造株式会社
URL:なし
住所:山形県村山市富並1826
電話:0237-57-2131
創業: 元和元年(1615年)

使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:+3.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:1,800ml:4,400円(税込み)

今や知る人はいないと思われる、入手困難な山形県のトップブランド『十四代』の高木酒造。

山形県のほぼ中央部に位置する村山市郊外の田園地帯の中に大きな酒蔵が鎮座しています。

決して製造量が少ない訳でもないのに入手困難であり、かつ超高級な価格設定になってしまい、なかなか手が出せません。

ちなみに『十四代』は当初から東京を中心とする販路を県外に設定したブランドです。

地元では『朝日鷹』という銘柄のお酒を造っていました。

高木家の先祖は京都の公家だったそうです。

応仁の乱で敗れ東北のこの地まで落ち延びた旧家で、戦前までは「高木山」とよばれる山林、森林、田畑すべてを所有し林業も営んでいた家柄でした。

地元の名主でもあり、今でも蔵元は県議会議員を務めていたりします。

そんな高木酒造ですが、日本酒の経営が危ぶまれた時期もありました。

朝日鷹 特撰 本醸造[高木酒造]_f0138598_00230540.jpg


しかし、平成5年(1993)に14代目・高木辰五郎氏から15代目・高木顕統(あきつな)氏に引き継いだタイミングで東京に打って出る戦略のもとで『十四代』は生まれました。

この『十四代』という銘柄の由来は、高木顕統氏が14代目蔵元をリスペクトしていた事と、唯一商標として『十四代』だけが認められた偶然が重なったもの。

『朝日鷹』は地元向けの低価格酒として、品質もあまり高いものではありませんでしたが、近年は『十四代』の名に恥じないよう、ほぼ同じ製造方法、品質に統一し始めたそうです。

ほぼ、ラベル違いくらいの品質になったとか。

しかも価格はリーズナブル。

と、言うことで購入しました。


華やかな吟醸香。

飲み口も華やか、フルーティーな飲み口。

これは晩酌向けの本醸造じゃないぞ。

吟醸酒だ。

さすがに、うまい。

うますぎる。

まるで清涼飲料水のごとく。

スポーツドリンクのごとく。

止まらない。

ああ、うまい。

もったいないけど、恐る恐る燗にしてみる。

結果は分かっているけど。

燗にしてみた。

あまり熱くない程度に...。

うわ〜、やっぱり。

これはフルーツパンチだ!!

左右からパンチ!!

雑味が無く、とにかく透明感がありつつも、重厚なフルーティー感。

ああ、うまい。

やはりオールラウンド。

でも、このお酒は冷やがいい。


お気に入り度:5




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# by tztom | 2020-01-10 00:25 | 山形 | Comments(0)

功乃鷹 特別純米酒 25BY [山西専太郎商店]_f0138598_10491998.jpg



醸造元:株式会社山西専太郎商店
URL:なし
住所:和歌山県海南市藤白181-1
電話:0734-82-4695
創業:明治9年(1876)

使用米:五百万石
精米歩合:60%
日本酒度:+3.0
酸度:1.7
アミノ酸度:1.2
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,415円(税込み)

山西専太郎商店はすでに2年ほど前に廃業してしまっています。

蔵は『黒牛』で有名な名手酒造のある海南市の海に近い藤白地区にありました。

熊野街道沿いの蔵があった場所は現在は広大な空き地となっています。

西側の国道を挟んだ対岸には、和歌山県で最大の酒造メーカー中野BCがあり、また南東側の熊野街道の旧道沿いには島本酒造場があります。

ちなみに、藤白地区の地名は藤白神社に由来し、鈴木姓発祥の地と呼ばれています。

山西専太郎商店は全国鑑評会で幾度も金賞の経験をもつ蔵でしたが、近年はコンビニを経営しながら、量販店向けのお酒を造っていた時期もあったそうです。

和歌山県新宮市にある地酒専門店で購入しました。

この酒販店は酒の熟成にこだわりをもっていて、このお酒も蔵の最後のお酒を低温保存していたものです。


香りは控えめながらも、ほのかな熟成香。

色はコハク色です。

飲み口は意外にすっきり、淡麗。

ほのかな牧歌的な香ばしさを感じますが、濃くも重くもない。

まったくクセのない後味のキレ。

飲んでいてダレません。

熟成酒の新境地。

これは、うまい。

めちゃくちゃこだわりをもつ酒店が胸を張ってすすめるお酒だけあり、ちょっと感動。

カルチャーショック。

燗にしてみました、。

旨味は意外に膨らまず、落ち着いた飲み口。

クセの無いどっしりとしたなめらかな辛口。

すっきりとした辛口。

やさしくふわっとしたキレ。

うまい。

そしてこれは深い。

日本酒の深化を目にしました。

お気に入り度:3





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# by tztom | 2020-01-06 10:56 | 和歌山 | Comments(0)

