2019年 02月 18日
村祐 常盤ラベル 無濾過本生[村祐酒造]

醸造元:村祐酒造株式会社
URL:なし
住所:新潟県新潟市秋葉区舟戸1-1-1
電話:0250-38-2028
創業:昭和23年(1948)
使用米:-
精米歩合:-
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度
購入価格:720ml:1,円(税込み)
新潟市秋葉区は平成の大合併で2005年に新津市と中蒲原郡小須戸町が新潟市に編入して生まれた区です。
この秋葉区という名称は新津地区にある秋葉神社を祭る秋葉山に由来。
村祐酒造は旧小須戸町で昭和23年(1948)に創業した、比較的若い酒蔵です。
主力銘柄は『花越路』(はなこしじ)で、冬期醸造で約200石の小さな酒蔵です。
そんな中でも僅か40石弱しか造られていないお酒が、平成14年に誕生した『村祐」』シリーズです。
このブランドを立ち上げた同蔵の村山専務が目指す味は「和三盆糖のような高級な砂糖をイメージ」したもの。
淡麗辛口の新潟酒にあって「高級な甘口」を目指したシリーズ。
スペックはとにかく非公開。
特定名称酒ですが、分類も非公開。
調べてみてみると「純米大吟醸」らしいです。
その生酒です。
香りはほんのりとメロン、葡萄のような甘い吟醸香。
優しく、そしてかろやかで透明感のある上品な甘さ。
重さはなく、清涼感とともにキレイに消えていく華やかなキレ。
透明感のある甘いお水。的な印象。
澄んだ甘さはフルーティーという表現ではなく、砂糖のような...。
これが「和三盆」の甘さなのかな?
徳島が産地の古い歴史をもつ砂糖という知識がある程度で、実際に和三盆をなめた事はありませんが、
なるほど、こういう甘さなのかと。
ほんのりビターな甘さ。
これは日本酒としてのクセかな?
うまいです。
と、いうかおいしいです。
日本酒はまだまだ奥が深い!
お気に入り度:4
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2019年 02月 09日
嘉山 純米吟醸 無濾過生原酒[DHC酒造]

URL:http://www.bairi.net/
住所:新潟県新潟市北区嘉山1-6-1
電話:025-387-2025
創業:明治41年(1908)
使用米:越淡麗
精米歩合:55%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:17度
購入価格:720ml:1,495円(税込み)
「通話料無料0120-333-906」のCMでお馴染み、化粧品、健康食品で知られる株式会社DHC。
最近ではアパレル、リゾート事業、出版事業など手広く事業展開しているようですが、なんと!!
日本酒醸造にも進出したようです。
新潟市の中心部から阿賀野川を越えた東の北区は平成の大合併で2005年に新潟市に編入合併した旧・豊栄市(とよさかし)。江戸時代に旧新発田街道(木崎街道)の通る宿場町、木崎宿を中心に発達した町です。
DHCはここでゼロから酒蔵を立ち上げた訳ではなく、明治41年(1908)に小黒粂治によって創業した小黒酒造を平成26年で買収して参入しました。
当初は「DHC小黒酒造」でしたが、平成28年にはDHC酒造と社名変更をして「小黒」を取ってしまいました。
DHC酒造の製造割合は特定名称酒が90%で普通酒が10%。
普通酒は小黒酒造から引き継いだ地元向けの『朝日晴』だけとなっています。
主力銘柄は『越乃梅里』ですが、新ブランド『悠天』も展開。
さらに、東京多摩市の「小山商店」や神奈川県の「長谷川越後屋酒店」からの要望で生まれた『嘉山』シリーズが今回のお酒です。
この『嘉山』とは蔵のある地名です。
あと、ちなみに「DHC」とは「大学翻訳センター」の略で創業者の吉田嘉明氏が大学の研究室を相手に洋書の翻訳委託業を行ったことに始まります。
香りは控えめですが、飲み口はパンチがあります。
無濾過生酒らしい、シュワシュワ感。
とても清冽感のある飲み口。
幾何学的に整った感。
モノリスのように平面構成な整った旨さ。
そしてキレイ。
生酒なので若さもありますが、超進学校的な整った感。
なんか、良く分からない表現が続きますが、それだけ感動。
後から感じる華やかな香り。
嗅覚ではなく味覚で感じる華やかさは、フルーティーを通り越して花のよう。
化粧水のような、は先入観か?
原酒なのに重くない。ライト。
とにかく、バランスが良く、飲みやすく、キレイでうまい。
うまいよ!!
やばいよ!!
的な。
お気に入り度:5
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2018年 12月 16日
赤石 純米吟醸 たれくち 生原酒[太陽酒造]