長峰山麓 純米 秘蔵古酒[通宝酒造]_f0138598_06565709.jpg

醸造元:通宝酒造株式会社
URL:<a href="http://www.tsuuhou.com"_blank">http://www.tsuuhou.com</a>
住所:和歌山県海南市野上中449
電話:073-487-0144
創業:大正3年(1914)

使用米:山田錦・日本晴
精米歩合:60%
日本酒度:+3.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:18度以上18.9度未満
購入価格:1800ml:2,530円(税込み)

海南市の中心部から東へ。国道424号線と併走する髙野西街道の旧道沿いに蔵を構える通宝酒造は大正3年(1914)の創業で、伝統的な佇まいの酒蔵です。

主に4つの銘柄を手造り少量生産の小さな蔵で、造ったお酒はすべて火入れした後、冷蔵庫での低温貯蔵で熟成させて出荷しています。

いわば、古酒専門蔵。

通宝酒造では、2年熟成させたものを古酒、3年以上熟成させたものを秘蔵酒と言っています。

今回購入した『長嶺山麓』(ながみねさんろく)の銘は、仕込水に使用している蔵の井戸水が長峰山麓を源流とする貴志川の伏流水であることに由来します。

このお酒は2006年醸造、実に13年熟成の秘蔵酒です。

通宝酒造は、あまり知名度の無い小さいな酒蔵ですが、あまり小売店にも流通させておらず、自社のWebサイトでの直販を中心にしているから。

不動産業が主となり、お酒は造りたい量だけ造り長期熟成貯蔵、不定期に出荷し、すぐに完売するので入手困難な幻の酒とも言われています。

さて、13年熟成の古酒。

薄いコハク色な上に薄にごりです。

香りはバニラように甘く、

ほのかにビター系の香ばしさ。

飲み口は、ビターな奥にキレイなフルーティさが生きています。

これは、原酒の素性が良い証拠だ。

うまい。

うますぎる!!

これ、古酒?

燗にすると、やさしく旨口でビターでかつ非常に安定している。

深い旨味。

ほっこりする。

こりゃ、うまい。

何でずっと後回しにしてきたかと後悔。

うまいです。


お気に入り度:5



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# by tztom | 2020-01-03 06:58 | 和歌山 | Comments(0)



黒牛 純米吟醸 雄町[名手酒造店]_f0138598_22090428.jpg


醸造元:株式会社名手酒造店
URL:<a href="http://www.kuroushi.com/"_blank">http://www.kuroushi.com/</a>
住所:和歌山県海南市黒江846
電話:0734-82-0005
創業:慶応2年(1866)

使用米:雄町
精米歩合:60%
日本酒度:+3.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,678円(税込み)

名手酒造店の『黒牛』は、私が和歌山県で最初に飲んだ地酒でした。

そして、最初に訪れた酒蔵でもありました。

今から実に13年前の話です。

さて、この名手酒造店の周辺には今もなお伝統的な古い町並みが残されています。
和歌山市の南に位置する海南市黒江は、古くから紀州漆器の産地として知られていました。

室町時代、根来寺の仏具、什器などに用いられていた朱漆塗を”根来塗り”は江戸時代に紀州徳川藩の保護のもとで大阪や江戸まで販路を広げて行き、黒江の町は大きく発展します。

そしてまず、古代の黒江地区は入江奥の浜辺であり、今の蔵付近に黒い牛の形をした岩が波辺に見られたといいます。

この事から万葉集の和歌で「黒牛潟」として詠まれ、黒江の地名となったそうです。

これが名手酒造店の主力銘柄『黒牛』の由来。

創業当時から続くトップブランドは『菊御代』。

黒牛 純米吟醸 雄町[名手酒造店]_f0138598_22091357.jpg

今や全国に知られる和歌山県を代表する銘酒ですが、その歴史は順風満帆ではありませんでした。

初代名手源兵衛氏がいくつもの事業に失敗した後、本家の酒造部門を借金して買い取り創業したのが江戸時代後期の慶応2年(1866年)。

やがて明治期には和歌山県下で最大の石数を誇る酒造家となる一方で名手家は農地買収や宅地開発、海運業にまで事業を拡大していきます。

ところが、戦中戦後にで全てを失い、唯一残った酒蔵も灘への桶売りが主力となっていきます。

やがて酒造業の廃業もすら検討されるようになりました。

しかし、そんな状況で跡を継いだ現在の蔵元、名手孝和氏が銀行員をやめて蔵に戻ってきた事で蔵は存続の道を選びます。

そして、ターゲットを東京に置いた新戦略のもとで、平成の時代に入って生まれたブランドが『黒牛』でした。

高級酒では無く、普段の晩酌が出来る純米酒系の真面目なお酒。

そして、大ヒットと蔵の復活。

今回のお酒は特約店向けの新デザインのラベルです。


久々に飲んだので感慨深いです〜。



バニラクリームのような香り。

メロンソーダーのようなクリーミーでフルーティさ。

きれいに甘い。

飲み口はやさしく、さわやかさ。

旨味と苦味、渋味がタッグを組んでいる。

うまい。

いや、これはうまいでしょ。

栓を開けて日を追うごとに透明感のあるフルーティーで上品な酒に深化。

思わず、あの無骨な黒牛はどこに行った。

と唸りたくなるほど、洗練されてうまい。

これもあり!!的な。

やばい的な。

うまいでしょ。

うまい!!


お気に入り度:5




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# by tztom | 2019-12-27 22:18 | 和歌山 | Comments(0)

豊祝 純米吟醸 五百万石[豊澤本店]_f0138598_00032191.jpg


醸造元:株式会社豊澤本店
URL:なし
住所:京都市京都市伏見区南寝小屋町59
電話:075-601-5341
創業:明治24年(1891)

使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:+4.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,760円(税込み)

豊澤本店は「伏見銘酒協同組合」に参画する集約醸造蔵の一つ。

伏見の西側、第二京阪道路を越えた工業団地の一角に蔵を構える豊澤本店。

集約醸造によって製造設備と販売を分離しているので、酒蔵の姿は無く、ビル型の住宅兼本社の建物。

この豊澤本店の創業者、豊澤儀助は九州の出身で、大阪の天王寺に出て来て酒の小売業を営んだのが始まり。

やがて、自社製造をめざし、明治初年に酒造業に進出。

当初は奈良と岡山で酒造りを行っていたということから、それなりの資本力・販売力があったのでしょう。

昭和28年により良い製造環境を求めて伏見に蔵を移転しました。

平成元年(1989)に、伏見の酒蔵5社と協同で、近代設備を有する伏見銘酒協同組合を設立。

(平和酒造(合)、鶴正酒造(株)、(株)山本本家、向島酒造(株)、(株)豊澤本店。)

現在もPRブランドなど生産量は多く、年間販売量は約1000石です。

主力銘柄の『豊祝』の名は、「いね美のり 國も豊よ 祝ひ酒」という創業者儀助の句に由来します。



香りは控えめ。

ほのかに酸味を感じる乳酸香。

一瞬、線の細い水っぽさを感じながら、ふくよかな甘みが包みます。

やさしい。

そしてうまい。


燗にすると、パワーというかこのお酒もつ潜在能力が本領発揮。

ふくよかで、しっかりとした旨味も。

まさに晩酌向けの熱燗て感じ。

純米吟醸ですが、燗が冴えます。

うまい!

お気に入り度:3



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# by tztom | 2019-12-26 00:05 | 京都 | Comments(0)

慶長小判 純米吟醸[平和酒造]_f0138598_14570500.jpg


醸造元:平和酒造合資会社
URL:なし
住所:京都市伏見区東組町698
電話:075-601-0012
創業:延享元年(1744)

使用米:-
精米歩合:-
日本酒度:+
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,650円(税込み)