醸造元:太陽酒造株式会社
URL:http://taiyoshuzo.sunnyday.jp/
住所:兵庫県明石市大久保町江井島789
電話:078-946-1153
創業:天保10年(1839)
使用米:山田錦(兵庫県産)
精米歩合:60%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:18度以上19度未満
購入価格:720ml:1,600円(税込み)
兵庫県明石市と言えば「たこ」や「明石焼き」で知られる、人口約30万人が暮らす中核都市。
古くから明石海峡を挟んで淡路島や四国に通じる玄関口であると共に山陽道及び丹波国、但馬国へと通じる諸街道が分岐する交通の要衝として栄え、江戸時代には越前松平家6万石明石藩の城下町として発展しました。
この明石は日本最大の酒どころとして知られる神戸市の「灘」地区の西に接し、明石市側も古くは「西灘」と呼ばれ、最盛期の明治時代には60軒もの酒蔵がひしめいていました。
しかし、現在市内に残るのはわずか5軒のみ。

最盛時には800石ほどは造っていたそうですが、現在は家族を中心とした少数精鋭で50石~100石を造っているそうです。
飲み応えがあり、どっしりとした酸で受け止める、
芳醇辛口系。
若くて渋い。ワイルドでいうなれば「ハードボイルド」なお酒。
でも、
後味はほんのりフルーティーでドライ。
うまいです。
お気に入り度:4
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2018年 11月 13日
來楽 純米生原酒 花乃蔵アベリア酵母[茨木酒造]

醸造元:茨木酒造合名会社
URL:http://ibarakishuzo.com/
住所:兵庫県明石市魚住町西岡1377
電話:078-946-0061
創業:嘉永元年(1848)
使用米:山田錦(兵庫県産)
精米歩合:65%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:17度
購入価格:720ml:1,450円(税込み)
日本最大の酒どころとして知られる神戸市の「灘」地区に接する明石市側は「西灘」とも呼ばれ、最盛期の明治時代には60軒もの酒蔵がひしめいていました。

伝統的な佇まいの酒蔵は兵庫県登録有形文化財に指定されています。
ちなみに蔵元名の「茨木」の読みは(いばらぎ)ではなく(いばらき)です。
代表銘柄の『来楽』(らいらく)は孔子の論語にある「朋(とも)あり、遠方より来たる、また楽しからずや」に由来しているそうで、その意味は「人生最高の楽しみとは、仲のよい友人と酒を酌み交わして歓談することである」という事だそうです。
さらに『来楽』は、縁起のよい左右対称文字。
裏からでも表からも同じように見えるので「裏表がない」という事らしいです。
現在は、東京農大で醸造学を学んだ茨木酒造9代目蔵元の茨木幹人さんが自ら杜氏を務め意欲的な酒造りを行っている新進気鋭の酒蔵です。
華やかな吟醸香です。
飲み口はほんのりと心地よい苦味をまとった深い甘み。
口の中にうっすらと残る華やかな余韻。
うまいなー。
生原酒の押しの強さは無く。
おだやかで、すっきりとした透明感。すーっと消えていくキレ。
これはうまい...!!
うまいな〜。
栓をあけて日を少し置くと...
花びらを口に含んだような華やかさ。あくまで花酵母だけど。
フルボディ。
若いし、パンチありすぎ感。
ニガフルーティー。
いや、でもうまい。
うまい酒です。
お気に入り度:4
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2018年 11月 11日
金鵄盛典 特別純米 生原酒[岡田本店]

金鵄盛典 特別純米 生原酒[岡田本店]
醸造元:合名会社 岡田本家
URL:http://www.okadahonke.jp/
住所:兵庫県加古川市野口町良野1021
電話:079-426-7288
創業:明治7(1874)
使用米:五百万石
精米歩合:60%
日本酒度:+5.0
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,230円(税込み)
加古川市は神戸市と姫路市に挟まれた、人口約23万人が暮らす東播磨地方の中核都市です。
その加古川市役所のすぐ近くにある野良集落に『金鵄盛典』を造る合名会社岡田本家はあります。
蔵のまわりはかつては田畑だったのでしょう。閑静な新興住宅地の中に伝統的な佇まいの大きな蔵構え。
旧家の佇まいで、酒造業としての創業は明治7年(1874)です。
酒蔵の近隣に建つ大きな屋敷も岡田の表札。分家でしょうか。
昭和40年代の加古川市内には10軒以上の酒蔵がありましたが、現在ではこの岡田本家だけとなってしまいました。
酒銘『金鵄盛典』(きんしてんせい)の由来は、ます「盛典」が創業した明治維新のご大典にちなんだもの。
あと「金鵄」は、神武天皇が東征した際に、弓の先に止まったという金色のトビの事。
発泡系でした。
栓をあけるとポンッと。
酸が強く、若々しい荒さ。フレッシュさ。シュワシュワ感。
生原酒定番のフルーティーな旨さ。
甘みと渋味と旨味がうまくまとまっているような、まとまっていないような。
でも、うまい。
栓を開ける度にガスが栓を押し上げる。
生きている酒。
栓をあけて日が経つほど、炭酸ガスの圧は高まる。そしてメロンの風味も強まる。
でもうまい、楽しいお酒です。
うまいな〜。
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2018年 11月 08日
倭小槌 純米無濾過生原酒 まごころ[井澤本家]

醸造元:井澤本家合名会社
URL:http://izawa-honke.com/
住所:兵庫県加古郡稲美町印南818
電話:079-495-0030
創業:明治16年(1883)
使用米:-
精米歩合:60%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:17度
購入価格:720ml:1,620円(税込み)
井澤本家のある加古郡稲美町は明石市の北に位置し、神戸市、加古川市に囲まれた人口約3万人が暮らす町で、平成の大合併においても合併の道を歩まず独立を保っている町です。
加古川と明石川に挟まれた印南野台地に位置し、万葉集では稲日・稲見と書かれ、古くから印南野(いなみ野)と呼ばれていた地域です。
町名からも酒造りに欠かせない米作りが盛んな地に思えますが、台地上にあるため水資源に乏しく、早くから溜池が数多く造られながら開墾されてきたそうで、町内には県内最古と言われる天満大池や県内最大の加古大池など、約80箇所の溜池があります。
町の中心部から東へ、広谷池の近くの集落に蔵を構える井澤本家は古くからの豪農で酒造りを始めたのは意外に新しく明治16年(1883)だそうです。
蔵は庄屋クラスの旧家の佇まいで、さらに敷地内には太陽光発電も行っています。
酒名の『倭小槌』(やまとこつち) は、酒好きの健康と社会貢献、さらに社会の無限の発展を願って、「打出の小槌」と日本を意味する「倭」を掛け合わせたもの。
フレッシュな香り、酸が強くて若い!!
シュワシュワとパンチのあるインパクトがあるフレッシュなフルーティさ。
後味に残る苦味の余韻がまた若くてうまい。
無濾過生原酒らしさと、兵庫の酒の安定感。
うまいです。
蔵元のHPでは無濾過生原酒なのに、(40℃~50℃)ぬる燗から熱燗というの燗でもオススメとか。懐の広い旨味を持ったお酒。
燗にしても、パワフルで、うまい。
うまいけど、冷やの方がオススメです。
うまいな〜。
お気に入り度:3
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2018年 10月 27日
鴨庄 百人一酒 純米酒 生酒[鴨庄酒造]