伏見区役所の裏手に蔵を構える平和酒造は「伏見銘酒協同組合」に参画する集約醸造蔵の一つ。

現在の酒蔵はマンションに建て替え、その1、2階部分に蔵を残しています。

もっとも集約醸造によって製造設備と販売を分離しているので平和酒造の本社機能だけとなります。

平和酒造の前身は「河内屋」といい、大阪の河内出身の商人で京橋で米問屋を営んでいました。

延享元年(1744)から京都の伏見で酒造りと販売を始めました。

明治の初頭にはこの「河内屋」が伏見でトップクラスの酒造数量を誇ることになります。

昭和23年に平和酒造合資会社を設立。

しかし時代の流れとともに、やがて他社への桶売りが専業となり、永く自社ブランドを休止していました。

そして平成元年(1989)に、同じく伏見の老舗酒蔵5社と協同で、近代設備を有する伏見銘酒協同組合を設立して参画。この時から自社ブランド『慶長』が復活しました。

ちなみに組合5蔵は以下の通り。
平和酒造(合)、鶴正酒造(株)、(株)山本本家、向島酒造(株)、(株)豊澤本店。

集約醸造ですが、同じタンクでラベルだけ違う訳ではなく、各蔵それぞれ別のタンクで使用する米から全て別々に醸造を行っています。



香りは控えめ。

ほのかに酸味を感じる乳酸香。

ほのかに旨味を感じ、酸は控えめ。

飲み口から線が細く、なんとなく水っぽい印象。

なんとなく淡麗辛口を主張。

う〜ん。

結構いい値段はするのだが…。


燗にしてみる。

すると、思った通り。

これがけっこう行けます。

厚みも増して、のみやすい。

ふくよかで、杯が進む。

冷やで感じた線の細さは、すっきりとした後味のキレに継承されてはいます。

純米吟醸ですが、燗が冴えます。
うまい。


お気に入り度:冷2/燗3



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# by tztom | 2019-12-24 14:57 | 京都 | Comments(0)

鶴正宗 純米大吟醸 古都の雫[鶴正酒造]_f0138598_22313615.jpg

醸造元:鶴正酒造株式会社
URL:なし
住所:京都府京都市伏見区東堺町474
電話:075-611-0221
創業:明治24年(1891)

使用米:-
精米歩合:49%
日本酒度:+2.0
酸度:-1.2
アミノ酸度:1.0
アルコール度:14.5度
購入価格:720ml:1,120円(税込み)

伏見エリアの北側。薩摩藩邸跡近くに蔵を構える鶴正酒造は「伏見銘酒協同組合」に参画する集約醸造蔵の一つ。

鶴正酒造の前身は明治24年(1891)に創業した谷酒造本店ですが、昭和44年(1969)に鶴正酒造(株)として酒造権と商標権を継承し、翌年に日本酒類販売株式会社全額出資の会社として発足しました。

さらに平成元年(1989)に、同じく伏見の老舗酒蔵5社と協同で、三季醸造可能な近代設備を有する伏見銘酒協同組合を設立して参画しています。

5社は以下の通り。鶴正酒造(株)・(株)山本本家・向島酒造(株)・(株)豊澤本店・平和酒造(合)。

集約醸造ですが、同じタンクでラベルだけ違う訳ではなく、各蔵それぞれ別のタンクで使用する米から全て別々に醸造を行っています。

国内第2位の酒販流通グループが親会社だけあり、大吟醸酒で非常にコスパの高いお酒です。


香りは控えめ。

ほのかに酸味を感じる乳酸香。

ハイスペックな分、線が細い印象も。

しかし、栓をあけて数日置くと、これが不思議だ。

日本酒マジック。

スッキリとした上品なフルーティーさ。

やさしい飲み口。

吟醸酒って感じ。

そして、燗にすると、ますます良い。

よりこのお酒のうまさを引き出すなら、冷酒よりも常温かぬる燗がオススメ。

最初の印象のお気に入り度は2でしたが...

うまいですよ。これ。

お気に入り度:3



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# by tztom | 2019-12-22 22:32 | 京都 | Comments(0)

絹乃峰 純米吟醸原酒55[赤名酒造]_f0138598_00200879.jpg

醸造元:赤名酒造株式会社
URL:なし
住所:島根県飯石郡飯南町赤名23
電話:0854-76-2016
創業:昭和4年(1929)

使用米:五百万石(飯南町産)
精米歩合:55%
日本酒度:+
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:17度
購入価格:720ml:2,200円(税込み)

赤名酒造は島根県最奥の酒蔵で、過去に2度廃業して、現在はタイのバンコクにも拠点を構えて世界に売って出る新進気鋭の酒蔵です。

この小さな酒蔵のある飯南町(いいなんちょう)は、平成の大合併で2005年に飯石郡赤来町と頓原町が合併して生まれた人口約4,800人が暮らす町で、島根県と広島県との県境、中国山地の脊梁部に位置する山間の町です。