醸造元:鴨庄酒造株式会社
URL:なし
住所:兵庫県丹波市市島町上牧661-1
電話:0795-85-0488
創業:慶応3年(1853)
使用米:コシヒカリ(市島町鴨庄産)
精米歩合:-
日本酒度:+
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,440円(税込み)
兵庫県の中東部、京都府福知山市に接する丹波市は平成の大合併により、2004年に氷上郡柏原町・氷上町・青垣町・春日町・山南町・市島町の6町が合併して誕生した町。
その中の旧氷上郡市島町(いちじまちょう)に鴨庄酒造はあります。
市島地区の中心部から東郊外にある鴨庄地区。
これが酒銘『鴨庄』の由来。
蔵のすぐ横を舞鶴若狭自動車道が通ります。
大正時代に建てられた建物が残されていますが、現在は隣の新しい建物で酒造りを行っています。
食べておいしいコシヒカリも、酒米として使うには雑味が多すぎて酒造りには向きません。
しかし、地域の余剰米だったコシヒカリを使って苦労の末に醸したお酒。
ラベルのデザインは、同じ地区に工房を構える
ラベルも同地区に工房を構える仏版画家観瀾斎によるもの。
栓をあけると、初め酢酸エチル系のラッカー系の香り。
口に含むと、塗料を塗り立ての木工の香り。
樽酒のような老ね香を感じます。
飲み口は、ガツンと辛口で、厚みのあるうまみ。
それに生らしく荒々しい若々さ。
いかにも地酒っぽい野趣さと荒さがうまい。
辛フルーティー系。
旨辛。
辛いけど、うまいです。
木の香のような後味の余韻。
おもしろいお酒でした。
お気に入り度:3
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2018年 10月 14日
道灌 千代田蔵 純米大吟醸 無濾過生原酒[太田酒造・灘千代田蔵]

醸造元:太田酒造株式会社 灘工場(灘千代田蔵)
URL:http://www.ohta-shuzou.co.jp/
住所:兵庫県神戸市東灘区深江南町2-1-7
電話:078-411-9456
本社:滋賀県草津市草津3-10-37
創業:明治7年(1874)
使用米:ヒノヒカリ
精米歩合:50%
日本酒度:-
酸度:-
アミノ酸度:-
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,620円(税込み)
太田酒造は滋賀県の酒蔵で、滋賀の地酒のカテゴリーですでに紹介している酒蔵です。
しかし太田酒造は早くから兵庫県は灘に進出して「灘千代田蔵」蔵も構え、また灘五郷酒造組合にも加盟しているので兵庫の地酒として紹介します。
東海道と中山道の合流する宿場町「草津宿」として栄えた滋賀県草津市に本社を構える大田酒造は日本一小さな総合酒類メーカーを自称している酒蔵ですが、江戸城を築城した室町時代後期の武将・太田道灌を遠縁に持つ家柄の末裔が武士から商人と身分を変え明治7年(1874)に創業した酒蔵です。
灘千代田蔵は灘の酒蔵を買収して傘下に収めたわけでは無く、早くから酒造家としての発展を見据え、17代蔵元が昭和37年に灘に進出した蔵なのです。
今回のお酒に使われている酒米ヒノヒカリ(南海102号)はあまり聞き慣れない品種ですが、コシヒカリ(越南17号)と黄金晴(愛知40号)の交配によって九州は宮城県で生まれた酒米です。
香りはひかえめながらもクリーミー。
無濾過ですが限りなく透明に近いです。
透き通った甘さとインパクトのある酸。
芳醇でフルーティーな旨味。
甘い。うまい。
出しゃばりな若々しさは無く、とにかく上品でキレイ。
育ちの良い若い酒。的な。
安定して、レベル高し。
うまい、うまし!!
お気に入り度:4
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2018年 10月 13日
空蔵 純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦[小山本家酒造 灘浜福鶴蔵]

醸造元:株式会社 小山本家酒造 灘浜福鶴蔵
URL:https://www.hamafukutsuru.co.jp/
住所:神戸市東灘区魚崎南町4-4-6
電話:078-411-8339
本社:埼玉県さいたま市西区指扇1798
創業:江戸時代末期
使用米:山田錦
精米歩合:60%
日本酒度:+3.0
酸度:1.3
アミノ酸度:1.2
アルコール度:15度以上16度未満
購入価格:720ml:1,400円(税込み)
灘五郷は魚崎。灘の酒蔵の中でも特に歴史のある櫻正宗酒造の隣に蔵を構える灘浜福鶴蔵もまた江戸時代末期の創業です。
明治初期には『大世界』という銘柄の酒を造っていましたが、戦時中の企業整備令により菊正宗酒造と合併します。
しかし終戦後、姫路の味噌・醤油などの醸造元が資本参加して独立再開しました。
銘柄は『福鶴』でしたが、富山県の福鶴酒造や長崎県の福田酒造の「福鶴」との避ける為か銘柄を『浜福鶴』として社名も浜福鶴銘醸としました。
日本酒不況と後継者難により廃業の危機にも直面しましたが、東日本最大の酒造メーカー小山本家酒造(埼玉県さいたま市)の傘下に入り酒造りを継続。
平成7年(1995)の阪神・淡路大震災では浜福鶴銘醸の蔵は全壊、近代的な観光酒蔵「浜福鶴吟醸工房」として再出発します。
その後2013年には小山本家酒造に吸収合併され「小山本家酒造 灘浜福鶴蔵」となりました。
『空蔵』(くぞう)というブランドはゼロからの再出発の意味を込めて、ゼロ(空)の蔵の意味です。
会社としては埼玉の酒蔵になるのかな〜?
近年は日本全国レベルでの酒造メーカーの吸収・合併・経営統合が盛んなので、無国籍化ならぬ無地域化といった国内グローバリズムが始まった印象です。
無濾過のうすにごり系。
立ち香は、とにかく米の旨みが凝縮したようなフルーティーな吟醸香です。
飲み口はシャープなキレの辛口酒ですが、最初に旨味があって、やさしく後半のキレにバトンタッチ。
さすが、大手蔵の技術力。
若々しい酸と荒さとうまくまとめる安定感。
苦味と渋味をうまくまとまった余韻は...
安心、安定、うまい。
お気に入り度:3
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2018年 08月 06日
天吹 純米大吟醸 春色 生[天吹酒造]

醸造元:天吹酒造合資会社
URL:https://www.amabuki.co.jp/
住所:佐賀県三養基郡みやき町大字東尾2894
電話:0942-89-2001
創業:元禄年間(1688-1704)
使用米:夢しずく(佐賀県産)
精米歩合:50%
日本酒度:-2.0
酸度:1.5
アミノ酸度:-
アルコール度:16度
購入価格:720ml:1,512円(税込み)
天吹酒造は「てんぶき」ではなく「あまぶき」と読みます。
この天吹酒造がある三養基郡みやき町という聞き慣れない町は佐賀県の東端部。
鳥栖市の南、福岡県久留米市の西に接する、人口約2万5000人が暮らす町です。
と、いう訳で佐賀県で最も福岡寄り、県内最東端の位置にある酒蔵です。

アベリアやシャクナゲ、いちごやリンゴといった花に由来する花酵母を使った酒造りでも知られる新進気鋭の酒蔵でもありますが、このお酒はオシロイバナの花酵母(東京農大短期大学部醸造学科の分離酵母)で醸したお酒です。
色は無色透明。
無濾過ではなく”ほどほど濾過”したお酒らしく、僅かにオリがあるかくらいな。
香りは華やか、というよりは米の旨みが凝縮した様な。
飲み口はスッキリとしたフルーティー。
と、言うよりも甘い、甘い。
フルーティー、シロップのように透明で厚みのある甘さ。
重すぎず、やや酸が立ったひかえめながらも、厚みのある「正統派」的な無濾過生酒。
後味は甘くほろ苦い。
”生原酒”ではないので飲みやすい。
ラベルデザインのイメージそのまま、甘くキレイなお酒です。
これは!うまい!!
うまいな〜。ほっこり。
お気に入り度:5
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