古くから出雲国・石見国・備後国の3国にまたがるいわゆる国境の要衝で、合併前の赤来町と頓原町は石見銀山街道の宿場町でもありました。

旧赤来町に蔵を構える赤名酒造は、昭和4年(1929)に、地元の3つの酒蔵が合併して生まれました。

代表銘柄『絹乃峰』は、蔵の近くの衣掛山にかかる霧が絹のようだったことに由来。

山間の小さな酒蔵ゆえに、日本酒不況、設備の老朽化、後継者難などで2004年に廃業してしまいます。

絹乃峰 純米吟醸原酒55[赤名酒造]_f0138598_00195604.jpg


それを蔵の存続を惜しむ声から飯南町が蔵を買い取り、「酒造り交流館」として地元有志が細々と少量生産の酒造りを続けてきましたが、やはり再建は思うように進まず2013年に再び経営破綻してしまいます。

そこで、再度蔵の再建に名乗りを上げたのが、東京からUターンで地元飯南町に戻り、役場職員として赤名酒造のPR活動などの業務に関わってきた三島氏でした。

三島氏は東京農大醸造学科で日本酒造りを学び、広島県の広島三次ワイナリーに就職したのち、東京の食品商社で10年間働いた経歴の持ち主。

他の酒蔵で修行し、老朽化した設備も徹底的に衛生管理された最新の設備に入れ替えました。

旨い酒造りは当然のこと、マーケティングも重要。

「飯南町から世界へ」

当初から海外市場を目指すことを考えていた三島氏は、生産の場をタイのバンコクにも建設。

タイの日本大使館のレセプションパーティーにも饗される酒として知られるようになりました。

『絹乃峰』はタイ人が好む甘くて濃い味わいの酒に仕上げたとか。



甘いバニラ、ライチ系の香り。

飲み口は濃いけどクセの無い甘み、フルーティーさ。

ガリガリ君ソーダー味のような。

飲み口にも感じるクリームソーダのようなクリーミーな香りと余韻。

しかし、口に含むとキリリとシャープで、原酒17度の重さもない。

結構ライトで、フルーティーでいながら程よい苦味と渋味でまとめ上げる余韻とキレ。

キレイなお酒です。

うまいな〜。

頑張れ〜!!

お気に入り度:4




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# by tztom | 2019-12-15 00:26 | 島根 | Comments(0)

無用の用 特別純米酒[岡田屋本店]_f0138598_20223832.jpg

醸造元:株式会社 岡田屋本店
URL:http://www.kikuyasaka.co.jp/
住所:島根県益田市染羽町5-7
電話:0856-22-0127
創業:明治10年(1877)

使用米:五百万石
精米歩合:60%
日本酒度:3.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,375円(税込み)

益田市は山口県と接する島根県の西端の都市。

浜田市、大田市と共に石見三田(いわみさんだ)と呼ばれています。

JR山陰本線と山口線が分岐する交通の要衝でもあります。

近年まで6軒もの酒蔵がありましたが、現在は右田本店、桑原酒場そして岡田屋本店の3軒が残ります。

無用の用 特別純米酒[岡田屋本店]_f0138598_20224637.jpg

岡田屋本店は明治10年(1877)の創業で、蔵のある益田市染羽町は閑静な住宅街。

近くには画聖・雪舟が第五代住職を務めた医光寺もあります。

岡田屋本店は代々、桶売りを一切行ってきませんでしたが、一時期ジャパン・フード&リカー・アライアンス株式会社の傘下で経営を立て直し、2014年に再び独立しました。また焼酎醸造も始めました。

主力銘柄は「日本の弥栄を願う」思いに由来する『菊弥栄』ですが、近年は精力的に新しいブランド展開も行っています。

今回のブランド『無用の用』は、「一見、役に立たなそうなものでも、役に立つことがある」という意味だとか。


ほのかにバニラのような香り。

そして、ほんのりとフルーティーな余韻。

口に含む。

飲み口に、フルーティーさに混じってほのかにラッカー系の酢酸エチル香が。

しかし、スッキリしていて、ライトな印象ですが、しっかりとした旨味を持っているお酒です。

フルボディな白ワインのような飲み口。

冷や、うまい。

コクがあって都会的。うまい。

ラッカー系の香りは、栓をあけて日を置くと徐々に薄れてきます。

燗にすると、どっしりと腰を据えた重量感のある飲み応え。

苦味、渋味のタッグも良く後味のキレと相まって、バランスの良いお酒です。

うまいな〜。

うまい。

酢酸エチル香の印象はどこいく風が。

トータルのバランス的に好印象でした。

うまいお酒ですよ。

お気に入り度:4




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# by tztom | 2019-12-08 20:36 | 島根 | Comments(0)